代表的な選択科目

選択科目の中から、15単位以上を各々の興味と卒業後の進路を考えた上で履修します。

※当ページ記載の情報は2008年7月現在の情報です。
最新の情報はコースカタログよりご確認ください。

 

マネジメント
ファイナンス
アントレプレナーシップ
マーケティング
アカウンティング
その他

 

マネジメント(MGMT、MORS)

戦略


Competitive Strategy and Industrial Structure (MECN-441-0)

様々な業界における企業競争戦略をミクロ経済学・ゲーム理論をベースに解説します。差別化戦略、ダイナミック価格戦略、エントリーとエグジット、独占・寡占業界における戦略を、任天堂を代表とするゲーム業界、タービン業界、カード業界、石油タンカー業界等を通じて学びます。ファーストムーバーアドバンテッジ、戦略へのコミットメント効果など、ミクロ経済理論をベースとした定量的な分を用いて、実務への強いインプリケーションを身につけます。学期の最後には各グループで選んだ業界の競争戦略を授業で学んだフレームワークを生かして分析します。

Strategy & Organization (MGMT-452-0)

授業の前半は経済理論を企業組織に応用しつつ、組織形態が仕事のパフォーマンスへ与える影響、企業戦略を実現する為の最適な組織形態・報酬体系の関係を学びます。後半は企業の垂直統合、並行統合、フランチャイズなど、状況に応じた最適解とは何かを学びます。上記MECN-441と合わせ企業戦略系授業では是非履修すべき科目といえます。

Empirical Method in Strategy (MGMT-469)

マネジメントに様々なデータを解析・解釈する力があれば、事の本質を見抜き、意味のある一手を効果的に打つことが出来る。実際のデータを用い(消費財、病院経営、最新研究等)、重回帰分析専門ツールStataを駆使し、企業競争力に与える変数を導き、そのインパクトを解釈する。今後自ら統計ソフトウエアを使い込む職種につく方は少数だと思いますが、マネジメントとして統計結果またはビッグ・データをベースに決断を求める立場になる大部分の学生にとっても、抑えておくべき知識が満載です。

International Business Strategy in Non-market Environment

経済のグローバル化は企業にビジネス拡大の機会をもたらす一方で、企業はこれまでより多くのリスクと対峙する必要が出来ております。特に発展途上国への進出は伝統的な商品力・市場サイズ・コスト競争力といった市場要因のみならず、政治システム・賄賂・汚職・知的所有権等の法体系の不備など、非市場要因(Non-market factor)がビジネスの成否を大きく左右します。当クラスはそうした国際的ビジネス環境において企業が間違いを犯しやすい非市場要因に着目し、地元企業と協調的関係の構築方法、戦略的に汚職や法体系の不備と戦う方法、国際機関の最適な巻き込み方などを、フレームワークや分析ツールを駆使して学んでゆきます。ベストプロフェッサー候補に二年連続ノミネートされているProfessor Jonesの講義は毎授業新しい発見のある刺激的な授業です。

組織


Negotiation

交渉力は先天的に与えられるものでなく、理論をしっかり学び、規律を持って交渉にあたれば、より大きな成果を生み出すことが出来ると実感が出来るクラスです。交渉の理論やフレームワークを学び、次の授業でケースを通じて理論を実践する。その繰り返しにより知識を高い感度で吸収することが出来、テクニックが内面化していきます。どんな交渉もユニークな状況であり、パイの奪い合いなのか、パイを膨らませWin-Winを作り出せるのか、それぞれ違うものですが、その根底に流れるフレームワークや交渉のプロセスは同じです。多様な文化的・職業的バックグランドのクラスメートとの交渉は、自分の強みや弱みも炙り出してくれます。

Power in Organization

組織の内外で自らの影響力を最大化する方法を講義、ケース、演習を通じて学ぶ、MORS430の発展版。人脈、能力、評判など自らの持ち駒(social capital)、登場人物それぞれの利害や目的、更に舞台となる組織の文化や不文律の三つをフレームワークを使って分析し、最も有効なアプローチを考える。「ちょっとあの人に先に一言断っておこうか」「事前にあの部のキーパーソンに説明して理解を得ておこう」などといった、ビジネスの現場で感覚的に行っていることを、より体系立てて自らのノウハウとし、より意識的に使うことでレベルアップさせることが可能。ケースの物語性の高さは随一で、映画や現実社会の人物など身近な題材を多く取り扱う。

