受験体験記 Class of 2015

Case5:会計事務所、男性

プロフィール

コース MBA (2Y)
性別 男性
学歴 早稲田大学政治経済学部
海外経験 短期語学留学、出張のみ
職務概要 会計監査

Why MBA

  1. 経営全般に関する体系的な理解の獲得
    会計事務所における実務経験を通じて会計財務に関しては相当詳しくなりましたが、一方で会計財務以外の経営領域に関する自身の知識経験の幅がプロフェッショナルとしての自分の成長に歯止めをかけていると多々感じ、一度腰を据えて経営全般について学ぶ必要であると考えました。
  2. グローバルな環境下におけるリーダーシップの向上
    国際プロジェクトに従事し海外事務所のメンバーと協働する中で自身の国際性に問題を感じるようになり、英語運用能力はもとよりグローバルなチーム環境でしっかりとパフォーマンスを出せるように力を磨く必要があると考えました。
  3. 文化的・社会的背景の異なる人々との交流
    MBA留学を通じて自分とは文化的・社会的背景の異なる人々と出会い交流することで世界観を広げ更には自分と自分の人生を見つめ直すための機会としたかった。

Why Kellogg

トップスクールであれば授業を通じて教えられる内容はさほど大差がない一方で、「どのように学ぶか」「どのような環境で学ぶか」という点には学校間で大きな違いがあると考え、Kelloggはその点で僕にとって理想的な学校であったため第一志望として出願しました。先ず、Kelloggにおいては全ての授業でグループワークが課され、国籍・職務経験の異なるメンバーと英語で議論して説得するということを日常的に行います。また、異なる授業では異なるメンバーがグループに割り当てられるため、メンバーに応じて様々なリーダーシップスタイルを取る必要に迫られます。このような環境は、グローバルな環境下におけるリーダーシップや対人能力を学ぶためには最適であると考えました。加えて、Kelloggのほとんどの学生がキャンパスから徒歩圏内のエバンストンに住んでいることもあり、深夜であってもグループワークや勉強会があったりソーシャルイベントがあったりと、朝から夜まで学生同士で濃厚にインタラクトできることも好印象でした。実際にこちらでKelloggの学生になってみて感じますが、アカデミックでもソーシャルでも、このエバンストンで繰り広げられている全てを満喫するには一日24時間では到底足りないと思ってしまうくらいです。

受験スケジュール

2009年10月 TOEFL初回受験、その後通算10回以上受験
2011年10月 GMATの勉強開始
2012年11月 GMAT一回目受験650点
2012年4月 TOEFL108点獲得、TOEFLはこれにて終了、GMATに本腰を入れ始める。
2012年5月 GMAT二回目受験で700点を獲得。学部生時代のGPAが3.7と比較的高かったこともあり、これ以上の高得点は不要と判断しGMAT終了。エッセイ開始
2012年10月 1st Roundで複数校に出願
2012年11月 1st Roundで出願したA校について、東京で入学審査官よりインタビューを受ける。
2012年12月 1st Roundで出願したA校よりWaitlist入りの連絡を受け、その他複数校から不合格通知を貰う。どこにも受からないのでは焦り出し、2nd Roundの出願間近にも関わらずエッセイを総点検し出す。
2013年1月 2nd RoundでKelloggを含む第一志望校郡に出願
1st Round出願校のB校C校について、東京で卒業生よりインタビューを受けその後間もなくしてB校より合格通知を頂戴する。
2013年2月 Kelloggについて東京で卒業生よりインタビューを受ける
2nd Round 出願校のD校E校よりインタビューへの招待を受ける
2013年3月 Kellogg、C校より合格通知あり。Kelloggに進学決定(D校E校は途中辞退)。

TOEFL

出願スコア:108点(R30、L29、S22、W27)
仕事で英語は一応利用していたものの、大学附属高校出身であることもあり高校・大学において英語をろくに勉強しておらず、スタート時の基礎はボロボロ。以下、特に苦労したリスニングとスピーキングの勉強方法について説明します。

  • リスニング能力はスピーキングとライティングにおけるIntegrated Taskにおいても求められるため、根本的なリスニング能力の向上無しにTOEFL iBTで高得点を取ることはできません。僕の場合、リスニングについてはディクテーションを中心にしてトレーニングしました。具体的には、区間連続再生機能付きの音楽プレイヤーにリスニング教材を入れて、一文毎に書き取りを行い、自分が聴けた音をスクリプトと一語一語照らし合わせました。リスニング教材を聞き流しているだけだとそもそもなぜ英語が分からないのかの原因がわからないままですが、この方法だとその原因が明らかになりますので(英語の音が判別できていないのか?そもそも語彙が分からないのか?等)、結果的に効果的な効率的な練習ができたように思います。
  • スピーキングについては、Independent Speakingで確実に得点できるように何パターンかの回答テンプレートを作りどんな問題がでてきてもこれらを当てはめて回答できるように練習しました。また発音については、毎朝毎晩シャドーイングを行い、また時には知り合いのアメリカ人に指導してもらい、これらを通じて若干は矯正できたように思います。

