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エバンストンでの出産について

Class of 2017のY.H.です。エバンストンに来てから約一年半の間にClass of 2017の日本人在校生の家庭では5人も子供が誕生しておりちょっとしたベビーブームになっています。今回はエバンストンでの出産について私の経験も交えながら簡単にご紹介したいと思います。

まず病院についてですが、Kelloggのキャンパスから車で5分程度の場所にEvanston Hospitalという大学病院があり、日本人一家のほとんどの方がこの病院の産婦人科を利用しています。私の妻もこの病院で妊婦健診を受け出産しました。充実した設備が整いスタッフのケアも良いという評判でしたが、評判通りのサービスでした。日本人の医師はいませんが、ドクターは検診結果や出産までのプロセスについて丁寧に説明してくれますし、言葉に不安がある方は病院に頼めば通訳を手配してくれます。また、Evanston Hospitalでは出産準備及び出産後の生活に関する様々な教室も開かれています。私も新米パパ教室に参加し新生児の世話の仕方について学んできました。

出産の際は陣痛、分娩、回復の全てが同じ個室で行われます。チェックイン後は一歩も部屋を出る必要がありません。トラブル等が無ければ米国で主流の無痛分娩を選択することも勿論可能ですので妊婦の負担を軽減できます。さらに夫は病院のスタッフと共に妻をサポートしながら一連の出産プロセスに立会えます。私も最初から最後まで妻の出産に付き添いました。

出産後特に問題がなければ2泊で退院、入院中の食事にピザやハンバーガーが出てくる等日本での出産との違いに驚くこともありますが、それも海外での出産の醍醐味です。また、子供のアメリカのパスポートが届くと感慨深いものがあります。医療保険の手配等慣れない環境での手続きに手間を要することもありますが、米国の充実した医療体制の下で安心して出産に臨む環境がエバンストンにはありますので子作りを考えている方は前向きに当地での出産を検討されてはいかがでしょうか?

新米パパ教室
新米パパ教室
病院の個室
病院の個室

日本人MBA学生の就活についてのまとめ

2Yプログラム現在2年生のYK(Ⅱ)です。私費で留学しています。今回は米国MBAに通う日本人学生の就活状況について書きたいと思います。私費で留学される方にとって就活はMBA留学でもっとも重要なイベントだと思います。私は周りにMBAの卒業生が全くいない環境にいたため、MBA受験をするかどうか決断する際には、卒業後にどんなキャリアのオポチュニティーがあるのか見当がつかず不安でいろいろ調べました。しかしその時具体的でまとまった形の就活情報をほとんど見つけることができませんでした。本エントリでは今後MBAを目指される方がMBAを受験するか決断し、また就活をスムーズに進められるよう、少しでもお役に立てるよう情報提供できればと思います。(なお、私は海外就職向けの就活をほとんどしていないため、情報は日本での就活に限ることをご了承ください。)

 

1.就活全体観

MBAに行くことで間違いなく取り得るキャリア選択の幅は広がると思います。それは業界の軸、職種の軸、場所の軸、すべてにおいて言えることだと思います。例えば、業界で言えば投資銀行・製薬業界など、類似した経験がないとなかなか中途で入社することが難しい業界に入ることができます。職種で言えば技術職からマーケティング、サプライチェーンからファイナンスといったように過去の経験と全く異なるファンクションに移ることもできます。場所の軸では、学校のある国や第三国の企業に採用されて、日本以外で働くこともMBAを持っていればより容易になるでしょう。内定への倍率についても、MBAに合格した時点ですでに強力なスクリーニングが働いているため、新卒就活に比べかなり低い倍率で戦うことができます(倍率数十倍といったような運もなくてはならない就活をする必要はありません)。さらに、在学中のインターンシップを通じて業界や会社と自分との相性について実地で確認をすることができるため、就業後のミスマッチも防ぐことができます。このようにMBAはキャリアを良い方向に進めるために良いことが非常に多いのですが、MBAを持つことで入りやすくなる業界・職種・会社には大きく偏りがあるため、それらに対して自分が興味があるのかどうか考えてみることが重要だと思います。

 

2.就活の流れ一例

まず、日本人MBA学生の就活の流れについてイメージをつけていただくため、スケジュールを含めた就活の一例をご紹介します。

就学前の4月~5月頃、各会社が行う壮行会という名の企業説明会に出席。また、転職エージェントが主催する合同説明会に参加。留学後、秋に学校内や学校近所で開かれる会社説明会に出席する。電話・スカイプベースで事前面接を開始。11月下旬(例年)にボストンで開かれる日本人留学生をリクルーティングする企業が日系・外資問わず一堂に集うボストンキャリアフォーラム(通常ボスキャリ)で本面接を行いサマーインターンの内定を獲得。夏にサマーインターンを行いフルタイムの内定を獲得。しかし他の企業も見てみたいため、その年の秋のボスキャリに再度参加したり、ボスキャリに来ない企業に直接アプローチしたりして引き続き就活を続ける。インターン先を含め複数のオファーを獲得し、その中でもっとも興味のある会社に決定する。(インターン先のオファー期限は会社によってことなるものの、インターンをした年の年末ごろまで待ってくれることが多いような印象です)

 

3.MBA生をリクルートする企業の分類&特徴

ここではMBA生を採用する企業を、1.ボスキャリに参加する企業(「ボスキャリ企業」)であるか否か、また、2.MBA新卒をファストトラック枠で採用する企業か否か、の2つの軸を用いて分類し、それぞれのカテゴリの特徴について述べさせていただきたいと思います。