ファイナンス

Finance II (Corporate Finance)

KelloggのFinanceの中核に位置づけられる科目。ケースも扱うが、理論重視のため、レクチャーと宿題がメインとなっている。Finance Iと異なり、こちらではバランスシートの右側に重点が置かれ、資金調達、先物・オプション取引、リアルオプション、配当政策、最適資本構成(MM理論他)、税金の効用、Financial Distress、シグナリング等非常に多くのトピックをカバーしている。広範なトピックを扱いながら、市販の教科書では詳しく扱っていないCost of Financial Distressの具体的計算手法等も扱い、深い学びがある。教授が素晴らしく、ファイナンス出身の自分にとっても非常に有意義なクラスであった。

Financial Decisions

Finance I, IIで身に着けた理論をベースに12~16本のケースを扱うケロッグの名物授業。教授は契約理論の世界で有名なArtur Raviv、Outstanding Professor of the Yearのノミネートの多いThompson等錚々たる顔ぶれが揃っている。トピックは投資意思決定、最適資本構成決定、各種M&A、LBOモデル、ワラントValuation、敵対的買収防衛策、IPO等多岐にわたる。これらを4~5人のグループで熟考しケース分析をし、結論まで導く過程はさながら仮想取締役会。Financeメジャーの必須要件にはなっていないものの、その有用性からかかなり多くのケロッグ生が履修している。毎回単に授業で議論するだけでなく、クライアントへのRecommendationレポートを作成しないといけないため、週に2回ケースがある場合はかなり大変であるが、その分身に着くものは多く、投資銀行志望の学生はサマーインターン前に取る場合が多い。

Investments

FinanceⅠで扱ったポートフォリオ理論の理解を深めていく授業。Optimal portfolio selection, risk and return, performance evaluation, CAPM, Fama French Factor modelまで幅広く投資理論について学ぶことができる。履修者はファンドマネージャー志望やAnalytical Financeメジャー取得予定の人が多い。ツールを使用するため、数学的なレベルはそれ程高くはないが、教科書より一歩踏み込んだ授業をするため、難易度は高く、コンセプトの理解に時間・労力を要する。

Fixed Income Securities

Finance Iで学んだYield, Duration, Convexityの復習から始まり、債券・金利先物、債券オプション、金利スワップ、クレジット商品、証券化まで広範囲をカバーするコース。プライシング理論のみならず実務に即した講義内容はテキストを読むだけでは得られない知識がふんだんに盛り込まれている。また、他のクラス同様、豊富な実務経験のある同級生(債券ディーラー、格付機関アナリスト等)からのコメントからも非常に学びが多く、ファイナンス志望の人にはお薦めのコース(投資銀行、アセット・マネジメント、ヘッジ・ファンドで働く人が履修することが多いようです)。
10週間の前半は「証券投資論」の内容と重なる部分もあるが、後半はクレジット・デリバティブや最新のトピックも取扱い、証券アナリスト(CMA) 保持者でも役立つ内容になっている。

Derivative Markets 1

各種デリバティブ商品のStructure、Pricing等について学ぶ。Derivatives Markets の著者であるMcDonald本人も担当している。授業はレクチャー形式で、ほぼ毎週出される宿題が授業理解の助けになる。始めにForward, Future, Swapの仕組みについて学び、授業の大半はPut-call parity, Binominal pricing, Black-Scholes formula等のOption pricingに費される。基礎的な偏微分は使用するものの、確率微分方程式の理解は必須ではなく、初学者が無理なくデリバティブの知識を身につけることができるカリキュラムになっている。それ故受講者は金融出身者に限定されておらず、広くコーポレートファイナンスに関わる可能性のある人が取っている。Finance Majorの要件に入っており、日本人の履修者も多い。デリバティブは実務で経験があったが、知識のまとめができ非常に有効であった。

Financial Strategy and Tax Planning

Financial Strategyを判断する際にともすれば専門家に任され、無視もしくは過度に簡略化して取り扱われるTaxについて現実のルールそのまま適用している。トピックとしては、実効税率、繰越欠損金、Municipal Bond、REIT、配当課税、Tax arbitrage、リース、外国税額控除、M&A税制等多岐に亘る。教授のスタンスは、細かい話は規制の変更も多いので専門家に任せ、専門家から必要な情報を聞き出すことができるよう概要とFinanceへの影響を中心に学習するというもの。よって事前に税法の知識は必須とされていない。
授業のレベルは非常に高く、履修者は圧倒的に投資銀行志望の人が多かった。アメリカの税法は日本の税法にも非常に近く、M&A関連の仕事を始めるにあたって非常に有意義であったと思う。

