受験体験記 Class of 2015

Case3:政府、男性

プロフィール

コース 2Y
性別 男性
学歴 東京大学経済学部
海外経験 旅行、短期出張程度
職務概要 経済官庁勤務

Why MBA

  • 経済官庁に勤務する中で、効果的な政策立案(税制改正や規制改革等)にあたって経済活動の実態に関する具体的な知見や経験の蓄積が必要不可欠と感じていたこと
  • 組織管理や組織改編に関わる中で、組織のパフォーマンスの持続的かつ効果的な向上のための仕組みづくりやその理論的背景を学びたいと感じていたこと
  • 職場における常識や考え方から一回距離を置き、自身の固定観念、思考パターン、行動基準をゼロベースで考え直し、今後のキャリアを見据えて再構築したいと考えていたこと

の主に3点からMBAを志望するに至りました。

Why Kellogg

文化

  • 大学側から与えられるプログラムを単にこなしていくのではなく、必要があれば学生が自らイニシアティブを取り、授業や課外活動に積極的に関与していく文化(Student driven culture)が、MBAを目指した目的と最も整合的
  • (そうした文化とあいまって)大学側が授業においてグループワークを意図的に多く設定するなど、チームワークやリーダーシップを醸成する環境が整備されており、2年間の投資を所与とした場合に学び(英語力含む)が最大化される可能性が最も高い

プログラム

  • 講義、ケース、グループワーク、experiential learning、とバランスがよいカリキュラムが組まれているだけでなく、授業選択の自由度も高く、学びのカスタマイズ性が高い
  • マーケティングが注目されるが、国際ビジネスやアントレ、金融などもバランスよく一定レベル以上の講義を提供しており、知的好奇心を満足させられるレベルと判断

多様性

  • 米国のMBAプログラムの中では日本人学生が多く、かつ非伝統的なバックグラウンドの学生やアカデミックの成績が悪い学生等もバランス良く合格させており、おもしろいことが起きる可能性が高いのではないかと予想
  • (文化とも関連するが、)故にアジア人やコンサル出身等でない非伝統的バックグラウンドの学生でも特定の分野で活躍する余地が相対的に大きい
  • 配偶者等を非常に大事にしており、大学主催の配偶者等向けのイベントが多数あるほか、各種学生主体のイベントや大学の講義にも配偶者等が参加可能

住環境・立地

  • 世界有数の大都市であるシカゴから適度な距離に位置しており、企業等とのコンタクトが容易であるほか、観光・文化・スポーツなどのコンテンツも多い
  • エバンストンは治安がよいだけでなく、街中に必要なものはほぼ揃っているので、車の運転ができない妻のことを考えると非常に安心

受験スケジュール

2010年10月 なんとなく留学したいと漠然とした思いから少しずつ英語の勉強を始める
2012年6月 派遣内々定
2012年10月 エッセイ等作成開始
TOEFLスコアメイク終了(108)
2012年12月 GMATスコアメイク終了(690)
2013年1月 ケロッグ出願(2nd Round)
2013年3月 ケロッグ合格
2013年7月 渡米

TOEFL

大変苦労しました。そもそも私は旅行程度しか海外経験がなく、仕事においても短期主張程度でしか英語を使う機会がなかったため、基礎的なリスニング等の能力の底上げからスタートしました。最初は「なんとなく留学したい」程度のモチベーションしかなかったため、だらだらと何の戦略もなく勉強をし、TOEFLを受験していましたが、実際にアプライする1年ほど前からは、弱点の分析と対策をできるだけ効果的かつ効率的に行うことを心がけました。
具体的には、アウトプットのトレーニングが不可欠なspeaking及びwritingについては、予備校の提供するサービスやオンライン教材等を購入したほか、友人との練習・問題の出し合いなどを通して反復練習を生活リズムに組み込むようにしました。Reading 及びlisteningについては評判のよいオンラインの無料教材をベースに通勤時や集中力が落ちたとき等の細かい時間にできるだけ英語に触れるように心がけました。戦略的に学習をはじめてからはどんどん点数があがっていったので、残された時間との兼ね合いも考えながら、自分に足りないものに集中して取り組むことが重要かと思います。