3-1.分類

a. 「ボスキャリ企業」か否か

  • 「ボスキャリ企業」: ボスキャリに参加する企業。留学前壮行会を開催したり、学校に求人を出してきたり、学校内または学校の近くのレストラン・ホテルで個別説明会を開催したりする。募集要項を学生向けに直接送ってくれることも多い。そのため、企業や同級生を通じて放っておいても情報が入ってくる。基本的にMBA生のポテンシャルを買って採用するので基本的に過去の経験は問わない。よってキャリアチェンジしたい人向け。なお、ボスキャリに来るか否かは年によって変わることもある。
  • 非「ボスキャリ企業」:直接企業に問いあわせるかエージェントを通じて自分から求人を探して受験するタイプ。常にMBA生を募集しているわけではない。こちらから主体的にアプローチしていく必要がある。

 

b. MBA新卒をファストトラック採用するか否か

  • 「ファストトラック採用」企業: MBA新卒を幹部候補として特別プログラムに入れ、いわゆるキャリア組のような枠に入れる企業。MBA専用プログラム(MBA枠)を提供する企業と、MBA以外の人も応募可能なプログラム(一般ファストトラック枠)を提供する企業の2種類がある。MBA専用プログラムのところでは主にマーケティングかファイナンスで採用し、数か月~1・2年単位で複数の部署を経験させ、適正と本人の希望を考慮し本配属を決める。経験がなくてもポテンシャルで採用してくれることが多いのでキャリアチェンジしたい人に向いている。
  • 「通常採用」企業: その名の通り、採用されてもMBAなしで入社したほかの社員と待遇面やキャリア面で基本的に差がでない採用をする企業。

3-2.それぞれのカテゴリの特徴

ボスキャリ企業 非ボスキャリ企業
ファストトラック採用 ①    事業会社志望学生の主戦場 ③目の付け所がシャープな人が受ける。ただし対象企業はほとんどない
通常枠採用 ②    プロフェッショナルファーム志望学生の主戦場 ④玄人好み就活。ブルーオーシャン?

①ボスキャリ*ファストトラック採用:

ここに来るのは事業会社が主なところ。外資系メガファーマ数社、Amazon、マイクロソフト、楽天など。トータルで大体5社~7社くらい。会社にもよるが学校近くとボスキャリの双方で説明会や面接を行うため、接触機会は多め。

②ボスキャリ*非ファストトラック採用:

戦略コンサル、外資系投資銀行のいわゆるプロフェッショナルファームが主なところ。トータルで10社強くらいか。①と合わせて日本人MBA生就活の主戦場を形成する。感覚的には7割くらいのMBA学生は①か②で就職をするのではないか。

③非ボスキャリ*ファストトラック採用:

ここに入る企業はかなり希少。年によっても変動する。2016年現在ここに入るのは外資系メガファーマのMDSと日産くらいか?

④非ボスキャリ*非ファストトラック採用:

要するに普通の中途採用。よって対象企業は実質的に無限。ここはポテンシャルというよりもMBA前の経験次第で採用可否や待遇が決まることが多い。MBA枠採用のリーダーシッププログラムのように、キャリアチェンジと待遇の両方を得ることは一般的に難しいといわれる(キャリアチェンジした場合は未経験採用となり待遇はあまりよくない、逆に待遇をとるのであれば経験者採用を狙うことになり、今まで経験してきた業務範囲から抜け出しにくい)。なお、ここのカテゴリで注意しなくてはいけないのは、多くの場合勤務開始時期から1~2か月前にならないと受験することが難しいこと。空きポジションが出次第なるはやの人員補てんをしたいため。つまり、サマーインターンで得たフルタイムオファーの回答期限が来ることが多い2年目の年末時点では受験できない企業が多く、フルタイムオファーをRejectして卒業直前の最終学期3月~6月に就活をする必要があるということ。卒業の直前までオファーなしでいるというのは精神的につらいので、ここまで引っ張るMBA生は多くない。ただし自分のポテンシャルをフルに発揮できるような面白い求人がひょっこり現れることもあるようなので、リスクをとる価値はあるかもしれない。

 

4.学校のランキングと就活の有利不利について

言うまでもなく最も重要なのはその人の実力やMBA前の経験の質、その会社・業界とのフィットですが、あえて言うならランキングで言うTOP5、TOP20のラインの上にいるか否かで若干、内定を取るまでの容易さに差はあるような気がします。(ランキングは毎回変わるし媒体によって異なるので絶対的なものではありませんが)

TOP5ライン:リクルーターの中には明確にTOP5を別格視し、それらの学校から学生をとりたいといっている人もいました。2人の候補者の実力が同じであればTOP5の学生をとることはあり得るかと思われます。また、TOP5であれば大概の企業があちらから出向いてきてくれるため、時間と費用をかけて説明会や面接のために遠出をする必要は少ないかと思います。

TOP20ライン:コンサルティング会社や投資銀行の一部では説明会や面接に呼ぶ際に学校名でボーダーを引き、リストにない学校の人には書類選考や筆記試験を課すなどしているところもありました。TOP20以下の学校では企業からのアプローチの量が相対的に少なくなるのに加え、筆記試験などの採用のステップが多くなり、内定獲得までの労力がトップスクールの学生に比べ増えることは可能性としてあり得ると思います。

 

5.ケロッグでの就活について

他のブログでも多く書かれているので簡単に触れるだけにしますが、企業との接触機会、学校からのサポート、学生主催の面接対策、学校のブランドによりプレミアム、これらすべてにおいてケロッグは全てMBAスクールの中でトップレベルにあるのは間違いないと思います。ケロッグ生の多くが希望をする業界・就職先からオファーを得ていることからも明らかです。この理由の一つは、優秀な学生がランキングと学校の規模から他校に比べても相対的に多く集まっており、さらに非常に協調的カルチャーがあるため、日本人・非日本人問わずお互いに貴重な情報を共有しあったり、面接練習等でお互いに高めあったりしているためと思われます。

以上、簡単ですが日本人MBA生の就活についてイメージしていただくために、このエントリが少しでも役に立てば幸いです!