Corporate Restructuring

Restructuring Equity(Spin- off, Split-Off, Equity Curve out, Tracking stock等), Restructuring Debt Contract(DIP, Senior, Junior 等), Asset Restructuring 等についての長所、短所及び適合する企業形態を学ぶコース。FIND に続くケース中心に進められる授業だが、FinanceだけでなくStrategyの視点からの解説にも重きを置いている。米国のChapter11、Chapter7は日本の倒産法(破産法・民事再生法・会社更生法)や他国の同様の法律と必ずしも一致しないが、基礎となる考え方や経済効果、当事者間の利害関係は殆ど変わらないため、米国内外の投資銀行や企業の財務部門、コンサルティング・ファーム或いは起業等、幅広い進路の同級生が履修している。

FINC933C/Asset Management Practicum

2007年の春学期より初めて開講された授業。Northwestern Universityへの寄付金(endowment fund)の一部を実際に米国株式並びに関連デリバティブで運用するという実践的授業。このような実弾を運用する授業はトップスクールの中でも極めて珍しく、学校側が「Kellogg=Marketing School」という広く誤解されてしまっている一面的なイメージからの脱却を図る姿勢がこうしたところにも現れている。この授業はその性質からして受講者が少数に絞られており、その内半分は職務経験、これまで受講した科目・成績を基に希望者の中から選考で選ばれます。残りは通常のBiddingシステムで選ばれる。また、この授業は春学期のみでは完結せず、秋・冬学期の計3学期に渡って受講が義務付けられている他、Co-requisite(同時に履修が求められる科目)の要件も厳しく、結果として関連業界(ヘッジファンド、アナリスト、PE、VC等)への就職を考えている人しか実質的に受講が出来ない極めてセレクティブな講座となっている。春学期においては、各人にEquity Analystとしての担当業界が与えられ、ファンドに組み込むべき推奨銘柄をプレゼンすること(Stock-pitch)が義務付けられている。語学のハンディに加え、米国の個別企業に対する土地勘の無さもあり、インターナショナルスチューデントには厳しい授業だが、このfundは当校学生への奨学金原資となっているだけに、やりがいも大きい。期中何度か来校されるゲストスピーカー勢も第一線で活躍中の方々ばかりで、非常に勉強になる。

アントレプレナーシップ

New Venture Formation

起業する際に必須であるビジネスプランを10週間を通して書きあげる授業です。クラス開始時にクラスメート5-6名とチームを組み、アイデア出し・市場分析・競合分析・競争優位性分析・プライシング・マーケティング・予算・組織作り等など、一つ一つの項目を最終的にはエンジェル・VC投資家に即プレゼンに行けるまで練りこんでゆきます。一通りビジネスプランのHow-toに関してレクチャー、実際にケロッグの学生が過去に書いたビジネスプランを分析するケース、シカゴ近郊で活躍する起業家が来校して語る経験談、又来校した起業家が学生が準備している起業プランに細かくアドバイスする、などが提供される総合的なアントレクラスです。ケロッグ卒業後に起業することを目的としている学生もおり、ディスカッションも相当程度活発に行われます。実際に起業する人のみならず、何か新しいことを立ち上げたい、そんな意気込みを受け止めてくれるクラスです。

Entrepreneurial Finance

自ら起業の経験を持ち、そのビジネスを売却した後に教授へ転身、現在は教授業の傍らに多数企業の社外取締役もこなすケロッグ名物教授、Steve Rogersが担当するクラスです。ビジネスパーソンが起業に必要な金融知識、又はベンチャーキャピタリストがビジネスプランを分析する際の知識や切り口を、100%ケースを通じて学びます。Rogers教授はケロッグ発起業家育成に多大なる情念を注いでおり、当授業は単なるアントレ金融の知識を教える域を超え、起業家の精神論にまで話は及びます。授業には彼のサポートを得ながら起業で成功したアラムナイも講演に訪れ、アメリカらしい熱を帯びたアントレの世界観に触れることが出来ます。

