KWEST

はじめまして。Class of 2012(1年生)のNTSです。こちらに来てから早いもので約2ヶ月が過ぎ、Evanstonでの暮らしにもすっかり慣れました。Evanstonの街はこじんまりとしており、朝8:30の授業から、夜のグループワークに至るまで、小さなコミュニティでクラスメイトと連絡を密に取りながら、学生生活を満喫しています。アカデミックにもソーシャルにも充実しているKellogg生活は、まさに私が受験生の頃に思い描いていたもので、早くもKelloggを選んで良かったと心の底から思っています。

今の私の生活は、週に4教科(週8コマ)のコア科目の授業に加え、それぞれのクラスで課される宿題(個人ベース、グループワーク両方あり)、クラブ活動(リーダーを務めているものも含め、かなりアクティブに参加しています)、来年行われるGIM Japanのリーダーとしての準備(こちらに関しては、過去のブログに記載がありますので、是非ともご参照下さい)、それから週末に楽しむゴルフ・テニスで成り立っています。学生生活だから、夜はのんびりテレビか映画でも観て過ごせるのかと思っていましたが、実はテレビを買って2ヶ月経ちますが、まだ一度しか電源を入れていないです。教授やクラスメイト、グループメンバー、クラブの主催者などから一日に合計100件ほどくるメールをさばくのも一苦労です。それだけ多くの情報が与えられるなかで、マルチタスキングの重要性を身を持って体験しています。こんなに充実していて、楽しい学生生活をこの歳になって送れるとは夢にも思っていなかったので、忙しいながらもとても幸せを感じています。

さて、今回の私の投稿では、KWESTの報告をしたいと思います。

 

KWESTとは、Kellogg Worldwide Experience and Service Tripsの略称で、授業開始に先立って8月21日?28日の1週間にわたり、2年生リーダーが企画した37カ国の中から一カ国選び、約20名の同級生とリーダー5名とともに旅行を通じて親睦を深める旅行です。必須ではないのですが、新入生の約8割が参加するイベントです。Service Tripとあるように、旅行中は、ボランティア活動や地域貢献活動が盛り込まれます。私は幸いなことに、第一希望のBelize旅行をゲットしました。

この旅のもう一つの特徴として、お互いの出身国、大学名、バックグラウンドなどを明かしてはいけないという決まりがあります。例えば、初対面で自己紹介し、「アメリカ人でハーバード大学を卒業し、NYの投資銀行で4年働いていた」なんて聞くと、なんとなくその人の人となりをバイアスをかけて捉えてしまいがちなので、そういう先入観をなしにして、本当に仲良くなる機会を作るために作られた素晴らしいアイデアです。5日目に“Big Reveal”が行われます。

*8月21日(土)1日目

・朝6時にマクマナス(Kelloggの学生寮)前集合。小学生が乗るような黄色いスクールバスに乗ってシカゴのオヘア空港へ。その後ヒューストン空港で乗り換えて、Belizeへ。

*8月22日(日)2日目

・前半のハイライトである洞窟散策へ。大量の虫除けスプレーを全身に振りかけ、ジャングルをひたすら歩き、腰まで水につかりながら川を3つ渡り洞窟を目指す。

・必死に泳いで無事洞窟の中に入る。ヘッドライトで周囲を照らすと、見たこともない世界が広がっている。さらに胸まで水につかりながら前に進んだり、岩をよじ登ったり。洞窟の中は狭くて一列でしか進めないため、時には水に流されそうになりながらも必死に列に付いていく。前の人から伝言ゲームのように、「この石はすべりやすい」「ここにつかまると良い」などと伝えながら進むにつれて、メンバーの結束が強くなっていく(たまに英語が聞き取れなくて、注意事項が伝えられない。後ろの人ごめんなさい)。

・水に覆われた部分を2時間ほど進み、その先にある岩場を超えると、乾いた部分が現れ、マヤ文明の時代の人の生活の痕跡や、見事なガイコツがそのまま残っている。ここで靴下持参という指示の意味を理解。素足だと危険だし、靴だと地面を傷つけてしまうからだ。全身びしょびしょだったのでかなり寒かったが、さらに岩によじ登りながら約1時間半かけてじっくり中を観察。

・見上げてみると、素晴らしい鍾乳石(つらら石)が広がっている。他のものを観たことがないので比較できないが、素人目に観ても見事である。自然のもたらす奇跡はなんと素晴らしいのだろうと感動する。