在校生によるWebinarのお知らせ

Kellogg在校生による、MBA受験生の皆様を対象としたWebinarを開催します。参加をご希望の方は下記リンク先から参加下さい。
日時
日本時間2016年12月18日(日)午前9時開始、10時30終了予定
第一部: 在校生によるKelloggの紹介
第二部: 質疑応答

 

概要
Kelloggのカリキュラム概要・魅力を在校生がたっぷりとお伝えします。なお、本説明会は在校生主催の非公式説明会との位置づけです。言語:日本語

 

参加方法
参加はこちらから: https://bluejeans.com/231758167/2586
Blue Jeansの使用方法は、下記フライヤーの2ページ目をご参照下さい。携帯・IpadからもBlue Jeansアプリをダウンロードすればご参加頂くことが可能です。

 

説明者
石原俊彬 (Class of 2018)
みずほ銀行社費。2009年に入行し、7年間プロジェクトファイナンスを担当。Kelloggでは、マーケティングを中心に幅広く学習する予定。Social Chair (学級委員)、Student Admission Committee (出願審査)、Japan Club Business Director。現在、単身生活も、来年には家族をEvanstonに呼び寄せる予定。

 

フライヤー

「Kellogg School of Management, Northwestern University 在校生によるWebinar」のお知らせ

 

お問い合わせ
石原俊彬 : toshiaki.ishihara@kellogg.northwestern.edu

Kellogg コアカリキュラムについて

Class of 2018のSMです。現在1年生の最初の学期を終えたところで、ケロッグのコアカリキュラムの一部を履修したので、ケロッグでのコアカリキュラムの説明と全体的な振り返りをつづりたいと思います。長くなりますので、今回は全体の振り返りにとどめ、個別科目の振り返りはまた後日掲載するか、他の在校生に譲りたいと思います。

 

  • ケロッグコアカリキュラム全体像

ケロッグのコア科目とは必修科目のことで、2年制プログラムに所属するケロッグ生全員が必ず受講する科目のことです(※1)。反対概念としては、エレクティブといわれる選択科目が存在します。卒業してMBAを取得するためには、卒業単位の中にこのコア科目といわれる科目の単位を含む必要があります。

※1)Waiverといわれる試験を受けてパスするか、バッググラウンドが十分とみなされるとある特定の科目の受講が免除になるケースもあります。

2016年度時点ではケロッグ2年制プログラムには10つのコア科目が存在します。
(各科目の概要はコア科目を参照してください。)

  1. Business Analytics I
  2. Leadership in Organizations
  3. Accounting for Decision Making
  4. Business Strategy
  5. Business Analytics II
  6. Finance I
  7. Marketing Management
  8. Microeconomic Analysis
  9. Operations Management
  10. Leadership and Crisis Management

 

  • いつコアカリキュラムを履修するのか?

j) Leadership and Crisis Management以外のコア科目は2年次に進級するまでに必ず取得する必要があります。2年次進級時までと言いつつも、科目によっては取得可能な期間がある特定の期間に限定されています。例えば、上記9つのうち、a) Business Analytics I、b) Leadership in Organizationsはプレタームといわれる、1年次最初のFall Termが始まるまでに取得する必要があります。また、c) Accounting for Decision Making、d) Business Strategy、e) Business Analytics IIは、1年次最初のFall Termでしか開講されないので、ここで取得する必要があります。なお、Fall Termは基本的に4科目の受講が求められており、上記3つの科目以外は、f) Finance I、g) Marketing Managementのいずれかから1科目を選択して受講対象に加えます。Fall Termで取得しなかったコア科目はその後2年に進級するまでに履修し、j) Leadership and Crisis Managementは2年に進級後履修します。

 

  • ケロッグでコアカリキュラムでは何を学ぶのか?

コアカリキュラムでは基本的な会計、ファイナンス、ストラテジー、ビジネスアナリティクス(統計)の知識はもちろんのこと、実践への応用を含めてカリキュラムに含まれています。私自身、コアカリキュラムを学ぶ前は、「今更基本的なことを学んでも。。。」という疑いもあったのですが、実際に受けてみて非常に役に立ったと感じています。当然3カ月で「何年も実務をやっていました!」という方の知識に及ぶところまで理解するのは困難ですが、それでもまじめに取り組めば、翌年度のサマーインターンで必ず役に立つ知識が得られます。これはコアを教える教授のほとんどが実際の現場で多くの経験を積んだ経験者だからで、コアのカリキュラムを組むにあたって実際の現場で必要な知識を伝えることを最重視しているからです。学問として重要な基本事項であっても現場では必要のない内容は平気で飛ばされます(笑)

 

  • ケロッグでコアカリキュラムを受講する利点

ゼネラルマネジメントに強いといわれるケロッグなだけあり、どの科目からも比較的高い質のクラスが受講できます。ただし各科目は複数の教授によって受け持たれていることが多く、教授によりクラスの質や進め方に若干の違いがでることは否めません。基本的に1年次最初のFall Termのクラス/教授は学校側に割り当てられますが、受講開始後一定期間内はコアであってもクラスの変更が認められています。希望するクラスに空きがない場合は、Wait List扱いとなりますが、空きがあれば簡単に変更できます。このような柔軟な対応をしてくれるか否かは学校によっておそらく違いがあるので、「せっかく高い受講費を払うのだからコア科目であっても自分が満足いく選択をしたい!」と思う人には、ケロッグコア科目プログラムの大きな利点となるかと思います。