Private Equity and Venture Capital

PE&VC業界に関する知識を包括的に学ぶ授業です。ファンドストラクチャー・報酬体系・投資プロセス・デューデリジェンス・バリュエーション・タームシート・税制、モニタリング・エグジットストラテジーなどを、レクチャーとケースを交えて進めてゆきます。アメリカにおいてPE&VCは長い歴史を通じて実務により発展してきており、ケースや実際のディールに触れることがとても大切だと思います。例えばVCと投資会社の契約書となるタームシートは、東海岸と西海岸でも違いがあるほど繊細なものです。教授陣も現場で常に発展しているプラクティスを伝えようとする気概があります。アメリカのビジネスシーンに多大な影響を与えている対象を理解することは大切であり、業界に就職を希望する人のみならず、興味ある全ての人がとるに値する授業かと思います。

Case Studies in Venture Investment

アラムナイ・シカゴ近郊の現役ベンチャーキャピタリストが来校し、自ら関わった投資案件のケースをレクチャーする授業です。学生はグループで事前にビジネスプランを分析し、投資に関してGo/No-goの判断とその理由・バリュエーション・ディール条項について提出を求められ、当日はVCキャピタリストが投資プロセス(ビジネス&マネジメント評価方法・バリュエーション・ディールストラクチャー・タームシート・リスク管理など)に関して学生と共にディスカッションしてゆきます。属している人のみが触れるVC業界の英知や、投資に関わった人のみが知る投資時・後の苦闘や葛藤に触れることが出来る授業です。週一回のナイトクラスで、合計8本のケース(8つの案件)を各3時間以上議論することで、VCに関する知識のみならず、新規ビジネスの成否に関する目利き力も鍛えられます。

マーケティング

Research Method in Marketing

マーケティングのコア科目の次に取るべき位置づけの科目であり、定性的な判断をサポートする定量的な市場分析に関するフレームワーク・ツールを学びます。サーベイを元にファクター分析やクラスター分析を通じてセグメント・ターゲット・ポジショニングの選定を行い、商品のバリューをどう顧客に訴求するかの戦略決定に役立てます。授業と並行して各自チームを組成してのコンサルティングプロジェクトがあり、既存商品のリポジショニング・新規商品の開発の市場ニーズ把握や商品のポジショニングに関し、クライアントに付加価値を与えるべく奮闘します。

Marketing Strategy

マーケティングの基本であるSTP Analysis(Segmenting、Targeting、Positioning)をベースに、市場環境や自社の状況に応じた、より深いマーケティング戦略の実践方法を学びます。具体的には、レクチャー及びケースを通じて、新市場進出・既存市場での成長・競合他社からのディフェンスなどの様々な局面における戦略について学びます。それぞれのマーケティング戦略について、リーディング&レクチャーで詳細を理解し、ケースで戦略をアプライするスキルを見につけ、Markstratというマーケティングのシミュレーションゲームにて、学んだ戦略を実行にうつします。リーディング&レクチャー、ケース、シミュレーションゲームのそれぞれが有機的に連鎖されている、バランスの取れた授業です。シミュレーションゲームでは、製品開発、ターゲッティング、ポジショニング、広告戦略、チャネル戦略、プライシングについて詳細な意思決定を行い、他のチームと、マーケットシェア、利益、株価などで競い合います。将来マーケティング部門で仕事をする方には、抑えておくべき内容が満載です。

Marketing Channel Strategy

顧客ニーズを満たすために、適切な製品を適切な時に適切な場所に供給する。この目的を達成するために、どのようなマーケティングチャネルを構築し、どのようにそのチャネルをマネージすべきかを学びます。チャネル選定における注意点(Adverse Selection)や、チャネルをマネージする上での留意点(Moral Hazard)など基本的な事項から、マーケティングチャネル間のコンフリクトの解決方法、チャネルのVertical Integration戦略、チャネルへのインセンティブの与え方など、扱うトピックは多岐にわたります。ケースが中心である上、実際の企業のチャネルイシューを分析するプロジェクトが課されるため、リアルワールドで日常茶飯事に起こっているチャネルの問題を、いろいろな切り口から分析し解決するスキルを身につけることができます。プロジェクトでは、企業のマネジメントレベルへのインタビューが課されます。

