S.K (2Y, 証券会社)


受験準備の1年間は心身の健康を失い、とても苦しい時間でした。でも、自分に「全ての事象はTrade-Off」つまり失うものが大きいほど得るものも大きいと言い聞かせて過ごしていました。現に今Kelloggでの貴重な経験に毎日幸せを感じています。辛いことも多いと思いますが、ぜひ後悔が残らぬよう自分で決めた方向へ進んでください。結果としてEvanston でお会いできれば嬉しいです。力になれることがあれば、ぜひ「在校生へのコンタクト」からご連絡ください。

プロフィール:
女性 30代前半
国立大学卒
社費

海外経験:
大学時代1か月英国、1か月豪国に短期留学

職歴:
経営学部卒業後、証券会社に10年勤務


Why MBA?
エッセイではShort-term Goal プレーヤーからマネージャーへの役割転換、WhyMBA? その転換を最も効率的に高いレベルで行える場所というストーリーを軸にしました。7-8年同じ仕事を続けた頃から「楽だけど..これでいいのか?」と焦りや味気なさを感じるようになっていて、「今後の数年間を有意義でワクワクする楽しみな時間にするには?」と自分に問いかけた時の答えがMBA 留学だったことが最終的な決め手になったと思います。

Why Kellogg?
カルチャー:人との繋がりやコミュニケーションに重きを置くKelloggと自分の目指すマネージャー像に共通点を感じました。
カリキュラム:General Management に強いプログラムとExperiential Learning の機会を求めていました。
ロケーション:コロナ禍でビジットは出来なかったものの、アルムナイや在校生の方とお話しした時、Evanston が大好きだと伝わってきたことが印象的でした。治安の良さ、大都会Chicago へのアクセスの良さ、そして小さい街だからこそ生まれるKellogg生同士の密接な関係が魅力です。
アルムナイ・在校生:感覚的なものですが、このコミュニティに仲間入りしたいと強く感じました。これがフィットという言葉で表される感覚だと思います。
MBA ランキング:フィット感があった2校で、ランキング上位を選びました。

受験スケジュール
2019年夏頃 MBA 留学・社費選考チャレンジを決心。社費選考のためにTOEIC受験 740点(過去最高は2009年875点)
2019年11 月 TOEFL 初受験 64点。英単語3800 学習開始。
2019年12月 TOEIC 935点。社費選考出願スコア。
2020年2月 Andy田開TOEFLセミナー参加。毎日コツコツListening を続ける。この頃からコロナが日本でも騒がれ始める。
2020年3月 社費選考合格。コロナで出国できるのか不透明ながら、本格的に勉強開始。
2020年4月 TOEFL 2回目82点。月1-2回ペースで受験。カウンセラーJohn Couke と契約。
2020年6月 TOEFL 6回目100点。肌感覚で目標スコア109点は数ヶ月以内に達成できないと判断して、IELTS7.5点に目標変更、1回目6.5点。
2020年7月 AGOS GMAT Verbal クラス受講と同時にGMAT学習開始。Math はマスアカで自習。
2020年8月  IELTS 4回目 7.5点。出願スコア。
2020年9月 GMAT 1回目580点。
2020年10月 GMAT2 回目660点。出願スコア(アップデート前)
2020年11月 GMAT3 回目560点。酷いスコア、恐怖で震え涙も出ず。
2020年12月 GMAT4 回目630点。スコアメイクを一旦諦めEssay執筆に集中。
2021年1月上旬 試しにGMAT EA受験169点(GMAT換算760点)。EAのみで出願可能な先を急遽受験先に加え、R2 で14校に出願。
2021年1月下旬 GMAT5 回目700点。出願校にスコアアップデート連絡。Kellogg面接。
2021年1-3月 面接11件実施。コロナ禍につき、うち10件はオンライン。
2021年3月 Kellogg合格。翌日に進学決心。

