外資系金融・コンサル出身者の受験体験記 Class of 2007 – 2013

Case4:コンサルティング会社勤務の男性

プロフィール

コース MMM(MBA+MEM)
性別 男性
学歴 一橋大学社会学部卒業(2000年)
海外経験 米国数ヶ月(新卒時研修, 海外プロジェクト等)滞在経験あるも、基本的には純ドメ
職歴 旧会計事務所系コンサルティング会社にて8.5年
職務概要 マーケティング, 営業改革, 新規事業等を中心とした戦略・構想策定の支援とプロジェクト・マネジメント。入社後1年半はテクノロジー・コンサルティングと情報システム構築。

Why MBA

マーケティングや営業改革を中心としたコンサルティングに従事する中で、狭い領域に特化したいわゆる「スペシャリスト」という存在に限界を感じました。企業やその他の組織を変革させていく上では、組織マネジメントやファイナンス、R&Dやオペレーションズまで含め、幅広い領域を統合して経営を捉えられる「ジェネラリスト」である必要性があり、MBAというものがその近道であると考えました。加えて、最近グローバルで一体的な運営をする企業が増えるに従い、コンサルティングに占める国際プロジェクトの数と重要性が増してきており、世界で仕事をできる人間になる必要性を感じたこと。さらには、社会人になって8年が経過し、自分の成長曲線が寝てきていると感じており、もう一度自分に喝を入れる刺激が欲しかったのも大きな理由です。

Why Kellogg

私の場合は、a)ジェネラル・マネジメントに技術経営の色をつけて学べるところ, b)コミュニティとしての結束が強いところ, c)立地が都会過ぎないところ、という基準で受験校を選びました。Kellogg、それもMMMというプログラムは、私のニーズを満たすのにぴったりなものでした。

a) MMMでは、2年間でMBAだけではなくMEM(Master of Engineering Management)という学位も取得でき、経営・戦略サイドの学習に加えて、商品・サービスデザインやオペレーションズなどの技術・実行サイドについて、工学的なアプローチからの学習が可能です。私は自分の職務経験の中で、特に日本の企業では経営側と技術側、ひいては文系人間と理系人間の間の溝がまだまだ大きく、お互いが密に連携した活動ができていないと感じていました。MMMというプログラムで経営学と工学の両方を学ぶことにより、その溝をブリッジできる人材になれるのではないかという思いで、このプログラムを志望ました。

b) Kelloggコミュニティの結束の強さはよく言われるところです。私は表面的な「オトモダチ感」にはまったく興味がありませんが、Kelloggの在校生・卒業生と話してみて、「この人たちは本当にKelloggを愛しているんだ。そしてKelloggを軸として本物の『同志』として繋がっているんだ」と実感し、自分もその輪に加わってみたいと強く思いました。

c) Kelloggの位置するエバンストンの町は非常にきれいなところで、大都会シカゴとのアクセスは至便でありながら喧騒からは離れた理想的な立地だと思います。またよく言われるように、エバンストンの雰囲気は東京の国立に似ていると思います。学部時代、国立で4年間過ごした身として、どことなく懐かしさすら感じます。

Kelloggに限らずどのプログラムを受験する場合でも、自分なりの選定基準を確立させて学校を選ぶことは非常に重要だと考えます。私の場合、Kelloggも含めて9校ほどプログラムを受験しましたが、上記の基準にぴったりと当てはまる学校については、それ以外の学校に較べ、エッセイやインタビューに対する思い入れがまったく変わってきます。結果として、思い入れの強いところには受かり、そうでないところはうまくいかないケースが多かったように思います。

受験スケジュール

2006年4月 おぼろげながら留学を考え、TOEFL(CBT)受験 及第点が出る
2007年7月 本格的に留学を決意 GMAT学習開始
2007年10月 家族の病気という事情で留学延期 以降準備からは完全に遠ざかる
2008年8月 留学準備再開 TOEFL(iBT)着手とGMATの学習再開
2008年10月 予備校にてエッセイ・カウンセリング開始
2008年11月 GMAT終了(690), TOEFL終了(107)
2008年12月 2校出願
予備校にてインタビュー・グループトレーニング開始
1校インタビュー(On-campusでアドミッションと)
2009年1月 年越しから正月まで家にこもりきりでエッセイを書き、Kellogg含め6校出願
Kelloggインタビュー(日本で卒業生と)
2009年2月 1校Wait-listed 追加エッセイ提出
3校インタビュー(日本でアドミッションと)
2009年3月 欧州校1校出願
3校不合格 1校Wait-listed
Kellogg含め2校合格!! 加えて1校W/Lからの繰り上がり合格

TOEFL

出願スコア: 107 (R 30, L 28, S 22, W 27)

1年留学を延期したためにCBTが失効してしまい、秋口に一からiBTをスタートさせましたが、海外経験の乏しい自分にとって、スピーキング・セクションは非常に苦労しました。10点台後半が長く続き、たまに20点を超えても他のセクションが悪かったりと、目標としていた総合105点以上がそろうまでに回数を要しました。