また、こちらもよく言われることですが、「グループワーク」の多さはケロッグでコアを勉強する利点の一つです。どれくらい多いのかというと、毎週何かしらの科目で2つはグループワークがある感覚です。課題の難易度にもよりますが毎週10時間以上グループワークに費やします。これと並行して当然のことのように予習・個人課題もあるので、グループワークはリクルーティング活動で忙殺される学生の頭痛の種となります。ただし、このグループワークが非常によく考えられてプログラムに組み込まれており、上記に書いたような実践に役立つ知識やスキルを高めてくれる要因のもう一つにはこのグループワークがあります。グループワークで与えられる課題は往々にして授業で学ぶ内容から(いい意味で)大いに飛躍しており、実践に近く、とてもChallengingです。答えが簡単に見えるものは少なく、グループメンバーとともに大いに苦しみながら課題を仕上げます。この答えが見えない感じが実践と似ており、答えが見えないからこそ、議論することが必要で、グループメンバー全員で互いの足りないピースを埋めながら課題を進めていきます。時にはグループメンバー以外へも質問をして助けてもらうことも…。という風に、グループワーク自体は困難なことも多いのですが、個人課題ばかりだと、どうしても課題の難易度が個人でできる範囲に制限され、答えの見えない苦しみを持つことも少なかったと思います。実際のところ、私はファイナンスのバックグランウンドがなく、まったくファインスの知識がなかったのですが、Fall Termで多くのグループワークに取り組むことで、「簡単なバリュエーションならできるようになったかも」という感覚を得られました。楽をしたいという人には進めませんが、苦しみの中自身を成長させたいという方には、このグループワークの多さは大きな利点になると思います。

 

あるKellogg生の日常 -エバンストンの日々-

こんにちは、Class of 2018(現在1年生)のKMです。

エバンストンに来て早3ヶ月、今週で秋学期の授業も最後で、来週には待ちに待っていないFinals(期末試験)があります。今年のエバンストンの秋(10-11月)は普段よりも少し暖かめの日が多かったみたいですが、11月終わりの今はほぼ平年通りの寒さのようです。

さて、今日はそんなエバンストンでの生活について書いてみたいと思います。Kelloggを目指されている方にはこちらでの生活のイメージをなんとなく掴んでいただき、Kellogg Alumniの方には懐かしんでいただき、それ以外の方にも楽しんでいただければと思っています。

平日

平日は授業 & 予習・復習・宿題 & イベント目白押しでとても忙しいです。

特に一年生のこの時期は、就活イベント(と言っても、夏のインターン応募に向けて)が山のようにあります。企業説明会、企業の方とのコーヒーチャットやディナー、プロフェッショナル系クラブの就活説明会、などなど。11月のこの時期はまだ面接を行っているところは少ないですが、企業が主催するイベントに来ているかどうかでやる気を計っている、という話も聞くのでなかなか気が抜けません。
就活しに来たのか学びに来たのか分からなくなることもよくあります。(笑)

とは言え、本業は学生ですし、なにより授業も待ってくれないので、予習・復習・宿題にもかなり時間をかけています。この中で特に大変なのがやはり宿題、さらに言うとその中でもグループワーク。チームやグループでのコラボレーションを重んじているだけあって、Kelloggではほぼすべての授業でグループワーク宿題があります。アカウンティング(会計)やファイナンスなど、ディスカッションベースではなく、計算ベースとなるような授業でもグループワークが課せられているという徹底ぶりです。グループで集まってしまえばスムーズに進むのですが、それぞれ色々と忙しいので、スケジュールをあわせるのが何よりも大変です。ただ、そういう過程からもチームワークやリーダーシップを学んでほしいというのがKelloggが意図しているところなんだろうとも思い、実際グループ内でのダイナミクスを観察していると勉強になることが多いです。

ちなみに、水曜日は授業はありませんが、授業準備とイベントでやはり忙しいです。

週末

週末は私の場合は、土曜日は買い出しや散歩に出かけて、日曜日は半日〜丸一日 翌週の準備をする、ということが多いです。

買い出しについては、車を持っているか否かで行動範囲がかなり変わると思います。一人で渡米している場合は車がなくても、エバンストンダウンタウン周辺の徒歩で行けるスーパー等(Whole Foods Market、Jewel-Osco、Trader Joe’s、CVS)で十分に事足りるだろうと思います。私の場合は、妻と二人で来ているので車を購入しました。

そんな我々夫婦が最近楽しんでいるのがスーパーめぐりです。アメリカ全土でそうなのか、この辺りだけがそうなのかわかりませんが、スーパーの種類が非常に豊富で品質・品揃え・価格がバラエティーに富んでいます。安いスーパーの代表はやはりEvery Day Low Priceを掲げるWalmartで、その逆の高級スーパー代表がWhole Foods Market、Mariano’s、The Fresh Marketあたりです。その他にも、韓国系スーパーのH Mart、少しイタリアンテイストのValli Produceなど違う軸で差別化しているスーパーもあります。MBA的に言うと各スーパー、狙っている顧客のセグメンテーションがはっきりしているということでしょうか。店そのものだけでなく客層を観察するのも面白いです。アメリカに比べると文化や習慣に多様性が少なくマーケットも小さい日本では、スーパー一つでここまではっきりとそれぞれの特色を出している店は少ないと思うので、見たことがないスーパーがあるとつい入ってしまう今日このごろです。

買い出し以外ではエバンストン界隈の散策・散歩が我々のFavorite Activityです。エバンストンの街はミシガン湖に面しており自然に溢れていて(と言っても、大自然とまではいかないところが◎)、散歩に出かけるにはこの上ない土地です。特に短い秋の時期は、紅葉がとてもきれいで、ミシガン湖畔から遠くに見えるシカゴの街並みは心揺さぶられるところがあります。エバンストンダウンタウン近辺はとても安全な場所なので、歩くことが好きな私は心置きなく散策しています。

そして散歩に欠かせないのが、カフェ。この界隈は素敵なカフェがたくさんあり、今日はどのカフェにしようかと考えながら散歩するのがとても贅沢な時間です。Starbucks・Peet’s Coffeeなどのチェーン店から、Unicorn Cafe・Kafeinなどの地元密着店、Cupitol・Dollop Coffee & The Hoosier Mama Pie Companyなどの今風のお洒落カフェなど様々です。

