Class of 2020(1年生)のMです。
3月27日にKelloggのR2の合格発表がありました。合格された方、おめでとうございます!一般的に受験とは非情なもので、受験生を「合格」と「不合格」にはっきりと分けます。ただ、MBA受験が少し異なるのは、合格と不合格の間の「ウェイトリスト」と通知されることがあるからです。合格には何かが足らないものの、一発不合格にするには惜しい人材という学校にとってなんとも都合の良い結果通知です。逆に、それを受け取った受験生は、不合格にならなかったと安心して良いのか、合格にならず残念と思うのか・・・。状況次第ですが、志望度が高ければ高いほど、残念という気持ちが強くなるものと思います。かくいう私も一旦はウェイトリストに入りながら、対策を取って最終的に合格に至った身です。直近でも何名かの方にご相談いただきましたし、同様の状況に置かれて対策を取りたいと思っている方に何らかの参考になればと思い、以下にて私見をまとめます。私と完全に状況が同じ方はいらっしゃらないと思いますので、参考になりそうな部分だけ拾っていただければ幸いです。(※年によってアドミッションのウェイトリストに対するプロセスは異なりますし、以下内容は私見であり、Kelloggのアドミッションの考え方や意見を代弁するものではない点、ご了承ください。

【アプローチ方法】

1. Kelloggのウェイトリストに対するオフィシャルな考え方を理解

2. 自身のアプリケーション全般を振り返って何が足りなかったかを分析(カウンセラーとも適宜相談)

3. 不足点に対するアクションプランを作成(中には一般的なウェイトリスト対策をまとめた資料を持っているカウンセラーもいますので、カウンセラーとも適宜相談)

4. アクションプランを実行

私がカウンセラーから言われたのは、「本気で取り組むのであれば、(結果としてアクションがそうだったとしても)とりあえずTOEFL/GMATの点数上昇に取り組む、とりあえずキャンパスを訪問する、というスタンスではなく、不足点の分析→アクションプランの作成というプロセスを踏むべき」ということです。本当にTOEFL/GMATの点数が低いだけでウェイトリストになったのか、キャンパス訪問をしていないからウェイトリストになったのか、ということですね。

人によってスタンスは異なると思いますが、私は「失うものは何もないので、できることは全てやる」というスタンスでした。おそらく何もせずにウェイトリストから繰り上がる方もいると思います。色々やったものの不合格になった方もいると思います。ただ私は、仮に最終的に不合格になったとしても、行動を起こさずに不合格になるより、行動を起こして不合格なる方が自分にとって納得感が大きいと判断し、できることは全てやることにしました。

【ウェイトリストのプロセスと合否のタイミング】

2019年3月時点の情報ですが、Kelloggの場合は、ウェイトリスト向けにウェビナーを行った後、ウェイトリストに残るかどうかの意思確認を経て、各ウェイトリストの方に対してアドミッションから1人ウェイトリストマネージャーがアサインされます。その後は、ウェイトリストマネージャーとコンタクトを取りつつ、アップデートフォームを用いて自身がアドミッションにとって有益と考える情報(他校の合格及びデポジット締切、テストスコアの上昇、昇進、など)をアップデートしていきます。

ここが精神的に辛いところですが、合否判明は、必ずしも各ラウンドの合格発表と同タイミングではありません。例えば、R1でウェイトリストになった方は、R1のデポジット締切後、R2の合格発表後、R2のデポジット締切後、R3の合格発表後、R3のデポジット締切後、最後の最後(プログラム開始約1ヶ月前)などがどれも均等に有力です。ちなみに私の場合は、R1でウェイトリストになった後、R2の合格発表後にまたウェイトリストになり、結局Kelloggのサマースクールが始まる約1ヶ月前に合格しました。

【具体策】

私がカウンセラーとアプリケーションを分析して実行に移した内容は、①Extracurricular Activities(課外活動)の充実、②キャンパスビジット(2回目)、③追加推薦状の取得、④オンラインMBA基礎コースの受講、⑤GMAT再受験、の5つです。⑤は取り組みましたが結果が出ませんでしたので、①~④の内容をアップデートレターという形でまとめてウェイトリストマネージャーに送付しました。それぞれのタイミングは以下の通りです。