個人的な経験では、スピーキング・セクションは回により点数が大きく振れる傾向にあるため、特に海外経験が長くない方は他のセクションをなるべく安定させ、回数を受けることによって総合点がそろうのを目指す、という方法が手っ取り早いかと思います。私の場合、リーディングとリスニングに較べライティングが低かったため、某予備校のテンプレートを見せてもらい参考にしたところ点数が安定し、スピーキングに注力することが可能になりました。

CBT時代はTOEFLが終了してからGMAT等に移行するのが一般的でしたが、iBTになってからは、特に純ドメの方の場合上記のように時間を要しますので、他の準備と並行に進めることをオススメします。

GMAT

出願スコア: 690 (V 32, M 50, AWA 5.0)

この試験には思いのほか手こずらされ、時間がかかりました。もともと択一形式の試験は得意だという自負があり、また初回何も勉強せずに受けた際に600点がでたこともあって、少し学習すれば700点くらいはすぐ行くだろうとタカをくくっていました。実際は2回目の660点から伸び悩み、冬までだらだらと受け続けることになりました。

予備校は渋谷の少人数制のところに行きましたが、GMAT攻略の要となるVerbalについては伸びず、むしろ事後演習を疎かにしているうちに落ちていってしましました。ただし、評判のAWAテンプレートについては秀逸で、点数が一気に(4.0⇒6.0)上がりました。

TOEFL同様、すべてのセクションの点をそろえる事がなかなかできず、エッセイ等の準備や仕事が忙しくなってきたこともあり、11月受験時の690点をもって終了としました。

振り返っての反省としては、1)とにかく早くに学習を開始する, 2)だらだらと学習を続けず、集中的に演習量をこなして全てのセクションでベストなコンディションをキープできるようにする、といったところでしょうか。

エッセイ

10月中旬よりエッセイ執筆を開始しました。一般的に、エッセイ執筆は受験プロセスの中でもっともしんどいパートだと言われます。しかし私にとっては、「自分が本当にやりたいこと」、「これまで自分を駆り立ててきたもの」を見つめなおすこの作業は非常に楽しいものでした。(執筆開始が遅かったこともありスケジュール的にはキツかったですが…)

エッセイは受験者プールの中での差別化を図る大きな要素になるため、「どのようなトピックを用いて自分を演出するか」ということを考える必要はあるのですが、後から振り返ると、ここで変に自分を繕ったり隠したりしないことが重要な気がします。そのようなエッセイは結局迫力の無いものとなり、自分の人となりが伝わらないことが多いように思いました。実際、合格を頂いたKelloggや他校のエッセイでは、自分の過去の経験、考えたこと、これからの夢など、もっとも自分自身が語っていてワクワクする事柄を素直に表現することができ、予備校のカウンセラーとのディスカッションも盛り上がりつつ作成することができました。

インタビュー

振り返ってみると、第一志望であったKellogg MMMに合格できたのはインタビューによるところが大きいと思います。エッセイと並び重要な要素であるインタビューですが、エッセイが「自分を差別化する」ことに力点を置いたのに対し、インタビューでは「いかに学校とのFitを感じさせるか」ということを中心に考えました。

スピーキングに自信が無かった私としては、当初インタビューは「英語力でぼろを出さないように何とかやり過ごす」というような考えでいましたが、言いたいことがはっきりしていればそれなりにしゃべれるものだというのが正直な感想です。予備校のグループ・トレーニングや個別トレーニングでインタビューの「お作法」を学んだ後、受験仲間とお互いに模擬インタビューをしあう練習を重ねることで、自分の言いたいことをはっきりと伝えられるようになりました。練習を重ねた受験仲間とは、その後結果発表や渡米にいたるまで交流を深め、支えあう仲となりました。MBA受験の中で得た大きな財産だと思っています。

上記のような仲間とともに練習をつんで望んだKelloggや他合格校のインタビューは非常にリラックスして自分自身を表現することができました。特にKelloggでは「あなたのキャラクターはKelloggにぴったりだと思うよ」との言葉までもらい、「これで落ちても悔い無し」との気持ちで家路に着いたのを覚えています。

Kellogg受験に関して

よく言われるように、Kelloggは受験生と学校のカルチャーとのFitを重要視しているように思います。入ってみて感じますが、Kelloggではさまざまなイベントや学校の運営に関するところまで、本当に学生が深く関わっており、イニシアチブを発揮しています。入学後、Kelloggで何かを成し遂げてくれそうな雰囲気を漂わせる人間を学校は求めているのではないでしょうか。

受験生へのメッセージ

MBAの受験は長くしんどいものですが、実は志望校からの合格以外にも得るものは大きかったと思います。その中で一番大きなものは受験仲間ではないでしょうか。私は基本的に怠け者で、何事につけエンジンがかかるのが遅かったのですが、受験仲間と共に受験プロセスを進めることで、ことあるごとに奮起させられ、励まされてきました。このような仲間がいてこその進学実現であったとおもいます。これから受験をする皆さんも、ぜひ仲間を作り、大切にして、将来への扉を開けてください!!