と、つらつらと書いてしまいましたが、あるKellogg生の日常として、参考になれば幸いです。

これから冬に入ると、また少し違う日々の過ごし方をするのだろうと思います。一通り就活が落ち着いた後(Fingers crossed)はどんな日々を過ごしているのか、まだ見ぬ天国のようなスーパーに巡り会えるのか、果たして-10度〜-20度の極寒の散歩を生き残れるのか、これからの生活が楽しみです。またいつか冬の過ごし方を書いてみたいと思っています。

それではまた。KM

ケロッグ流グループワーク

Class of 2017のTAです。ケロッグと言えば、Collaborative/Teamwork!という印象を持たれている受験生の方が多いのではないでしょうか。この校風は、何よりもケロッグの学習スタイルにあります。ケロッグでは全ての授業でグループワークが課され(コア授業の会計の簿記の仕訳もグループで宿題が出されます)、文字通りチームで物事を進めることがあらゆる局面で求められます。

今回、もはやケロッグの代名詞となっているこのグループワークを掘り下げて考えてみたいと思います。

近年はどこのビジネススクールもグループワーク型の学習スタイルを取り入れてきていると思いますが、ケロッグの大きな特徴は「授業毎に毎回グループが異なる」という点です。他校では入学時に学校側がアサインしたグループで全てのコア授業を一緒にこなすというスタイルが多いと理解していますが、ケロッグではそれがありません。それぞれのスタイルでPros/Consがあると思いますが、ケロッグ・スタイルの良さは以下にあると感じています。

1.自分の強み・弱みを知ることができる

ケロッグでは1セメスター4単位の授業を取ることが通常(3-5単位選べますが、平均すると4単位を選択する人が多いです)であり、2年生プログラムの場合、秋・冬・春の3セメスター×2年で、合計6セメスター存在します。1つ残らず全ての授業でグループワークが課されることから、2年間で24もの異なるチームでグループワークに取り組むことになります。ハードスキルの授業では活躍できるのに、ソフトスキルの授業では中々貢献できない。。。ノンネイティブが多いグループでは活躍できるのに、アメリカ人の中で1人格闘はキツイ。。みたいな異なるグループ・ダイナミズムを経験することで、まさに自分が様々なチームの中でどんなValueを出すことができるのか、日々自分の強み・弱みを再確認できる場となっています。

2. 違ったリーダーシップの型を試すことができる

毎授業でグループが異なることから、グループワークに取り組むスタイルも自分で決めることができます。同じメンバーで顔を合わすと、大抵のケースでは2-3回目のミーティング時に、誰がディスカッションを仕切り、誰がエクセル系の作業を担当するか等、自然に決まっていくものです。一方、ケロッグ・スタイルの場合、授業毎に自分のポジションを意図的に変えることが可能です。実務経験のあるファイナンスでは積極的に場を仕切ってみたり、未経験のマーケティングでは、マーケターの同級生の思考回路を学ぶため、フォローワーに徹してみたりと、リスクフリーの場であれこれ試行錯誤しながら、自分のリーダーシップスタイルを試すことできます。

3. 同級生からの学びが最大化できる

ケロッグでの1年強を振り返り、個人的に最も学びが多いと感じるのがこのグループワークです。投資銀行出身者からエクセルスキルを学んだり、コンサル出身者から会議の仕切り方を学んだり、教授からよりも同級生から学んでいることの方が多いのでは?と感じる程です(勿論、授業そのものからの学びも深いですが)。数多くの同級生のハード/ソフトスキルを盗む機会に恵まれるのは、まさにケロッグシステムのお蔭だと感じています。

振り返り私自身、受験生時にはグループワークの量と仕組みを重視して学校選択をしていました。異なるバックグラウンドを持った同級生とのグループワークからの学びは、まさに座学からは学べない代物であると実感しており、自分の判断に間違いはなかったと感じているところです。

米国での就職活動について

2年生のSayokoです。今回は米国でのMBAの学生に向けての就職活動について自分の体験談や一般的なことを紹介したいと思います。お断りですが、弁護士でもなんでもないので細かいことは書いていません。詳しくは移民局のウェブサイト等をご覧ください。

まず一般的な就労ビザについて

インターナショナルの学生はF1であればアカデミックでの1年間(9ヶ月)米国でフルタイムで在籍すると、CPTという就労ビザが得られます。このビザで夏期のインターンシップを米国で行うことができます。なので、雇用主はビザを支持する必要がないため、基本インターナショナルの学生はどの企業でも就労することができます。しかしながら、現状はこの基本ルールと異なるというのが一般的な見解です。なぜかというと、多くの企業はインターンを通じて学生を評価し、卒業後正社員として雇うことを前提にMBAの学生を勧誘しているためです。たとえば、スタートアップなどそもそも正社員としての雇用を検討していない場合は、説明すれば夏だけ雇ってもらうことは十分可能です。スタートアップのような小さな企業の場合、こうした就労ビザに関する知識を雇用側がない場合も多くあるかと思いますので、説明する必要性はあるでしょう。

アメリカでの就職を考える場合、ケロッグにおいては就職活動方法は大きく3つです。

  • キャンパス内での就職活動
    1. 学校側が応募や面接の時期を指定しています。ウェブ上で履歴書とカバーレターを期日前に提出し、書類選考が通ればキャンパス内で1次面接、2次(最終)面接を本社やキャンパス内等で行う場合です。
    2. 応募条件にインターナショナルを雇う雇わないがはっきりと記載されています。
  • オフキャンパスではあるもののケロッグの就職ウェブサイトに掲載されているポジションについての就職活動

1との違いは第1面接がキャンパス内で行われない。期日が企業やポジションにより大分異なる。学校側の強制力はないため、応募後連絡が取りにくく、結果がわかりづらい(書類選考中なのか落とされたのか)。