Technology Marketing

この授業の担当教授Prof. Sawhneyは、IT業界の戦略トレンドについてHarvard Business ReviewやBusiness Weekなどビジネス雑誌へ多く寄稿し、著名IT企業へのコンサルティング経験も多いKelloggの看板教授の一人です。この授業ではマーケティング学科の枠組みを超え、ITプロダクト・サービスに関するトレンド予測、商品設計、組織設計、ブランドマネジメントなど、IT企業がビジネスチャンスを捉え成長していくための戦略的ドライバーを包括的に扱います。他の授業で古典的な戦略論やマーケティング論を押さえた上で、技術革新の激しいIT業界ならではのマインドセットやテクニックを習いたいという学生に最適な授業です。

Retail Analytics, Pricing and Promotion

この授業では、消費財メーカーのブランドマネージャーの立場から、小売りチャネルと協力し効果的な品揃えと価格・プロモーション戦略を実施するテクニックを学びます。回帰分析を用いたマーケティングミックスに対する顧客の購買行動のモデリングを学ぶほか、現在大きなトレンドとなっているエヴリデイ・ロー・プライス戦略、プライベートブランド戦略、カスタマーロイヤリティカードによるCRM戦略についてもケースを交えて学びます。

アカウンティング

ACCT-451 Financial Reporting and Analysis 1

故Revsine教授の教科書「Financial Reporting and Analysis」に沿ってCoreで習ったAccounting をベースに、財務諸表を分析する際に投資者の意思決定を歪める可能性がある部分に重点をおいて学習する。幾つかのケースと宿題を実際に解いていくことにより、財務諸表の判断能力が高まる。扱われるトピックは、収益認識、営業債権、棚卸資産、固定資産、負債会計、リース、オフバランス項目他と幅広く会計をカバー。買収、金融商品、退職給付に関わる会計に関しては続編であるFinancial Reporting and Analysis 2で扱われる。最新の会計基準変更についてもカリキュラムに盛り込まれており、実践的なコース。Accounting Majorの要件にカウントされるが、業種を問わず多くのケロッグ生が履修している。

ACCT-452 Financial Reporting and Analysis 2

ACCT451/Financial Reporting and Analysis 1の応用編としての位置付けにあり、Kelloggのアカウンティング科目では最高難度に属する科目です(以前KelloggのPart Time MBA(TMP)用に本科目が開講された際には受講者全員がCPAだったそうです)。それだけに受講者の質は高く、学生の発言から学ぶことも非常に多いです。肝心の授業内容ですが、企業連結、ヘッジ会計、年金会計、インフレ会計、LBO会計等のテクニックの他、最近の企業スキャンダルと会計問題の関係等、実社会との接点もしっかり踏まえた授業構成となっています。宿題はテクニカルな問題も勿論ありますが、ケースで論じられているある会計手法の功罪について自分の経験を踏まえた上で分析を求められたりと、テクニックに留まりがちな会計をより踏み込んで理解できるように配慮されています。

ACCT-431 Managerial Accounting

会計データを用いた、企業の内部管理や計画のフレームワークを学んだ。特にこれらのフレームワークが、経営資源配分や人事評価等の経営者の意思決定に如何にかかわってくるかということを分析することにより、単なる会計理論にとどまらない知識を得ることができた。完全にGeneral Managerの観点から会計を学ぶという授業で、もうひとつのAdvanced会計のFinancial Reporting & Analysisと比較しても非常に実践的な内容であると感じた。

ACCT-444 Financial Planning for Mergers & Acquisitions

ACCTの科目に分類されているが、NUのロースクールとの共同で開講されており、会計・法律の両側面からM&Aを検証する授業となっている。受講者の約半数はロースクールの学生で構成されている。扱われるトピックはM&Aの経済効果、証券取引法、反トラスト法、会計、関連税制等。ある程度の法律知識を前提としているため、法の部分はMBAの生徒にとっては難易度が高い。

FINC-463 Security Analysis

証券アナリスト的なアプローチでのValuationを行う。特に前半の実際の財務資料をベースにPro Formaを作る作業は、機械的ではあるものの、実際に手を動かして学ぶ、という上で大変役に立つ授業であると感じた。試験はAnnual Reportが添付されたものとなっており、分析作業量も多く個人的にはKelloggで一番難しく感じた試験であった。投資銀行でのサマーインターン前に履修したので、少なくとも気持ち面では十二分の準備が出来たと感じた。