*8月23日(月)3日目

・今日はサン・イグナシオにあるカラコル遺跡へ。行きのバスの中で、私と韓国人、タイ人の3人のために、メンバーのみんながスラングをレクチャーしてくれる。そのスラングが何とも品のないものばかり(苦笑)。こんな機会でもないと、自然に学ぶことはないだろうから有り難いんだけど・・・。その他、この数日間でどういう意味だろうと不思議だった言葉を質問攻めにする。みんなが日常会話で使っている言葉ほど難しい英語はない。それが逆に面白かったらしく、そんなことも知らないのかとかなり盛り上がりながら到着。

・高さ42メートルのピラミッドの中はいくつかの小部屋に分かれており、宮殿の中にはマヤ時代に多くの人が暮らしていたことが分かる。高所恐怖症なので、若干怖い思いをしながら頂上まで登ると、グアテマラまで見渡すことができる。

・Kelloggの人文字をみんなで作り、記念撮影。これは事ある毎にKellogg生が力を合わせて作ろうとするもので、“Kellogg Love”が表れている。

・ホテルに戻り、プールでのんびりしながらカクテルタイム。夜はレストランに出掛け、再びネームゲーム。

・ベリーズの料理はとても日本人の口に合う。量も常に適量で、値段もお手頃で、食事の満足度はとても高い。食事を待つ間、お互いのバックグラウンドを予想し合う。私は全会一致で日本人と予想されるが、バックグラウンドについては、「ファイナンス系の仕事をしてそう」、「プロダクトマネージャー」、「コンサル」など、色々な意見が出ておもしろい。根拠を聞いてみると、「話が論理的だから」らしい。生まれて初めて言われたので素直に喜ぶ(笑)。

・その後ダーツ、ダンスフロアーがあるバーへ。ダーツは下手ながらもおもしろい。それにしてもみんなすごくダンスがうまい。クラブ文化が盛んなのだろう。日本でクラブに行く習慣がなかった私は多少戸惑いながらも、22人で手を取り合いながら踊る一体感がたまらなく楽しい。今年のベリーズ旅行は、一番に締め切られた人気旅行だったらしく、ここに集まっているみんながこの旅にかける勢いがハンパないことを実感する。本当に素敵なメンバーに恵まれて良かった!

*8月24日(火)4日目

・あまりにも毎日盛りだくさん過ぎて、土曜日に出発してまだ火曜日なのが信じられない。今日はベリーズシティからベリーズ最大のリゾートアイランドであるサン・ペドロへ向かう。

・朝はGovernor general of Belizeに面会。参加者の一人のタイ人のお父さんが昔イギリスに留学していた時の友人らしく、彼のお父さん経由でアポを取ってくれたらしい。ベリーズの歴史などを直接聞くことができ、有意義な時間を過ごす。

・その後ランチを済ませて船でサン・イグナシオに渡る。今まで見たことがない素晴らしくキレイなビーチが広がっていて、ものすごくテンションが上がる。砂道を何百メートルも歩いてホテルに向かうところ、韓国で軍人をやっていた友人が私のめちゃくちゃ重い荷物を運んでくれる(多謝!)。

・ホテルは島で一番の高級リゾートホテル。2人ずつロッジに宿泊。インド系アメリカ人の女の子と同室。しゃべるのがめちゃくちゃ速くて慣れるのに苦労しながらも、4日間ですごく仲良くなれた。旅の途中に入った学校からのメールで、同じsection(クラス)になることも判明していたのでとても嬉しい。

・ホテルのプライベートプールでのんびりしたり、プールサイドバーでカクテルを楽しんだり、ビーチに出掛けて写真撮影したり、リゾートを満喫する。前半のハードな旅から一変してリラックスモードに。このバランス感覚が高い満足度に繋がったことは間違いない。

・夜はホテルでディナーをした後、みんなでバーへ。相変わらず踊りながら気付いたら2am。ホテルに戻って寝るのかと思いきや、そのまま再度プールへ。ライトアップされたプールに浮かびながらラムを回し飲み。みんなお酒強すぎ。さすがに一人がかなり酔っぱらってプールサイドで全力でこけていた。

*8月25日(水)5日目

・朝7時に集合して体験ダイビングへ。ビーチサイドで練習してから、いざ船で海へ。5メートルほど潜っただけで、ものすごい量の魚がいる。カラフルな魚たちと一緒に泳ぐのはとても気持ちが良い。海の中の神秘的な世界を初めて体験し、感動的だった。