企業によってはネットワーキングという対面でのイベントに参加する場合もある。そうでない場合の方が多い気もする。

  • 完全なるオフキャンパス

学校からの情報や、卒業生のネットワーク等を利用し就職活動を行う。

個人的な経験からだと、インターナショナルを雇う企業はキャンパスに来る企業の半分以下だという見解です。ですので、選択肢は自然と絞られてきます。ただ、アメリカでよくあることは全て交渉次第ということです。クラスメートはインターナショナルを雇わないとはっきり書いてある会社でしっかり夏のインターンをし正社員の内定も獲得していました。言うまでもなく、うまくいく場合といかない場合があるので時間と労力、リスクを吟味したうえでの戦略が必要といえます。

まとめると、MBAの学生と競い合ってインターンシップのポジションの内定を取る事は簡単ではないですが、インターナショナルにはさらに選択肢が狭まるという事実があること。これは言語や文化的違いも考慮するとハードルはやや高いということです。アメリカではネットワーキングというコネ作り、顔売りのイベントが多くあります。企業によりその重要度は異なりますが、このネットワーキングは日系企業と大きく違う点の一つかも知れません。

もし米国勤務を強く望まれるのであれば、こういった難点はありますが米国就職の可能性はあります。個人的な見解ですが、やってやりきってそれでもだめだったら別の道がある、それはその時考えればいいと思います。結論だけを言えば、私は上記2番の方法で夏のインターンシップを健康保険会社で行いました。面接に進めた理由はキャンパス内でのネットワーキングで人事の方と非常にいい会話ができたためです。卒業後も同社の米国本社にて就職予定です。私はもともとアメリカで6年近く働いていたので(H1bという就労ビザの最大期間ほぼ全て)正社員は絶望的なんてインターナショナルの学生の担当者いわれました。なぜならビザの切れた後は永住権しか道はなく、会社がそれだけ私に弁護士費用等の投資をしないといけないので、就労ビザでとりあえず3年くらいお試しということが出来ないからです。まずそういった受験生の方は皆無かもしれません。この経験から何を伝えたいかというと、こんな苦しいビザの状況であっても頑張れば結果はついてくるということです。私のインターナショナルの友人の多くも米国での就職が決まっている人がかなり多くいます。運もだいぶ必要ですが、努力は報われると信じて日々前進するのみです。肝心なことは、努力を怠らずそして諦めないことです。

現在H1bビザは年間発行数以上の応募があり、初めてアメリカで勤務される場合は抽選となります。当選率は3割と聞き、企業がインターナショナルを雇いづらい環境となっているといえます。落選した場合、1年OPTというビザで勤務後、企業側が米国外のポジションを探さないといけないため企業の負担が大きいためです。私が勤務した会社は、この負担の増大によりインターナショナルを残念ながら今年から打ち切りになりました。もし当選に外れれば最悪解雇でなければ、米国外での勤務が大いにありうることを念頭におく必要があるでしょう。

Kellogg Corpsについて

2年のSayokoです。今日は私の大好きなクラブKellogg Corpsについて紹介したいと思います。Kelloggでは社会的貢献に関連するクラブは全てNet Impactクラブの傘下に所属しており、その数はもはや数えきれないです。私がKelloggを選んだ理由の一つは非常に多くの学生が社会貢献に関心がある仲間に出会えることでした。実際入ってみると活動の幅が広いことに圧倒されます。

Kellogg Corpsは発展途上国で活動している非営利団体及び非政府団体に対し、MBAのスキルを使ってコンサルティングプロジェクトをボランティア活動として行うことを目的としています。昨年の春休みに4名のケロッグ生とともにネパールのカトマンズ近郊のWomen Lead Nepalという非営利団体で10日間プロジェクトに参画しました。この団体は、女子高校生30名に1年間のMBAコースのようなものを提供し、女性の社会進出を支援しており、寄付金は主にアメリカから集められています。

私はアメリカ在住して早いもので8年目に入りますが、実はKelloggに来るまで海外旅行をほとんどしたことがありませんでした。私はあまり観光客が体験する作られた旅行にあまり興味がなく、どちらかというと現地の人と接する旅行や社会貢献できることに楽しさを感じるタイプです。なので、Kellogg Corpsの目的と自分のやりたいことが合致していました。特に、私は大勢の人たちより少数の友達と関係を築くことが好きで、ケロッグ生5人という規模もとてもよかったと思います。Kellogg Corpsは働く先を紹介し、実際のプロジェクトの詳細やらはほぼ全て現地にて参加者が取り組み、旅行の予定やホテル等も自分たちで手配するという形をとっている分、他のグローバルプロジェクトより融通が利きます。

私は出発のぎりぎりまで課題やら期末試験やらに追われていたこともあり、プロジェクトの準備は皆無で現地に向かいました。夜遅く到着し、信号はなく、タクシーのおじさんは高速で逆走を続けるという先進国では考えられない歓迎から始まりました。ネパールは地域交代で夜間はほぼずっと停電でした。初日も例外ではなく、外は真っ暗でした。ネパールの人は明るく、ホテルの人は親日派で初対面から日本語で一生懸命話してくれてたのを覚えています。ほとんどの道が舗装されていないので、埃がすごかったので、マスクをどこで買えるかホテルの人に聞くと、なんと即マスクを薬局で買ってきてくれて親切さに驚きました。途上国だとチップを求められるのかなぁと思い込んでいたものの、50 Nepal Rupee(日本円で50円)と言われた時には物価の低さと親切さで二重に驚きました。私はネパールが発展途上国でアジアにあること以外何も調べずにやってきただけに、以外にも日本語知っている人が多いことも意外でした。