GMAT

一定量以上のインプットが終わったあとは、ひたすらアウトプットを重視して実戦形式で準備しました。具体的には、オフィシャルガイドを何度か解いて問題の傾向を把握し、単語力や基礎的な英語の数学用語を覚えつつ、模試や問題集等に定期的に取り組み、時間配分や問題の傾向等を体で覚えるようにしました。また、エッセイやTOEFLとのオーバーラップも一時期ありましたので、エッセイの気分転換にmathを何問か解く、といったことをやっていました。AWAについては、TOEFLと同様に、自分なりのテンプレを作り、ほぼ毎日1問程度過去問を解くようにしました。新たに課されることになったintegrated reasoning以外は予備校のお世話にはなりませんでしたが、今思えば、verbalについては一定の知識や問題のパターンについてもう少しインプットを重視し、予備校等に通った方が良かったのかなと思っています。
私は大学時代のGPAが低く(正確には、私の出身大学にはGPAという概念はありませんが、いわゆるGPAに換算すると3以下)、GMATではぜひ700以上を出したかったのですが、初回以降点数が下がってしまい、結局初回の点数で出願せざるを得なかったので、一定レベルに達した段階で切り上げる判断も必要になると思います。

推薦状・エッセイ

エッセイについては、読み手を飽きさせない、ということを念頭において作業しました。そのため、職場での話だけでなく、大学時代の部活動の話や、自分の趣味などの話も可能な限り織り交ぜ、深みが出るようにしたほか、書き方についても単調にならないよう若干の工夫をしました。(起承転結の順序を入れ替える、等)
多くの方にはあまり参考にならないかもしれませんが、私の場合は「なぜ公務員がMBAで学ぶことが必要なのか」がクリティカルに重要でした。一般には公務員はロースクールやパブリックポリシースクールで学ぶのが普通であり、MBAという選択肢をとる必然性について論理的な説明が必要でした。これについては、自分で考えるだけでなく、職場の同僚やカウンセラーと議論を深める中で、より自分自身の中にあったもやもやを具体的かつ説得力のあるアイディアに落とし込んでいきました。
推薦状については、2通とも職場の上司(当時の上司+以前の上司)にお願いしました。いくつかの共有しているプロジェクトをベースに、私の当時の役割や強み等をメール等で確認しつつ、エッセイで述べた強みを補強してもらう形で書いてもらえるようにお願いしました。

インタビュー

Why Kellogg? については、エッセイで書いた内容をベースに、さらに突っ込んだ議論ができるように詳細を詰めた上で、説得力を持って説明できるようにするとともに、自分が受け取る利益だけでなく、ケロッグが私の合格させることで得られるメリットを強調するようにしました。Behavioral Questionについては、エッセイで書いたエピソード及びエッセイには書けなかったエピソードを含め、いくつかのエピソードを具体的に思い出しながら、友人と練習し、スムースに回答できるように準備しました。
インタビューは練習すればするほど上達しますし、学校ごとにしっかり回答をカスタマイズして用意するというのも事実だと思いますが、インタビューの場というのは、学校側と自分のフィットを確認する場だと個人的には思っています。したがって、用意した中身を適切に喋るというだけでなく、インタビュアとの話をできるだけ楽しむ(自ら楽しむ+相手を楽しませる)ということが非常に重要だと思います。

受験生へのメッセージ

仕事をきっちりこなしながらMBA受験というよくわからないプロセスを進めるのは大変ストレスがかかりますし、効率的な準備をするためには一定の投資も必要になると思います。ただ、今思うと難しく考える必要はなかったのかなと思います。基本的には、MBA受験とは、普段仕事でやっているように、最後のゴールを見据えつつ、自分の持つリソースを踏まえ、一つ一つの意思決定をきっちりこなし、最善手を選択していく、という作業です。唯一仕事と違うのは、会社等がリスクをシェアしてくれるのではなく、すべて自分が結果責任を負うということですが、それはある意味当然ですので、自分が業務上抱えているプロジェクトが一つ純増すると考えれば少しは気楽に対応できるのではないでしょうか。

しっかり準備をすれば結果はついてきます。自分を信じて頑張ってください!