MMMプログラムの概要

こんにちは、MMM -Class of 2019のK.S.です。なんとなくビジットや質問等からMMMプログラムへの関心が高まっているのを感じるのですが、同時にネット上に情報があまり無いという声も聞きますので、この機会にまとめてみました。MMMプログラムは年々進化していくプログラムなので詳細については変わっていくと思いますが、ご参考になればと思います。

1. 建前上の概要:
MMMプログラムとはKellogg School of ManagementでのMBAの学位と、Seagal Design Institute (工学部の一部)からMSc Design Innovationの学位を修得する、デュアルディグリープログラムです。
Kelloggの授業と並行して、毎学期1単位Seagalの授業を受講(Figure 2参照)し、イノベーションの原動力となる発想法やフレームワークをデザイン思考のプロセスと共に学ぶプログラムです。制度や単位数等については以下に通常のプログラム(2Yプログラム)との比較を示します。
尚、MMMプログラムは毎年バージョンアップしていっていますので毎年授業のスケジュールは変わります。最新の情報については学校ホームページを確認ください。

Table 1 MMMと2Yプログラムの比較

No. 項目 2Y MMM
1 最小単位数 20.5 28.5
2 学期数 6 7
3 修得学位 MBA (Kellogg) MBA (Kellogg) +
MS Design Innovation
(工学部/Seagal Design Institute)
4 必須授業 9単位 19 単位 (Kellogg: 11, Seagal: 8)

Figure 1 スケジュールのイメージ

Figure 2 Class of 2019の履修スケジュール

2. MMMプログラムの内容
2.1 ぶっちゃけ
イノベーティブなアイディアを出せる(と言われている)デザイン思考のプロセスとフレームワークを座学とプロジェクトベースの課題を通して身に着けよう!というプログラムです。
ただし、「デザイン」部分については職人芸的な所もあるので、信じて、やってみて身に着けるというプロセスになります。そのために1年目に座学のInnovation Frontierと実践のRDBを行い、2年目にDesigning with Intelligenceとbusiness Innovation lab等で更に磨きをかけるというプログラムになっています。

2.2 MMMプログラムのメリット
1) Design Innovationの授業
2) Seagalのリソースへのアクセス
3) MMMのクラスメート達
4) STEM学位 (アメリカで転職予定のある人)

何といっても2年通してデザイン思考のフレームワークの訓練をするということ、MBAの2年間とそれがうまく統合されているプログラムが提供されているという所がMMMプログラムの最大の価値と考えます。デザイン思考を通じた問題/機会発見とアイディア出しの発散型思考、MBAでの問題解決とビジネスの数字への収束型思考を平行して学べる機会はあまりないと思います。

Figure 3 MMMでは発散型思考と収束型思考の両方が学べる

また、授業とあわせて、SeagalのリソースであるMMMラウンジの使用権、3Dプリンタ(金属プリンタもあります!)等への設備のアクセスも出来るので授業外でもプロトタイピングの練習やモノづくりに励むことも出来ます。
MMMプログラムは60人程度の小規模プログラムであるため、クラスメートとの絆はかなり深くなります。もちろんKelloggの一部なので残りの500人以上のクラスメートとのネットワークも出来ますが、夏学期はMMMだけと授業をとることから60人の絆は殊更強いように感じます。学生のバックグラウンドが多様でありながら全員イノベーション思考なので 同じような興味に対して一緒に活動できる仲間が出来るという面でもメリットがあると思います。
最後に、アメリカで転職予定のある人にとってはMMMはSTEM(理系)の修士号が取れるのでワーキングVISAの応募に有利になるという側面もあります。

2.3 MMMプログラムのデメリット
1) 1学期長い(分学費が高い)
2) 必須授業が多いので他授業の選択肢が狭まる
3) プロセスを信じなければならない

夏学期から始まるのでその分多少(丸々1学期分)学費は高いです。また、必須授業が多いので他授業の選択肢が狭まる傾向にあります。単位数だけではなく、Kellogg側の必須授業も多いので、スケジュール調整がその分難しくなる場合があります。
個人的には、MMMの授業がとりたいのであればデメリットはほぼないと感じますが、Kellogg内にもデザイン思考について学べる機会はあるのでMMMほどドップリ浸かる必要がなければ、そちらのオプションを活用したほうがKellogg内での選択肢を増やせます。
最後に、デザイン思考の授業はKelloggの授業と比べて職人芸を学ぶという部分があります。ある程度のフレームワークはありますし、基礎のスキル等も学びますが取り合えず信じて、実践して、その後に効果を感じるという方式になります。はじめは慣れないことも色々やらされますが取り合えずコミットしなければ学習効果は低くなる傾向にあると感じます。

3 他校の似たプログラム
デザイン思考は最近流行っているので、Kellogg以外にもデザイン思考に焦点を当てた授業やプログラムを色々と提供するようになってきています。ただ、今のところKelloggほどMBAとうまくインテグレートされているところは少ないと考えます。
(出展: Design in Tech Report 2017)

1) Stanford GSB: Design Thinking Bootcamp
2) Berkeley Haas: Design Thinking for Business Innovation
3) Harvard Business School: i-Lab Design Thinking & Innovative Problem Solving
4) UVA Darden: Specialization in Design Thinking and Innovation
5) MIT Sloan: Product Design and Development
6) Yale SOM: Design and Management
7) INSEAD: Innovation by Design Programme

上記のようなビジネススクールでのプログラム以外にもデザインスクールでのプログラムも多数あるので、ご興味のある方はそちらも参照することをお勧めします。

今回は概要だけをお届けしましたが、次回は授業の様子も含めて実際に学ぶ内容についてあげたいと思います。それまでにもご興味のあるかたはフォームからご質問頂ければ出来るだけ回答致します。

 

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