受験体験記 Class of 2014

Case6:日系化学製品メーカー、男性

プロフィール

コース MBA (2Y)
性別 男性
学歴 2004年 京都大学法学部卒
海外経験 アメリカ カリフォルニア州 1年間
インド カルカッタ 2.5年間
シンガポール 0.2年間
職務概要 大学卒業後の8年間、大手日系化学メーカーにて、繊維原料のグローバル購買物流(約2年)、インド駐在(営業約2年)、戦略企画立案(約1年、シンガポール含)、国内セールス・マーケティング(約3年)に従事。

Why MBA

MBAを目指した個人的な理由を正直に書くと、

  1. 30歳を迎え、ここで何かに大きなことにチャレンジしたかった
  2. 汎用のスキルを身につけたかった(会社という枠を超えてアピールできる何か)
  3. 自分の価値観を客観的に判断する為、会社の外を見てみたかった
  4. 経営というものを体系的に学びたかった
  5. MBAホルダー(社内外)の方が輝いていて、行ったことを後悔している人はいなかった
  6. 人脈、そして何となくカッコいいと思った

というものです。勿論上記のどれもエッセイには書いていません。

元々、インド駐在時代からMBAには漠然とした興味を抱いており、GMATの参考書を買って解いたりしていました(すぐに飽きてしまいましたが)。2010年初に勤務先から派遣の承認をもらい、本格的に受験を始めたものです。

Why Kellogg

Kellogg受験、進学を決めたのは以下の観点からです。

1)ロケーション・治安

都会の方が娯楽や遊びの機会は多いでしょうし、食事・日本からのアクセスの面でも大都市に位置する大学は優っていると思いますが、エバンストンは治安もよく、適度にシカゴから離れているため、学生同士の結びつき、ひいてはアラムナイの愛校心が強いという特徴に魅かれました。

2)学校の規模

ビジネススクールとしてKelloggは適度な規模なので、選択科目のバラエティや教授陣の多様さと、アラムナイネットワークの大きさを維持しつつも、大学側と生徒の距離が近く、アットホームな雰囲気があります。

3)カリキュラムと評判の高い分野

General Management、Marketing志向が強かったため、これらの分野での強みを重視しました。実際、授業を受け始めてみると、StrategyやMarketingの授業はやはり毎回とても面白いです。

4)ランキング

たかがランキングですが、されどランキングです。ランキング上位常連校の方が、周囲に優秀な人間が多く、より濃密な時間を過ごせると思い、こちらの要素もある程度重視しました。

受験スケジュール

2011年3月 TOEFL 1回目受験
2011年5月 ゴールデンウィークから本格的にGMAT勉強開始
2011年6月 GMAT 1回目受験、終了
2011年7月 Essay準備開始
2011年11月 November Roundにて2校出願
TOEFL 10回目受験、やっと終了
2011年12月 December Roundにて1校出願
2012年1月 2nd Roundにて4校出願(Kelloggもここで出願)
2012年3月 Kellogg含め数校に合格!

TOEFL

出願スコア: 112点(R30 , L30 , S24 , W28 )

4~5回受ければ多分大丈夫だろうと高をくくっていたところ、思うように点数が伸びず、結局TOEFLを合計10回も受験する羽目に。。。従い、私にとってTOEFLは、今思い出しても二度と受験したくないテストです。11月Roundには2 & 6回目の108点で出願、2nd Roundは9回目の112点を提出スコアとしました。独学ではなかなか伸びづらい/安定しづらい(特にSpeakingとWriting)ので、最初から素直に予備校に行っておけばよかったというのが、大きな反省点です。

GMAT

出願スコア: 740点(M50 , V39 , AWA 4.5 )

TOEFLを受けてみて、「これは時間がかかるな」と思ったので、まずGMAT終了を第一方針としました。GMATは年間5回しか受けられない上、短期集中に向いているテストに思えたからです。
ゴールデンウィーク返上で予備校のSC集中講座(5日間×7時間くらいだったと思います)に出席し、後はOfficial Guideと練習問題を通勤時間に毎日やりました。受験日が近づいてからは、GMAT Prepという本番と同じプログラムのソフトで模擬試験をやり、本番さながらの環境を体験しました。

本番では、時間配分に充分に気をつけていたつもりだったものの、最後の3問くらいはランダムクリックとなってしまいました。結果的に点数が出たのは、序盤~中盤に集中して取り組めたのが良かったのだと思います。

推薦状

推薦者は、肩書きではなく自分の仕事ぶりと人間性を良く知っている人に依頼します。早めに依頼することは言うまでもありませんが、推薦者の方がそれほど協力的でない場合とても苦労することになりますし、クオリティも落ちると思います。早めにきちんと推薦状のプロセスを説明した上で、協力がスムースに得られないようであれば推薦者の変更も検討するくらいの気持ちで主体的に進めるのがよいと感じました。

設問への回答は、具体的であればあるほど良いと思います。つまり、共有しているエピソードを基に「~をやりとげた」「~を提案した」などのpower verbが散りばめられたものが理想です。出願者をぜひとも推薦したいという強い思いが推薦者にあれば、自然と回答も具体的になるはずです。その意味でも、必ず自分のことをよく知っている人にお願いしましょう。

エッセイ

Be yourself! につきると思います。かっこつけるとよくないと思います。等身大の自分を出しましょう。何が自分を今の場所に運んできたのか、じっくり考えてみましょう。随分前のことなのに、自分が今でも覚えている出来事を並べてみましょう。そういうところに必ずヒントがあると思います。

私の場合、上記の振り返りとネタ探しで、1~2ヶ月を費やしました。この深掘りをやっておくかおかないかで、アウトプットの品質が大きく変わると思います。エッセイを書き始めてしまえば、あまり深掘りする時間も無く、作業という感覚で流れていきましたので、特に最初の導入部分は重要だと思います。ちなみに私はこの部分は日本語でやりました。また、カウンセラーには是非相談すべきです。自分ではたいしたことないと決め付けている経験でも、第三者の視点から見れば違ったように見えてくることもあるようです。

エッセイの作成には膨大な時間と手間がかかります。そして、効果的に時間と手間をかければ、その分だけエッセイのクオリティは上がると思います。直接受験とは関係ないですが、エッセイを書くということは「これまでの自分とこれからの自分を見つめなおす」ということです。つまり、自分というもの(そして周囲の人々)をよく考える絶好の機会です。自分を振り返る機会が持てたということはとてもよかったです。そんなわけで、受験生活を振り返って、私はこのエッセイの作業をとてもありがたく思っています(やっている最中は何度もくじけそうになりましたが)。

インタビュー

二人の人間がface-to-faceで行うものなので、なるべく自然に生き生きと自分を伝えることができるようにトレーニングを心がけました。カウンセラーのアドバイスを活用し改善していくことと、できれば他人のインタビューをじっくり分析することです。個人カウンセラーにトレーニングを頼むと、多くの場合において出願者同士で模擬インタビューをやることになるので、自然と他人の面接模様を分析し、自分のやり方に反映させることができると思います。

受験生へのメッセージ

MBA受験は精神的につらいプロセスではありましたが、最後までやり切れれば得るものは大きく、必ず合格への道は開けると思います。私自身、MBA受験生としてはそれほど典型的でない業界・会社ということもあり、ほかの素晴らしい受験生の方々と出会えただけでもとても新鮮でした。気を緩めず、焦りすぎることなく、あきらめずにやり抜いて下さい。ご健闘を祈ります。