・昼過ぎに戻り、ダイビングメンバーでランチへ。スイカのフレッシュジュースがめちゃくちゃおいしい。友人の頼んだマンゴースムージーも最高。この店を気に入り、結局滞在中ランチやティータイムに4回も通った。

・その後男性陣はジェットスキー、女性陣はショッピングに。ベリージアンドレス、貝でできたアクセサリーを購入。一緒に買い物に行ったジャマイカ出身の友人は、20人も家族がいるらしく(兄弟のうち3組は双子)、ものすごい大量のお土産を買っていた。さらに聞くと従兄弟が50人くらいとか。

・ジェットスキーから帰ってきた男性陣と合流。写真を見せてもらって、行けば良かったと後悔。明日行くことを決意。

・夜はPirates Party!全員で海賊の格好をしてディナーへ。実はEvanstonでコスチュームショップに行き、この日のためにコスチュームを購入しておいた。というのも、アメリカ人がどれくらいこの種のパーティーに熱を入れるのか想像が付かなかったからだ。でもこっちに来てから事前リサーチをしたところ、ちゃんと準備してきているのは韓国人とインド人と私だけということが判明。恥ずかしいから着るのをやめようかと思いながらも、他に何も持ってないので決行。3人で登場したところ大ウケ。まぁおもしろいことを言って話題の中心になれることはまずないから、目立てるところが一つでもあってヨシとするかと自分で自分に言い聞かせる。

・そして、ディナー会場で“Big Reveal”が開催される。まずディナーをオーダーし、待っている間にリーダーが用意した紙に、22人分の出身国、バックグラウンド等を予想して記入。隣の人に渡して採点準備。そして一人ずつ発表。

・いわゆるMBAに多い投資銀行、コンサルだけでなく、NASAで宇宙開発に携わっていた女性、弁護士・会計士資格を両方持っている人(さらにこれからMBAを取るというモチベーションがすごい)、NPOで働く人、元イスラエルの軍人、音楽業界で働く人など色んな人がいた。発表されるごとにめちゃくちゃ盛り上がる。ちなみにメンバー1の美人でゴルフのハンディが1という彼女は、NYのGoldman SachsのIBD出身で、Kelloggのカルチャーが好きだという理由で、某H校を蹴って来ていた。

・その後みんなでバーへ。互いのバックグラウンドを知ったことで話題がグッと広がり、会話に花が咲く。気付いたら3am。あれ?今日6am起きじゃなかったっけ?と思いつつ、真っ暗なビーチに向かうメンバーを横目にさすがにホテルに戻る。ちなみに、翌朝聞いたところ、みんな下着になり海に飛び込んだらしい。しかも一人の女の子はトップレスで・・・。Cultural differenceってすごい・・・。

*8月26日(木)6日目

・朝からウィンドサーフィン。見た目以上に帆の部分が重く、ものすごく難しい。普段使わない筋肉を使ったため筋肉痛に。

・その後ジェットスキー。これが想像以上にむちゃくちゃ楽しい!最高時速である50マイルで爆走。交通ルールもないから思う存分飛ばせる。途中で集中豪雨に見舞われ、全身雨に打たれて痛いのと同時に前が全く見えなかったが、お構いなしに走行。

・プールサイドでランチを済ませ、午後は2年生リーダーが企画してくれたビーチオリンピック。3チームに分かれて5種目に渡って競い合う。海の中でリーダーが投げるボールを早い者勝ちで取り合ったり(けが人続出)、人間ピラミッドで高さを競いあったり、軍隊トレーニングみたいなハードな陸競技をしたり、砂で自由に作ったモノのcreativityを競い合ったりと、童心に返ってはしゃぐ。うちのチームが優勝し、賞品としてベリーズのBELIKINビールのグラスをもらう。

・夕方から全員でBooze Cruise。Booze Cruiseというのは船の中で大いに飲んで盛り上がるクルーズのことを言うらしい。今日のテーマはWhite Night。全員が全身白ずくめでボートへ。リーダーが気を利かせてカラフルなネックレスを用意しておいてくれる。22人で真っ白になると、ひとりひとりが高級なドレスに身を包む紳士淑女になったかのような錯覚に陥るほどステキな雰囲気になる。文字通りみんなでラムパンチを浴びるように飲みながら船の先端のデッキでくつろぐ。夕焼けを見ながらのクルーズは最高に贅沢な時間だった。この旅の中で一番鮮明な記憶に残る瞬間だったかも知れない。