GMAT

出願スコア:700点(M50、V34、AWA 5.0)
GMATについては問題演習から一旦遠ざかってしまうと直ぐに「勘」が鈍ってしまうので(特にSCやCR)、短期集中でやっつけることをお勧めします。

  • 受験生の間で有名な御徒町の私塾でSC講座を約20回に渡って受講し、教えてもらった解法テクニックをパブロフの犬状態になるまで刷り込んだ上で本番に臨みました。SCは日本人受験生にとって最も得点しやすい分野であると共に、絶対的に時間の足りないVerbalセクションにおいて唯一時間が稼げる分野でもあるので)、素早く確実に回答が導き出せるようにストップウォッチを片手に日々訓練を積み、本番では一問一分以内に解けるようにしました。次にCRですが、このモジュールにおける殆どの設問は両手で数えられる程度の数の頻出パターンに区分することができます。これらの頻出パターンさえ判別できれば、全ての選択肢を読まずとも答えが分かるようになりますので、そのレベルまで達するまでオフィシャルガイドの問題を繰り返し解き続けることをお勧めします。最後にRCですが、このモジュールの対策は費用対効果が悪すぎて短期間ではどうにもならないと判断し果敢にも一切勉強していません(唯一勉強したといえば、GMAT Verbal 頻出単語であるTOEFL英単語3800内のRANK 4英単語の暗記くらいです)。実際にRCの四問中二問を捨てランダムクリックした回の試験でトータル700点を出しているので、SCとRCさえできれば最低限の点数はトータルで獲得できるものと思います。
  • Mathについては、マスアカデミーの教材を一通り解いた後、GMAT Prepをやり込みました。なお、Official Guideの問題は本番のテストと比べて簡単すぎるのでお勧めしません。
  • GMATのように結果が定量的に比較可能な試験についてはしばしば他の受験生との得点競争に陥りがちですが、ある程度の点数がでたらそこで切り上げる勇気も肝心です。事実、僕の知り合いの受験生で700点後半の点数を叩きだしてもエッセイの作りこみが弱かったために残念ながら出願したトップスクール郡からインタビューに呼ばれなかった友人もいます。特に、Kelloggは他のトップスクールと比べてそれ程score-consciousな学校ではなく600点台後半で合格した人も多くいますので、スコアだけにこだわらず、エッセイやバックグラウンドを含めたアプリカントとしての総合的競争力の点より出願戦略を考えることをお勧めします。

推薦状・エッセイ

TOEFLとGMATが足きり的意味合いを持つ試験であるのに対して、エッセイとインタビューはその出来が合否に大きく左右する重要なセクションです。僕にとって、エッセイの作成過程はエッセイカウンセラーという補助輪つきで自分の今までの人生を回顧し「自分が何者なのか」という問いに真剣に向き合い自分を再発見することができ、受験プロセス中でこの作業が一番楽しく実りある作業でした。このように、エッセイの作成過程では自分の全人格をさらけ出す必要があるので、カウンセラーを利用する場合には人間的に信頼でき且つ自分と相性の合う人をカウンセラーとして選ぶことが重要だと思います。なお、人気のあるカウンセラーは夏までに席が埋まってしまうことがあるので、どうしても利用したいカウンセラーがいる場合には早いうちから唾をつけておくことをお勧めします。
推薦状は職場の上司(直属の上司と以前の上司)にお願いしました。ほとんどの日本人は推薦状という欧米発の慣習に詳しくないため、「そもそも推薦状とはなんぞや」ということから説明する必要がありました。そのような際には『日本人のためのMBA エッセイ インタビュー キャリア対策』などの市販の書籍に掲載されている推薦状のサンプルを紹介するとイメージを持ってもらいやすいと思います。

インタビュー

純ドメ受験生であるが故にインタビューを通じて「最低限英語を話せます」という点をアピールする必要があったため、インタビューで聞かれる典型質問に対する回答案を一旦スクリプトに起こして回答が流暢に口から出てくるようになるまでボイスレコーダー片手に訓練しました。その後は、多くのタイプのインタビュアーに慣れることを目的に、カウンセラー・同僚・受験生仲間等を始めとしてできるだけ多くの異なる人々にインタビューの練習相手として協力してもらい場数を踏みました。
英語のスピーキング能力を示すことは(必要性最低条件として)大事ですが、もちろん一番重要なのは「熱意」と「フィット」を示すことです。僕の場合、事前の十分な学校研究が功を奏し、インタビューでは「Kelloggで何をしたいのか」「どのような貢献ができるのか」を具体性と現実感を伴ってビビッドに伝えることができ、結果として面接官の方から好評価を頂くことができました。なお、他校のインタビューでは途中から英語から日本語に切り替わったこともあったので、念のため日本語のインタビューについても練習しておくと慌てなくて済むと思います。

受験生へのメッセージ

純ドメ受験生、Not社費で、しかも社会人経験が短い僕はきっと受験生ヒエラルキーの最底辺に位置しているものと思いますが、そんな僕でも何とかトップスクールに受かることができました。こんな僕の例が少しでもアプリカントの皆さんを勇気付けることができれば幸いです。諦めさえしなければ結果はついてきます。エバンストンでお待ちしています。