翌日からは徒歩でクライアントのオフィスまで20分くらい通勤し、ネパールの忙しい朝に交じって現地の人と同じように勤務する日々でした。日本と違い、色々な民族の人がいること、ほとんどの人は片言もしくは流暢に英語が話せることに感心しました。私のクライアントのNabinaはネパールのMBAを出ており、会計と財務を担当してました。色々と話を聞きながら彼女の業務について学ぶことから始めました。財務諸表の改善や予算組み立ての改善について始め依頼されていたものの、段々話を聞くうちにそもそも財務諸表を読める人がほぼいなく、予算も現行以上のものがあまり必要ないことに気づきました。一方でマニュアル作業の多さ、業務の重複を実感したため、作業の自動化を提案し、そちらにプロジェクトを移行しました。聞いたこともない会計ソフトではありましたが、何とか理解し、Nabinaが簡単に使えるように色々とセットアップし、研修マニュアルも作成しプロジェクトを完成させました。業務の効率化が図れたのでCEOからの反応はとてもよかったです。この団体が女性の社会進出を支援していることもあり、働いている人はみんな女性で、そのうち2名は大学中に日本で留学してたこともあり、日本での話を聞かせてくれたり、毎日女子校に戻ったような和気あいあいとした日々でした。仕事が終わるとケロッグの友達と夕飯を食べ、その後またプロジェクトを夜中まで進め、ホテルまでのタクシーを値切るだけ値切って帰宅するという毎日でした。週末はケロッグのみんなででヒマラヤ山脈の日の出を見ることから始まり、カトマンズの観光を楽しみました。丁度Holiというヒンズー教のお祭りとも重なってたこともあり、ヒンズー教や仏教、キリスト教の普及も垣間見ることができました。ご飯がシュウマイ(Momo)や、インドカレーを始め日本人に合ったものが多く、とてもおいしかったのも驚きの一つでした。振り返ってみると、私は始め何も期待していなかった分、見るもの体験するものの全てが新鮮で今までで1番楽しかった旅行でした。

あまりにも楽しかったので、このクラブと引き続きつながっていたいと思っていたところ、丁度マーケティングのポジションが空いているので入ってほしいと去年の部長に誘われ、現在はクラブの運営側に回っています。この夏にはウガンダやブラジル、ニカラグアのプロジェクトに取り組んだ友達から話を聞くことができました。どのプロジェクトもユニークで、それぞれいい思い出ができたようです。まだまだ小さなクラブですが、少しでも多くのケロッグ生がKellogg Corpsを通じて学生生活をより豊かなものになるようにお手伝いできたらうれしいなぁ、と思ってます。ぜひKelloggにいらっしゃったらKellogg Corpsを体験してください。きっと素晴らしい仲間と思い出ができるはずです。

GIM(Global Initiatives in Management) Cuba/Colombia 2016

Kellogg Class of 2017のKFです。今回は、Kelloggの代表的なグローバルプログラムであるGIM(Global Initiatives in Management)における私の経験をご紹介したいと思います。

 

コースの概要については過去のブログや学校のHPでもご覧いただけるので簡記にとどめますが、GIMはKelloggのGlobal Officeが主催するExperiential Learningクラスの一つで、冬学期中の授業と春休み中のスタディトリップを通じて各地域(あるいは産業)に関する見識を深めるというものです。毎年5から6程度の地域が対象となりますが、私は“Nation Branding”がテーマのGIM Cuba/Colombia(2016)を選びました。理由は2つあり、卒業後のLong-term Goalが日本のNation Brandingに関係するものであることと、対象地域が国際ニュース的に非常にタイムリーな国々であったことです(キューバ:米国との国交正常化、コロンビア:反政府ゲリラとの和平合意)。

 

さて、私の感想ですが、このGIMを履修して本当によかったと思っています。何よりクラスを率いるDaniel Lansberg-Rodriguez教授の持つ知見とコネクションが素晴らしく、授業ではゲストスピーカーとしてエネルギー担当のメキシコ政府高官やStartup Chile(チリの政府系起業インキュベータ)の総責任者などを招いて意見交換したほか、現地ではコロンビアのウリベ前大統領とも面会することができました。おまけに、スタディトリップの時期がオバマ大統領のキューバ訪問と重なったことから、同大統領とキューバのラウル・カストロ議長が臨席する野球の親善試合(キューバ代表vsタンパベイ・レイズ)を観戦する機会まで得られました。米国史に残るであろう歴史的瞬間に立ちあえたわけで、この時はただただ感激したのを覚えています。あの時の球場の雰囲気は一生忘れられないでしょう。

 

若干話がズレましたが、それ以外でも、グループプロジェクトでコロンビアの大手企業や法律事務所に一から事前アポをとって現地ミーティングをセットしたり…等々、通常のMBAプログラムにはないような貴重な経験を積むことができました。また、20~30人の仲間と異国で過ごすという意味ではKWESTにも似た側面があり、Kelloggらしい濃密な人間関係を構築するのにも一役買いました。

 

Kelloggには、GIM以外にもテーマや地域等に応じて様々なGlobal Immersion系プログラムが用意されています(Global Lab等)。旅費や時間との相談になるかもしれませんが、国際感覚(+友情?)を養いたい方には是非ともオススメしたい選択肢の一つです。

Kelloggにおけるコンサル就活について

Class of 2017のSHです。After MBAのキャリアとしてコンサルを希望する受験生も多いかと思うので、Kelloggのコンサル就活向けのリソースと自分の就職活動を通して感じたことについて書こうと思います。

自分のバックグラウンドは、総合商社で7年間勤務し、そのうち4年間は中国の事業会社にミドルマネジメントとして派遣され事業開発やオペレーションのマネジメントなどを担当していました。それまで現場に近い視点で仕事をしてきたが、会社全体の方向性を決めるような戦略的な仕事をしたいと思い、コンサルティングファームに就職したいという気持ちでKelloggに来ました。

数あるMBAの中でもKelloggを選んだのは、①コンサルの就職に強いこと、②コラボレーティブな校風で周りの学生から多く学ぶチャンスがありそうだと思ったこと、③郊外型の立地で住環境が良さそうであること、と学校選びの段階からかなりコンサルへの就職を意識していました。

