受験体験記 Class of 2017

Case 11: 金融・男性

プロフィール

コース MBA (2Y)
性別 男性
学歴 京都大学法学部
海外経験 ニューヨーク支店駐在(2009年7月より)
職務概要 三井住友銀行(日米の法人顧客担当部署に所属)

Why MBA

  1. マネジメントスキル:マネジメントポストが非常に短期サイクルで変わる弊社では習得するのは難しく、MBAを通じてマネジメントの基礎戦術を確りと学びたいと、漠然と思い始めた。
  2. リーダーシップスキル:日本の営業現場(日本人上司・同僚)と米国の営業現場(米国人上司・同僚)と経験してきたが、良い上司と思える人にはこの人についていきたいという何かを感じた。また自身がリーダーシップを求められた例として、大学生時代の部活動(競技ダンス)の総括・弊社の採用活動の統括等あるが、その時強く感じたのは、「一人で出来ることには限界がある」ということ。「相手の価値観を理解しながら、強いリーダーシップを発揮できる人材になる為には?」という問いの答えをMBAで探すことが出来ないかと思った。
  3. 憧れ:日本で働いている時は強く意識したことは無かったが、外国人の上司/同僚や顧客が当たり前のようにもっている学歴がMBAだった。
  4. 環境の変化:私は広島の田舎出身で海外とは全く無縁の生活をしてきたが、運よく米国で働く機会を得て、生活や業務で大きな刺激を受けた。一方で邦銀という職場で働く外国人は良くも悪くも日本人に慣れているという場合が多い。米国MBAではよりアウェイな環境に身を置くことが出来、自身を研鑚できるのではと考えた。

Why Kellogg

  1. カルチャー:collaborativeだが各自のcommitment/outputを極めて重要視する点。
  2. 日本人としてのedge:トップ10の中で日本のアラムナイネットワークが強固。
  3. 規模:授業のvarietyとclass-sizeのバランスが良い。
  4. 運命:面接前日イリノイ周辺は大変な猛吹雪に覆われ、シカゴ発便は1,500便以上がキャンセル。雪に塗れた滑走路に無事着陸した時の安堵感、そしてその夕方学生住居棟のラウンジでの面談に、雪の中5名の日本人留学生が来て下さったことに感動を覚え、志望度アップ。

受験スケジュール

2014年2月 社内選考通過(この時点ではTOEFL受験経験無し)→社内外の海外留学経験者・MBAホルダーに連絡を取り情報収集。TOEFL初回受験86点 (R/L/S/W→27/19/18/22)
2014年3月 エッセイカウンセラーと契約(Reve Counselling)。Web TOEFL開始。Affinity英語学院とTOEFL/GMAT戦略を練る。
2014年5‐7月 TOEFLの勉強/受験を継続しつつ、GMATの勉強も開始。ニューヨークで開催される各種MBAセミナーには出来るだけ多く参加。
2014年8月 GMATを初受験し(670,Q48/V34)、受験ポートフォリオを固め、エッセイ作成作業加速。
2014年9月 13回目のTOEFL受験でようやく100点突破(101点R/L/S/W→27/26/22/26)。2校の出願前オンキャンパスインタビュー(1st Round)を予約。
2014年11月 GMAT3回目で700点を記録(700,Q49/V37)。TOEFL18回目の受験で103点(R/L/S/W→28/26/22/27)。
2014年12月 2nd Roundで出願する6校のエッセイ作業ピーク。1st Roundで出願した2校から合格通知を受領し、どこにも行けないというシナリオは回避!
2014年8月 GMATを初受験し(670,Q48/V34)、受験ポートフォリオを固め、エッセイ作成作業加速。
2015年1‐2月 各校のオンキャンパスインタビュー実施。
2015年3月 Kelloggを含め、全ての受験校から結果受領。

受験準備について

日本人受験生を取り巻く環境は、未だかつて無いほどに厳しく、トップスクールから合格を勝ち取るには綿密な出願戦略とテストスコアへの拘りが必須という印象を受けた。早期に自身の強みを洗い出し、共に戦うパートナーを決めて、出来うるだけ受験に集中できる環境作りを整えることが肝要。

TOEFL / GMAT

TOEFL:

受験の中で最も苦労し、試験との親和性を最後迄見出せず(合計19回受験、最終スコア103(28/26/22/27))。10日に1度しか受験出来ない・受験会場によってインフラが大きく異なる・受験国によって異なる点有(日本では開催日は土日が一般的でLにダミー問題だが、米国では開催日は金土でRにダミー問題)があることに注意。対策はろくにせず数打てばなんとかなると思い、ほぼ2週間に一度のペースで受験を続けたが、一回4時間に及ぶ受験を闇雲に続ける→点数がなかなか上がらない状態が続いた。体力面・精神面共に大きな負担となる為、個々人に合った学習計画と受験戦略を模索すべき。