・1月上旬:過去のウェイトリストからの日本人合格者とコンタクト

・1月上旬:ウェイトリストマネージャーに最初のコンタクト(メール)

・1月中旬:カウンセラーとアクションプランを検討

・1月下旬~2月下旬:オンラインMBA基礎コースの受講

・1月下旬~5月中旬:課外活動に従事

・2月中旬:キャンパスビジット(2回目)

・2月下旬:追加推薦状を取得

・3月上旬:アップデートレターをウェイトリストマネージャーに送付

・3月中旬:ウェイトリストマネージャーと2回目のコンタクト(電話)

・5月下旬:ウェイトリストマネージャーと3回目のコンタクト(電話)

・6月中旬:合格

まずは、過去のウェイトリストからの合格者からヒントをもらおうと探しました。ここ7~8年間はウェイトリストからの合格者がいませんでしたので非常に苦労しましたが、結果として2名の方にお話を聞くことができました。次にウェイトリストマネージャーに最初のメールを送り、自身のKelloggへの強い関心を伝えるとともに、アクションプランのタイミングを確認しました。この点が非常に重要なのは、「いつまでにアクションを結果に結びつけるのか」「それまでに何度アドミッションに対してアップデートを送るべきか」という戦略を立てられるからです。巷では、「ある程度期間を置いて定期的にコンタクトを取った方が良い」、あるいは、「定期的にコンタクトするのはアドミッションに迷惑だから、なるべく少ない方が良い」など色々な意見が出回っているかと思いますが、そこはウェイトリストマネージャーとのやり取りを経て、自身で判断するしかないと思います。私はウェイトリストマネージャーからの返信内容を踏まえ、カウンセラーや在校生とも相談し、一度にまとめてアップデートを送ると決めました。当時の在校生から言われた、「Kelloggには熱意をスマートに伝えることが重要」という言葉は今でも覚えています。

長くなってしまいますので、「何をやったか」、「なぜやったか」をここに書くのは控えますが、追加の課外活動は合格の大きな要素だったと思います。加えて、オフィシャルには「キャンパスビジットは合否に無関係」「追加推薦状は“discourage”」とある中で私は両方ともやりました。しかもキャンパスビジットは2回目でした。両方とも意図があってやったことなのですが、長くなってしまいますので、こちらも「なぜやったか」をここに書くのは控えます。詳細なお話を聞かれたい方はぜひご連絡ください。

3月中旬にアップデートレターの内容に関してウェイトリストマネージャーとSkypeを行ったときには、R2の合格発表直後に合否を伝えると言われました。その結果がまたウェイトリストだったときには、笑うしかありませんでした。その後もウェイトリストの状態が続き、ビザ申請のタイミングや他校進学の話しが具体化してくる5月中旬になってもまだ合否が決まっていなかったので、さすがにウェイトリストマネージャーにコンタクトしました。実際に5月下旬に再度Skypeで話し、Kelloggに行く準備は出来ているが、どちらでもよいので結果が早くほしいという旨を伝えたと記憶しています。そのとき、6月中旬ごろには最終結果を伝えられると思うと言われ、またウェイトリストだったらどうしようと思いつつも、実際に6月中旬に合格できました。その後約1ヶ月で予防接種やビザ申請から住居探しや引っ越し作業まで全てを終え、7月20日すぎのサマースクール開始になんとか間に合いました。

運や他者の状況にも左右され、結果が出るかどうかもわからない、むしろ不合格になる可能性が圧倒的に高い中、時間を使って長期にわたってこのプロセスにコミットするのは精神的に辛いことです。ただ、このプロセスでは当時の在校生や日本にいる様々な卒業生に大変お世話になりましたので、私も何らかサポートが出来ればと思っています。上記内容が少しでも参考になれば幸いです。

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