受験体験記 Class of 2017

Case 3: 会計事務所・女性

プロフィール

コース 2Y
性別 女性
学歴 慶應義塾大学商学部
海外経験 大学在学中1年、仕事で6年(共に米国)
職務概要 会計監査

Why MBA

グローバル社会で活躍することを夢見て大学卒業後、1年の日本での勤務を経て渡米しました。今後管理職としてキャリアアップをし、将来も海外を拠点に、外国人として組織を牽引していくためには経営全体の知識及びソフトスキルを伸ばす必要があると実感し、集中的に双方を学ぶにはMBAが最適な環境だと感じ受験を決意しました。特にマーケティングとファイナンスの重要性を感じ、MBAを目指しました。

Why Kellogg

1)校風
2年間誰と学ぶか、どのような環境で学ぶかというのは非常に大事だと思い、チームワークの強い仲間が集まるKelloggはとても魅力的でした。地元アトランタでのInformation Sessionでお会いした卒業生の方々人柄がとてもよく、彼らのKelloggでの話にただ感動し一目ぼれしたというのが理由です。学生主体の文化があらゆる機会を提供できるという校風を創出している点にとても惹かれました。校風ゆえ、自分もリーダーシップを発揮し、グループに貢献する機会が多く与えられているという環境が自分を成長させてくれる最高の場所に思えました。

2) ビジネス全般で強いこと
マーケティングと財務を学びたかったので双方の分野をリードしているKelloggは素晴らしい環境だと思いました。他の学校の方に授業の話を聞くと、マイナスな意見も聞いたのですが、ケロッグの方は90%以上の授業は予想をはるかに超える素晴らしい授業だと皆さんが口を揃えておっしゃっていたので、どの分野であっても太鼓判済みでした。豊富なExperiential Learningは魅力的でした。

3) コミュニティー
私はSocial Impactにも興味があったので、自分と似たような興味を持った学生が集まる環境がとても自分に合っていると感じました。実際入学してその確信は深まるばかりです。

受験スケジュール

2014年1月 新年の抱負としてMBAを目指す。トップスクールのウェブサイトで必要な点数を確認し、試験結果を見てから出願校を決めることに。
2014年5月 1回目TOEFL受験し、102点取得。後10%点数を上げるには勉強方法を劇的に変えないと不可能だと感じ、勉強方法を変え1ヶ月弱点を集中的に猛勉強。
2014年6月 2回目TOEFL受験し、111点取得。GMATの勉強に切り替える。
2014年7月 KelloggのInformation Sessionに参加し、感動し夢を見た気分になり第一志望となる。
2014年8月 GMAT1回目 600点
2014年11月 GMAT2回目  660点
2014年12月 GMAT3回目 560点
家に帰ってポロポロ泣きながら諦めようと思ったものの、家族からあと50点くらい上げられないなら1年遅らせず、明日からエッセーに切り替えた方がいいと励まされる。翌日から泣いてる時間など1秒もないので、夜中まで毎日エッセーに励む。
2015年1月 Rd2で4校、R3で1校出願、Kellogg面接
2015年2月 A校WL、B校不合格、C校面接-キャンパスで面接。
2015年3月 C&D校不合格通知を受け取る。合否通知最終日にKelloggから合格通知をもらう。

受験準備について

KelloggについてはInformation Sessionに参加して学校について知りました。あと、この個別合格体験記やオンラインの記事を読ませていただきました。他の学校1校については、地元で卒業生が主催するCoffee Chatで卒業生からの話を聞きました。米国在住のため、地元で開かれた複数の大学が集まるMBAフェアに1度参加しましたが、卒業生や在学生は参加されないので校風は全くわかりませんでした。他の学校は地元でのInformation Sessionを逃した、もしくは行っておらず、ウェブサイトに頼りました。

TOEFL / GMAT

TOEFL:

111(R:26 L: 25 S: 30 W: 30)
始めはBarron’sとTOEFLのオフィシャルガイド、TOEFL用の単語集、及び無料のYoutubeで独学で行いましたが、最後の1ヶ月はオンラインのNoteFullを使いました。

90%以上取る為には100%を目指さないといけない、と思いました。そのためには弱点をしっかり克服することと、ケアレスミスをなくすということが大事だと思います。

リーディング:

暇さえあれば語彙力を鍛えました。特に地理や生物等、だいぶごぶさたな科目&知らない単語ばかりが読み物で出てくるので関連する単語をインデックスカードを使って覚えました。読解力が弱いので、問題文のパターンをマスターし、集中的にReadingを鍛えました。複数読むより、1つの問題について何度も繰り返し解いて確実に理解するということに専念し、なぜ間違えたのかということと、なぜ他の選択肢は間違っているのかということを理解することを重点的に行いました。

リスニング:

アメリカに住んでいるのになぜスコアがいまいちかというと、読解力が弱いからです。本番でも全部聞こえているのに、なぜか選択肢がわからないという事態に陥り、冷や汗が出ました。これが1度目のTOEFLの失敗理由です。要点をメモ書きする力と読解する作業が不十分でした。Barron’sのテキストとオフィシャルガイドは非常にいい勉強になりましたが、本番の内容はもっと難しかった印象があります。

スピーキング:

通勤時間は毎朝毎晩スピーキングの練習をしました。スピーキングは日本人で苦手意識がある方は多いと思いますが、最終的に試されている能力は、始めの2問については1)演技力、2)咄嗟に嘘がつける力、3)間断なくしゃべりきること、というのが自論です。1点目に付いては、なぜかというと採点者(コンピュータと人間)は声でしか点がつけられないので、モノトーンな口調とハキハキと、そして抑揚のある口調で言うと、同じ内容でも印象が変わるからです。こんな簡単な理由で知らぬ間に点を落とすのはもったいないです。あと、自信持って言うと、間違ってても見落とされる可能性があると思います。2点目は、色々なパターンの問題が出るので必ずしも事例が浮かぶわけではないからです。そのため、日ごろからメモ帳にこういうパターンがだったら、この例題を使う、ということを行いました。思い浮かばなかったら想像力を働かせて、論理的な架空のシナリオを作ればいいので、全ての質問に対し、嘘でもいいから筋の通った理由を2点述べ、時間内に言い切る練習をしました。携帯でレコーディングをして、ストップウォッチを使いながら練習をひたすら繰り返しました。3点目は、言いたい事を言い切らないとポイントを落とすからです。最後にThat’s why….という1文を入れて練習するとメインポイントは確実に時間内に収まるので無駄に点を落とすことがなくなります。
残りの問題については箇条書きにポイントを押さえ、準備時間に、メモ書きを見直し、発表する内容を丸をつけ、後何秒までに何を言う、という秒刻みの練習が高得点に繋がると思います。私は本番早くしゃべりすぎて、最後の問題で5秒も余ってしまいましたが、結果的に満点取れたので、早く言い切って悪いことは何もないと思います。休み時間には頬の筋肉をマッサージして緊張をほぐすことをおすすめしいます。

ライティング:

これは上記3科目ができていればあまり時間をかけなくても得点が取れると思います。なぜかというと、試されている力は論理力と語彙力なので、自然と力が身につくものだと思います。スピーキングと同じ理論を使い、イントロ、論点2点、結論の構成で練習を10問くらい解いて、コツを掴みました。論点3点書いて曖昧か浅い内容より、2点に絞りしっかり内容を書く方が確実で、時間が効率的に使えます。添削は誰にもしてもらっておらず、自分で読み直しました。最初の3分で創造力を膨らませて思いついたことと書けそうな事例をメモ書きする。3分経ったら、その中で一番いいポイント2点に丸をし、その内容で文章構成を行い内容を膨らませる。ここでもスピーキングで鍛えた作り話の練習が効果を発揮してくれます。最初の4分でイントロを書き、論点では具体的な理由を2つ、その事例2点述べ、結論は3分くらいで書きます。NoteFullをYoutubeで見ると色々教えてくれます。語彙力を鍛えれば自然と違う言い回しができるようになると思います。最後の3分で読み直しとスペルチェックを行う。

GMAT:

660 (V:34/ M:48 AWA: 5.5)
マンハッタンGMATのオンラインコースと付属のテキストと問題集、オフィシャルガイドを使いました。はじめは実際の授業を取ろうと思いましたが、初回の無料のクラスで算数の基本単語すら全くわからず、授業についていけるレベルでないと判断し、何度も聞けるオンラインコースに変えました。私のスコアはClass of 2017の1% percentile以下(ケロッグのウェブサイトを基に自己算出)なので、GMATについては失敗体験談として参考にして下さい。

エッセイ・インタビュー

エッセイ:

エッセイについてはカウンセラーを使わず、自称、論理と文才にはカウンセラー以上の資質を持つと自負する婚約者(アメリカ人)に絶大なる信頼を置き、エッセーを添削してもらいました。エッセーを書き始めたのは、GMAT失敗した次の日の12月10日です(締め切り1ヶ月切っています)。添削はわずか5日で5校でした。私のように試験結果に苦戦した場合でも、諦めず本気で毎日頑張り続ければ不可能も可能になるという希望にしていただければ幸いです。Kelloggのエッセーの課題は7月に見ていたので、頭の中ではうっすらと考えていました。自分は他人とどう違うのか、どうして今の自分があるのか、どういうキャリア・人生を送りたいのか、という人生を見つめ直す非常にいい機会になったと思います。自分の人生の歩みを肯定するという意味でも、支えてきてくれた周りの人に感謝するという意味でも大変勉強になる作業でした。ただ、プレゼンは非常に大事です。参考書を4冊購入し、他の人のエッセーを読みながら勉強しましたが、自分の文才のなさに反省する日々でもありました。設問をよく読み、学んだことをどう今の自分に生かせているかを考えながらテーマを絞りました。ケロッグのエッセーの内容については、日本からアメリカに渡った時の心境と境遇、初めてのアメリカでの仕事での困難をどう克服し、何を学び今の自分にどう影響を与えているかということを書きました。ただ、自分の熱意が読み手に最初から最後まで溢れるほど伝わってこないと、何度も婚約者から厳しく言われました。毎晩修正に修正を重ね、締め切りぎりぎりまで書き直し続けて、本気を自分の言葉で精一杯どう伝えるか、ということを突き詰めた作業でした。達成したこと、そこから学んだことをストーリーとしてどう表現するか、という“見せる”作業が非常に大事で一番大変な作業でしたが、一番大事な作業でもあると実感しました。もう一つのエッセーは仕事とのバランスを取る為に、非営利団体の実行委員としてリーダーシップを発揮したことを書きました。Kelloggはチームワーク重視なので、自分のリーダーシップとチームワークがどういう成果をもたらしたのかということを、読み手に最後まで楽しんで読んでもらえるようなエッセーになるように心がけて書きました。実際、合格通知を電話でいただいた時に、両方ともとても楽しくエッセーを読ませてもらいましたと個人的な感想をいただき、その瞬間に合格が本当に自分宛だったと実感しました。

インタビュー:

ケロッグからの面接予約のメールを受けてから準備しました。準備期間は2週間弱です。ビデオエッセーも含め、本やインターネットを見ながら質問への回答をパソコンで録音したり、通勤中、車の中で毎日練習しました。基本1問2分くらいで回答できるように準備しました。基本的なWhy MBA? Why Kellogg? Why now? といった質問はしっかり言える様に練習しました。また、Behavioral questionsについては特定の仕事での出来事を思い出しながらIndexカードに箇条書きにして、学校の求める学生像と照らし合わせて、合致するような内容になるよう練習しました。面接は在住先であるアトランタにいる卒業生にお願いしました。当日は完全なるブラインドインタビューでした。面接では、もし落ちたらどうしますか、なぜ日本への就職を考えなかったのですか、という予想外の質問もあり、悩むこともありました。面接官が割と早口だったので、自分も要点だけ早口にしゃべった記憶があります。フォローの質問が全く何もなかったので、よくよく考えると65点くらいの出来だったと思います(3問くらい違う事例を出せばよかったと後で後悔したため)。ただ、今思うと落とすのを目的にするという印象はなく、MBAに進学することが果たして私の将来的にも、能力的にも相応しい選択なのか、ということを考えた質問が並んでいたと思います。私の着眼点が他人と違って興味深い、と面接官が感じたところをメモしてくれた印象でした。他の合格者の話を聞くと、パターンはかなり色々でした。

受験生へのメッセージ

反省点として、TOEFLが予想以上時間がかかってしまったことと、GMATが時間を費やしても全然できなかったことの2点があります。自分自身あまりGMATで苦労するとは思ってもいませんでしたが、非常に難しかったのでできるだけ早めに試験の点数を取りきることが大事だと思います。ただ、私のようにGMATの点が取れていないのに合格できた例として、もし1つの分野で点が足りなくてもそれを補うものとしてエッセーがあることを忘れないでください。エッセーは自分の色が出せる最大の武器だと思います。もちろんTOEFLもGPAもそれをカバーするものだと思いますが、自分の色は出せません。特にケロッグは人間性と潜在性を重視する非常に良心的な学校です。もし後1週間しかなくても、1週間しかないのではなく1週間もあると考えて、出来ることを最後まで諦めずコツコツこなしてください。ローマは1日にしてならず、です。

MBAの準備はいざ始めてみると、とても忙しく、精神的にも時として楽ではありませんでした。正月からクリスマス、そして次の正月まで一人でひっそりとがむしゃらに勉強し続け、受験勉強ってつくづく地味だなぁ、と思いました。ただ、もう一度勉強したいと思って始めたので、また私にとっては1回きりのチャンスだったので、最後まで頑張ろうと初心を振り返りながら前に進めたようにも思えます。自分を信じて頑張れば、全然出来ないこともきっと出来るようになります。諦めたくなる時や、自分の出来なさに悲観する時もあると思いますが、最初の意気込みを思い出しながら最後の最後まで(文字通り締め切り2時間前まで)諦めないで努力し尽くしてください。だめだと思うのは自分の頭であって、逆に大丈夫だと思えばなんでも出来る、と言い聞かせてください。ケロッグは本当に心の温かい素敵な人に溢れていて、素晴らしい学習環境を提供してくれる学校です。自分の印象は受験中知ったケロッグを今まさに堪能できている環境は本当にかけがえのない時間だと思います。ぜひぜひ最後まで夢に向かって頑張ってください。努力は報われます。