それでは、コンサルの就職に強いとは具体的にどういうことなのか、見ていきたいと思います。

 

1)就職実績

最新の統計の取れるClass of 2015では、学生の35%が卒業後のキャリアとしてコンサルティング業界を選択しています。コンサル業界といっても、多くの方がイメージされる戦略コンサル以外にも、会計やITから業態を広げた(日本的な表現でいうところの)総合系コンサル、ヘルスケアなど特定分野に特化したブティックファームなどいろいろありますが、Kellogg Class of 2015はトップ3コンサルファームと評されるMBBへ計88名(McKinsey34名、Bain28名、BCG26名)就職しています。もし、このような企業への就職を目指しているのであれば、Kelloggの強力なAlumniネットワークがサポートしてくれることでしょう。

実際に、自分が東京の外資系戦略コンサルでサマーインターンを行なっている際、Kelloggの卒業生のコンサルタントの方が、わざわざ自分を探しに来てくれ、「キミ、Kelloggなんでしょ?オファー確定!」と冗談交じりに挨拶してくれました。日本にある外資系コンサルファームにもKelloggのネットワークが張り巡らされていることを実感しました。

 

2)Kellogg Consulting Club(KCC)

KelloggにはKCCと呼ばれるコンサル就職を目指す人のためのクラブがあり、2年生のコンサル経験者による面接の練習やResumeのレビュー、コンサルファームからのゲストスピーカーによるセッションのアレンジなど、コンサル就職には欠かせない存在となっております。コンサルファームは、ケース面接と呼ばれる模擬コンサルティングを選考に取り入れているため、学生はこの特殊な面接に対応するための準備をする必要があります。KCCはIPG(Interview Preparation Group)という1年生4人程度を2年生1名が指導する就活対策グループを作っています。そのカリキュラムには、コンサル就活のいろはの説明、複数回に及ぶ個別ケース練習、自己PRを含めたFit Interview対策なども盛り込まれており、一年生は二年生から手厚い指導を受けることができます。

 

3)コンサルティングに役立つ授業

コンサルタントとして成功するために戦略を学びたい、という方も多いかと思いますが、KelloggにはStrategy Departmentの授業(授業コードがSTRTで始まるもの)、その他のDepartmentでStrategyのつく授業(Marketing Strategy、Operation Strategy、Competitive Strategy & Industrial Structure)の他に実際のクライアントにコンサルティングするなどのハンズオン型Experiential Learning(Marketing Consulting Laboratory、Global Lab、Analytical Consulting Lab)があります。

自分の受講した中で、特に印象的だったのが、Rima Touré-Tillery教授のMarketing Researchという講義と同時並行で、数十人へのInterviewや数百回答のSurveyから得たCustomer Insightに基づきクライアントに提案を行なう授業です。プロジェクト内容はクライアントにより大きく異なりますが、当方のクライアントは住宅のメンテナンス関連のビジネスアイデアを持った起業家で、どのマーケットセグメントをターゲットに、どのような商品特性を打ち出し、いくらでChargeするかという、ビジネスモデルの根幹に関わる提案を行ないました。

 

4)コンサルティングに役立つ課外活動

Kellogg Impact Consulting Club(KICC)というシカゴエリアのNPO向けにコンサルティングサービスを提供するというプロジェクトに参加しました。当方のクライアントはシカゴ北部の地域振興組合のような組織で、彼らの起案した二つの投資プランを比較検討し、判断基準も含め、提案しました。このプロジェクトは4~5人のチームに必ずNon-Profit経験者、コンサル経験者が含まれており、ダイバーシティに富んだチームメンバーと8週間一つの目標に向け取り組んだことで、様々な学びがあったと同時に、チームメンバーとは一年経った今でも、定期的に集まる仲になっています。

 

5)Kelloggの差別化のポイント

読者の中には、「上記4点は程度の差はあれ、他校にもあるんじゃないの?」と疑問を持たれている方もいるかもしれませんので(その「程度の差」がKelloggの強みだと思うのですが)、最後はこれはKelloggにしか当てはまらないだろうというものを挙げさせてもらいます。

先に述べたコンサル向けの就職活動ではケース面接の練習が不可欠です。ケース面接の練習の際、インサイトに富んだアドバイスをくれるのが、コンサルファームからの社費派遣の学生たちです。Kelloggには1Y Programという一年制プログラムがあり、そこにはコンサルファームからの社費派遣生が多数在籍しているため、ケース練習相手には事欠きません。

 

以上、Kelloggが如何にコンサル就職に強いかという半ば自慢話をさせてもらいましたが、実際どのような授業があるのか、どのようなサポートが得られるのかなど、興味がある方は、ぜひ一度キャンパスビジットをして、学生から生の声を聞いてみてください。

 

余談:アメリカのコンサルファームへの就職についての所感

アメリカでのコンサルティングを目指されている方もいるかと思いますが、高い英語レベルがあれば、オファー獲得も可能だと思います。実際、アメリカでの勤務経験・就労許可のない留学生でも、アメリカのコンサルファームからオファーを獲得している事例は多々あります。特定のIndustry and/or functionにFocusしていれば、よりよいです。ただし、ほとんどのコンサルファームは一つのオフィスとしかインタビューさせてくれないので、Plan AはアメリカのMBB、Plan Bに日本のMBBということはできないので、応募戦略とそのリスクはご自身で見定めてもらえればと思います。タイミングとしては、9月入学して、11月初旬には志望オフィスを決めて、そのオフィスのコンサルタントとネットワーキングする必要があります。

自分はアメリカのCEO(それも多くはトップMBA卒)に経営アドバイスしているイメージがわかなかったので、日本オフィスで自分のバックグランドも活かしながら、コンサルスキルを身に着けようと日本へ帰国することを決めました。何か質問等あればコメント欄までお願いします。