受験準備<TOEFL>
TOEFLで勉強を始めて途中でIELTSに切り替えました。IELTS vs TOEFL どちらを選ぶべきか?という問いがありますが「項目別の得意不得意により適性が変わるので両方試しに受験してみるのがよい」と回答したいです。ただ、教材やノウハウの充実という観点でTOEFLのほうが勉強に取り組みやすかったので「TOEFLをまず勉強して、それなりの英語力がついたら途中でIELTSへの乗り換えを検討する」という順番で取り組むのも悪くないです。

使用教材
TOEFL
R&L:TPO、Andy田開提供TOEFL過去問
IELTS
R&L:Cambridge official 問題集、各種インターネットサイト(IELTS practice 等で検索するとたくさんあります)
S&W:NishとSpeaking Training をしました。TOEFL/IELTS 両方に対応しています。またWritingの添削もしてもらっていました。Nish https://www.subasinghe.tokyo/

各項目のTOEFL vs IELTS
Reading:TOEFL の方が形式が固定されていてパターンを掴みやすい。アカデミック寄りのためテーマによっては内容が取っ付きにくい。IELTSは文章が長く速読力勝負。ただ、ビジネス寄りのため内容は理解しやすいことが多い。
Listening:TOEFLは全体的なストーリーをきちんと理解しつつ問題になりそうなところに集中。IELTSはストーリー理解不要。単語を拾うだけ。ただ、ディクテーションが必要なためスペルミスのリスクあり。
Speaking:TOEFL は時間に追われながら機械と話す難しさがある。IELTSは試験官との会話+時間制限が緩いので会話を楽しめる。ただし、試験官の当たり外れが発生する。
Writing:TOEFLは記入文字数が多いと加点が期待できるためタイピングの速さが必要。またリスキングスキルも求められる。IELTSは文字数超過による加点はないので長文を書く必要がない。タイピングが遅い人におすすめ。スペル等の精度と内容で勝負する必要あり。また、Part1 は配点が低いのでPart2 に時間を割く戦略をとればある程度点数が安定する。


受験準備<GMAT>
AGOS GMAT中山先生のブログに体験記がありますのでご参照ください。

受験準備<エッセイ・インタビュー>

ネタ出しで苦労したので、有効だと思う問いかけを共有します。

「小さいグループ(留学同期、家族、職場の両隣の人)で良いので、あなただけがしていることは何ですか?」

私の場合は「手書きの手紙を渡す趣味がある」でした。自己アピールに使えそうもない内容に見えますが、こういった人との”違い”を見つけ出すことがネタ探しのヒントになりました。例えば『異動したときに仕事で関わった仲間60人くらいそれぞれに個人的な手紙を渡した。後輩は手紙の内容を道しるべ、モチベーションにしてくれている』といった事実をSupporting othersアピールの話に繋げました。

二つ目の質問は「苦しかった、辛かった、思い出すと心が痛くなる、あるいは思い出したくない話はありますか?」

私の場合は見た目や性別などのStereotypeに基づいて受けた差別的対応と、それを自分の実力で跳ね返したエピソードから、MBAは更なるStereotypeを壊すためのステップである、とストーリーにしていきました。レジュメ等でもFirstやPioneer(社内初・女性初・最年少)というワードを使い、固定観念を壊していく姿をコアメッセージにしました。

ネタ出し・校正等全てカウンセラーのJohn Coukeと行い、第三者の眼を入れずに提出しました。秋頃からネタ出しで数週間に一度オンラインで話し、12-1月は原則メールでのやりとりで14校のエッセイを仕上げました。大量出願にも関わらず、常に前向きにサポートしてくれたJohnに感謝です。

インタビューは、カウンセラーJohnとSpeakingコーチのNishと数回練習しました。心がけたことは「楽しくナチュラルに、そして熱意が伝わるように感情を込めて話す」ことです。また、オンライン面接独自の対策として、アイコンタクトが相手に伝わるよう内蔵カメラ辺りをしっかり見つめる練習をしました。