GMAT:

合計三回受験(最終スコア、700:V37,M49, IR7,AWA4.0)。ビジネススクール受験生の学力を計るためのテスト。日本で言うところの国語と数学だが、当然全て英語且つ一問にかける時間が限られている為、戦略的に攻略しなければ、高得点(700点以上)は望めないと思う。また、受験者によって単元別の得意/不得意がはっきり分かれるので、それを踏まえた効果的な学習(つまり、何を捨てて、何に注力するか?)が大切。

勉強方法は、「GMAT公式問題集とそのプレップソフトをやり込む」事に心血を注いだ。色んな問題集があるが、公式問題集が一番本番との傾向にずれがなく、GMAT的な考え方/解法を学ぶのにベストかと。

一般的にはTOEFLに目処を付けた後、GMATの勉強に移行するが、どのラウンドでどのレベルのスクールに出願したいのか、だから限られた受験回数(5回)をどう使うのか等を早めに考えておくとよい。また、ある程度TOEFLのリーディングで点数(27点以上)が取れているのであれば、GMATの勉強をスタートしても構わない、という印象。

エッセイ・インタビュー

エッセイ:

中には、毅然としたエッセイ哲学を持ち、「このスクールにはこのように出すべし!」とか、文章表現もドラスティックに変えてくるカウンセラーもいるが、なるべく自分の個性/自然体を活かしてくれる方が、私には合っていると考え、Reve Counselingという米国ノースカロライナ州にお住まいの夫妻が経営する会社と契約。Reveでは、日本人カウンセラーとのブレストを行い、その妻をはじめとする米国人カウンセラーと実際のエッセイ作業を行う流れ。

インタビュー:

エッセイのボリュームを減らして面接をより重視しているのが、米国MBAスクールの傾向であり、相応の準備が必要。私は米国での受験となった為、日本で「日本人卒業生と面接を行う」という流れを使う事が出来ず、社費/日本/メガバンクといった理解の乏しい米人二年生が面接の太宗を占めたため、英語のデリバリーレベルや彼らに響く志望動機のプレゼンをすることが必須で、緊張を強いられた。特に練習はしませんでしたが、ポイントとして以下4点。

  • スクールの違い:面接の形式・質問内容はスクールによって大きく異なる場合あり。Kelloggは極めてフレンドリー且つオーソドックスな面接。
  • エッセイの準備との相互補完性:面接は自分という人間をアピールする場だが、何でも言いたい事を話せばよいわけではなく、少なくともレジュメ/エッセイとの整合性を取ることが必要。どのスクールに出願するかという問いに戻るが、出願先の特徴(カルチャー・強い分野等)が似ている方が、面接準備という意味では楽になるはず。
  • 自ら予約可能なスクール:ここは戦略論。FuquaやKelleyのように早いラウンドでの出願であれば自ら面接を申し込む事が可能(出願しても面接に呼ばれないという辛いパターンを回避)。また、TuckやKelloggの様に全ての出願者と面接を行うパターンもあり。私は1st Round時にスコアが足りなかった為、とある二校に関して「先に面接を行い、その直後出願」という戦略を取り、待っている間の精神的ストレスを除去。結果的には両校から合格を頂戴し、その後の出願作業をよりアグレッシブに行うことが出来た。
  • アメリカ文化との親和性:特に米国で面接を行う場合、日本式の堅苦しい面接にならないように気を付けるべき。わーっと握手し、世間話をし、インタラクティブに会話を行う米国流の面接にある程度慣れることが必要。

受験生へのメッセージ

心の支え:受験期間中はとてつもないプレッシャーに晒されます。私の場合、家庭の事情もあり一人で受験に臨まねばなりませんでした。業務もあり、日本で受験する場合のように受験仲間もおらず、TOEFLの点数が全く向上しない夏場は、大変辛かったことを覚えています。愚痴をこぼせる先輩や時に気分転換を一緒にしてくれる友人が、側にいてくれると心強いと思います。

諦めない気持ち/割り切り:最後迄目標を諦めてはいけません。一方で、(社費生として)限られた時間の中で結果を出さなければならないのも事実です。夢/現実的な出願先を常に見つめ直しながら、その時の最適解を探しに行くflexibilityを常に持って受験を乗り切ってください。