その他授業

DECS 452 Strategic Decision Making

教授名:Robert J. Weber

1990年のベストプロフェッサー。ゲーム理論を専門とし同分野で範となる論文を発表している一方、戦略コンサルタントとしての経験も豊富。アカデミック、ビジネス双方で活躍しているため、本人の経験談も交えた、理論に留まらない実践的な知識を教えてくれる。非常に頭が良く、歩き回りながら大声で熱弁を振るう彼の話はユーモアもたっぷりで知的好奇心が刺激される。
コースの内容はゲーム理論を中心に用いてDecision Makingを検証していくというものであり、ゼロサム・非ゼロサム、協力・非協力ゲーム、オークション、ネゴシエーションなどをカバーする。講義では「相手の立場に立って考える」ことが繰り返し強調され、ミニケースを用いたロールプレイなどで実践が試されることとなる。
難易度はかなり高く、教授の話を全て理解するのは至難の技ではあるが、毎回の授業で何らかの気付きがあり、かつ将来に渡ってあらゆる局面で役立つ内容であるため、個人的には最も受講して良かったクラスだった。(T.S)

DECS450/Decision Analysis

教授名:Scott Mckeon/Bruce Judd

ゲーム理論、中でもデシジョンツリーの理論と実践について学びます。学期前半がMcKeon教授による理論講義、後半がJudd教授による実社会への応用という構成になっています。本講義内容は某大手コンサルティングファームの社内研修にも使われているそうです。私は、本講座を通じて「論理的・規範的に考える」とは如何なることなのかということが非常にクリアになりました。学期の最後にはファイナルプロジェクトとして、実際の意思決定問題を講義で習得したツールで分析し、何がベストな行動かをレポートすることが求められます。これは中々の負荷です。尚、McKeon教授は2004年のProfessor of the Yearに選ばれたKelloggの名物教授であり、また確率分析を駆使し(過ぎて)、ラスベガスのカジノから出入り禁止を受けている一流ギャンブラーでもあります。(K.S)

MECN446 Pricing Strategies

教授名:Professor Vohra

この授業ではまず、価格決定プロセスがどのように価格そのものに影響を与えるかについて学びます。価格を決める主な方法としては、市場メカニズムの他に交渉、オークション、提示価格(take it or leave it offer)がありますが、それぞれの長所短所に加え、どういった状況下でどの方法を用いるべきか、レクチャーとケースを交えながら学んでいきます。
授業の後半では、買い手の選好が複数のセグメントに分かれている場合の価格戦略、需要や代替商品の価格が不確実な場合の最適価格設定、さらに、価格競争を回避するためにとりうる手段について、経済理論による分析だけでなく独占禁止法など制度的な視点も取り入れながら議論します。ケースやエクササイズではゲーム論的な発想がかなり要求されるのもこの授業の特徴です。(H.U)

OPNS 454 Operation Strategy

教授名:Jan A. Van Mieghem

ベルギー出身の教授で、製造業とマッキンゼーを経て教職についており、実務経験も豊富。分かりやすく丁寧な講義をするため、受講者からの支持は高い。
コースの内容はオペレーションを企業の戦略の一部として捉え、いかに最適化していくかを論じていくもの。前半は製造業中心だが後半はサービス業などにも有用な内容をカバーする。オペレーションの授業ではあるが、Finance、Accounting、Strategy等の科目と密接に関連しており、総括的な理解が必要。ケースは定量的な側面が強いが、現役のオペレーション責任者のゲストスピーチも取り入れられているバランスも良い。比較的高度かつ専門的なため、全くこの分野に関わりがなかった人はついていくのが大変だが、反面コンサルティング業や事業会社に関わる人には役立つと思われる。受講者の半分以上がMMMの生徒。コンサルタントの比率も高い。(T.S)

OPNS 450 Spreadsheet Modeling for Managerial Decisions

教授名:Sudhakar D. Deshmukh

コースの内容はエクセルを用いて、制約下における最適化・利益最大化やシミュレーション計算などを学ぶもの。エクセルの諸機能を習得すると同時に、他人が見ても分かりやすい記述・モデリングのやり方を身につけることができる。実務的内容なので、早いうちに受講しておくとFinance、Operation、Marketingなど後々のグループワークにも役立つ。(T.S)