・その後ディナーの予約をスキップして、ハイテンションのまま全員でオープンバーへ。そこでたまたまやっていた生演奏の80年代ミュージックに合わせ、みんなで踊る。あまりのノリに周囲のお客さんもびっくりだ。その後踊り足らず、みんなでクラブへ。トイレで会ったベリーズ人に、「結婚式か何かの帰りか?」と質問されるのも無理はない。なにせみんな真っ白なのだから。

・さらにもう一軒はしご。自分で自分のパワーに驚く。周りは私より4?5歳若いのだからよく頑張ったと思う。結局ホテルに戻ったのは4時前。

*8月27日(金)7日目

・実質的な最終日。全員でシュノーケリングへ。魚がいっぱいいるスポットと、サメに出会えるスポットの2カ所に向かう。

・最初のスポットでは、説明を受けながら、色んな種類の魚を観察。ちょっと海に入って魚を見るだけかと思いきや、1時間以上にもわたる本格的なものだった。次はサメスポット。1匹2匹見られるのかと思いきや、無数に泳いでいてビックリ。こんなところでシュノーケリングしても大丈夫なのかと一人心配していたが、メンバーの中にはサメを抱きかかえて一緒に泳いでいる人もいてさらにビックリ。ちょっと触ってみたが、ザラザラしていた。

・夜はドレスアップしてディナーを食べに行き、さらに昨日と同じクラブへ。最後の夜ということで、お立ち台に上がって踊り狂う。私のダンスもちょっとは板に付いてきたみたい。

・3時にクラブを出てホテルに戻る。そしてそのままホテルのプールへ。それまでは深夜のプールは自粛していたが、最後ということで一睡もしない覚悟で水着に着替えプールに飛び込む。そこでは飲んでることもあり、相当はっちゃけた会話が繰り広げられる。スラング混じりの英語に戸惑いながらも、カジュアルな話に花を咲かれるのはとてもおもしろかった。

*8月28日(土)最終日

・一睡もすることなく出発に向けての集合時間の5時45分を迎える。部屋に戻ってシャワーを浴びて、荷物を詰めていざ帰路へ。船でベリーズシティに戻り、ヒューストン経由でシカゴへ。全力で楽しみ切った1週間だった。

*総括

入学前、受験生の頃から、このKWESTはKelloggの文化を象徴する行事だと聞いており、ものすごく期待していたが、その期待を裏切るどころかはるか想像を超えるレベルで有意義かつ楽しい旅だった。何がすごいって、1番感動したのは、その旅のすべてが2年生リーダーによって企画され、運営されていることだ。内容が実によく練られているだけでなく、それぞれのリーダーが、1年生全員が心から楽しんでいるかにということに常に気を配り、全員が一体となれるように常に陰で努力をしてくれていた。私自身がメンバーの中で一番英語ができない上、人種的にもマイノリティで、文化の違いをおもいっきり肌で感じていたからこそ、その戸惑いを上手にぬぐってくれたリーダー達には心から感謝の気持ちでいっぱいである。Kelloggの特徴は“Student Driven”、“Team Work”などといった言葉でよく言い表されるが、その言葉の意味することを、身をもって体験できたことは本当に幸せなことだったし、入学前からものすごく学校を好きになれた。

このKWEST Belizeのメンバーとは、かなり頻繁に集まっている。CIM Weekというオリエンテーション期間の最後に開催されるCIM Ballというイベントにも、みんなでリムジンを貸切って行ったし、来年のKWESTのリーダーを仲間うちでやろうという企画も持ち上がっている。

人生の中で大きな意味を持つ2年間のMBA生活を、アカデミックだけでなくソーシャルな部分でも充実させたい方には心からKelloggをお薦めしたいし、クラスメイトもみんなそういう意識で学校を選んでいるので、大満足すること間違いなしだと思う。ちなみに、Kelloggはこういうソーシャルな部分が強調されがちだけど、アカデミック面のクオリティは想像以上に高い。ストラテジーやマーケティングはもちろんのこと、ファイナンスや統計学というハードスキル系の科目も、アカデミックに寄り過ぎることなく、実際に使えるスキルとして学んでおり、期待以上に満足している。こちらについては、後日またブログに投稿したい。

出願時期も迫り、準備に追われている方も多いと思いますが、苦労は一瞬で報われますので、最後まで気を抜かずに頑張って下さいね!

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