製薬会社出身者の受験体験記 Class of 2007 – 2013

Case1:製薬会社勤務の男性

プロフィール

コース MBA(2Y)
性別 男性
学歴 1998年 東京大学大学院薬学系研究科博士課程修了
職歴 製薬会社研究員、勤続年数8
職務概要 創薬研究員として、アルツハイマー病治療薬やパーキンソン病治療薬等の研究開発に従事

Why MBA

入社以来一貫して創薬研究(数千という新薬候補品の中から臨床試験に導入するための最適な化合物を見出す研究プロセス)に取り組んできましたが、その中でこれからの製薬会社の研究開発は、自社開発のみならず、これまで以上にバイオテックベンチャーとの戦略的アライアンスや買収、パイプライン強化のための製品買収など、より戦略性が求められることを実感してきたことがMBAを志すきっかけでした。

Why Kellogg

KelloggはGeneral Management全般に強く、またHealthcare Management, Biotech関係のコースも充実しているという理由で選びました。教授だけでなく、Healthcare業界に興味を持っている学生もたくさん集まるので、クラブやカンファレンスの企画を通じて彼らとのネットワークができることも大きな魅力の一つです。また同じHealthcareでも製品マーケティングに興味のある人、投資対象として興味を持っている人、(私のように)マネジメントに興味を持っている人、社会基盤としてのヘルスケアシステムに興味を持っている人など、いろいろな切り口があってとても面白いです。またKelloggは、私のようにこれまで経済学・経営学と全く無縁で生きてきた者でも十分に学んでいけるように特にコア科目には質の高い先生が揃っており、コンセプトを学ぶためのレクチャーとそれを応用するためのケーススタディのバランスが非常に良いというのが実感です。また私の場合、英語でのディスカッション能力を高めるというのも留学中の目標の一つですが、Kelloggではほぼ全ての科目でグループスタディを行うので、グループに貢献するため、事前準備やディスカッションをきちんとせざるを得ない環境になっています。

受験スケジュール

2004年5月 MBA受験を考え始める
2004年11月 MBA受験を決める
2005年1月 TOEFL勉強開始
2005年4月 GMAT勉強開始
2005年7月 GMATの予備校に通い始める
2005年9月 GMAT終了、エッセイ開始
2005年12月 Interviewトレーニング
2006年1月 出願、Interview
2006年3月 Waitlist
2006年5月 合格

TOEFL

海外経験もほとんどなかったので、特にリスニングに苦労しました。納得のいく点数が出なかったので結局出願後も受け続けました。私はETSのオフィシャルな教材のCDを何回も聞いて、書き取る練習を繰り返しました。

GMAT

当初GMACが出している過去問集を使って独学し、8割程度の正解率が出るようになったので実際に受験してみると600点程度しかいかず、勉強方法を抜本的に見直しました。一つは時間設定を厳密にして自分にプレッシャーを書けながら問題を解くようにしたこと、もうひとつはいわゆる「テクニック」を学ぶために予備校に2ヶ月ほど通ったことです。これで2ヶ月後に満足のいく点数が出たのでそこで終わりました。

エッセイ

エッセイを書く前に、これまで自分のやってきたことの価値や、MBA後に成し遂げたいと思っている仕事について、一つひとつじっくり考えたり、親しい友人・同僚・家族と徹底的にディスカッションしてみてください。自分ひとりで考えていると考え方が偏りますし、第三者の視点を入れることで自分の違った価値の一面が見えてくるかもしれません。またそうすることで、本当に自分にMBAが必要なのかどうか?という根本的な問いかけにも自然に答えが出てくると思いますし、エッセイの説得力も増すと思います。このプロセスを疎かにしていきなりエッセイを書いても考えの浅さが露呈するばかりです。予備校等でカウンセラーを使うにしても、上記のプロセスを一緒に考えることはカウンセラーにはできませんし、やったとしても非常に非効率になります。ぜひ自分の中でしっかり熟成させてからエッセイに取り組んでください。ちなみに私は五反田のカウンセラーを使いましたが、上記のことを疎かにしたために、必要以上に時間がかかったことが大きな反省です。

インタビュー

私と同じように純ドメの方はここが一番大変と思われるでしょうが、逆にインタビューは一番自分をアピールできる場でもあります。私もそうでしたが、英語に自信のない人にありがちなパターンとして、必要以上に「うまくやろう」「かっこよくやろう」として、逆に会話があっさりしすぎてしまうことがあります。英語は多少下手でも「これだけは伝えたい」ということをきちんと相手に理解してもらうことが大事だと思います。例えば「私は20人のグループをまとめて売り上げを20%上げることに貢献しました」という話だけをしても相手の印象には残らないでしょう。そんな受験者は山ほどいるからです。そうではなく、20%の売り上げ増を達成するために、どんなことを考え、苦労し、工夫したのか、を具体的に語ることで初めてインタビュアーはあなたの人となりを理解するのだと思います。具体的なインタビュー対策としては、私はエッセイカウンセリングを行っていた五反田でグループ制のインタビュートレーニングと、個別のインタビュートレーニングを受講しました。

Kellogg受験に際して

Kelloggはグループワークが多くチームワークを重視する学校ということもあり、特にインタビューではチームプレーやリーダーシップ経験を具体的に語ることと、「この人と一緒にグループワークをやってみたい」と思わせることを意識しました。その際に重要なのは一つは自分の強みを明確にしておくこと、もうひとつはコミュニケーション能力です。もちろん英語がうまいに越したことはないのですが、私のように英語に自信がない人でも伝えようとする姿勢を見せ続けることが大事なのではないかと思います。

受験生へのメッセージ

MBA受験は(テストを除いて)巷間言われているようないわゆる「受験」ではなく、地道に自分自身を見つめなおすプロセスだと思います。そのことに割く時間を惜しまず、ぜひそのプロセスを楽しんでください。