Diversity and inclusionの活動について

2年生のSayokoです。ケロッグにはDiversity & Inclusionにまつわる多くの学生団体やイベントがあります。こういったクラブを一つずつ紹介してもいいのですが、淡々としたつまらない記事になりそうなのと、実際に私の体験談を紹介したほうが伝わりやすいかと思いますので、勝手ながら最近のことを紹介させていただきます。

ケロッグは毎週何かをテーマにしたイベントがあるのですが、先月のある週はWomen’s Business Association (WBA)という学生団体でした。その週のイベントにいくつか参加しましたが、ある日は教授とのランチで事前に2つの記事を渡され、それについて参加した学生10人くらいとディスカッションをするというものでした。ディスカッションは色々な問題について触れられましたが、自分でも感じていたテーマが取り上げられました。それは問題意識のある人しか参加や共鳴の意思がみられない、という根本的な問題です。興味のある人がいくら話したところで、興味のない人が大勢いれば流れを変えていくのは難しいということです。この問題はケロッグについてもいえることで、つい先日もKSA(生徒会)主催で別の数人と2時間色々とケロッグのDiversity & Inclusionについて話しました。結論は何か催しをする時、Diversity & Inclusionという文言をあえて使わない方がより幅広い人が集まってくれるので効果的なのではないかという提言でした。

また別の話を紹介すると、WBAが主催するWorking as an international womenというlunch & learn (昼食時間に主催する催し物)にパネリストとして参加しました。私は頼まれて参加しましたが、最初はなんとなく気が乗りませんでした。なぜかというと、私はテーマ自体が被害者妄想のような感じに聞こえたからです。女性だから日本人だからといったマイノリティーを理由に不利な状況が生み出されるという考えは全くなく、人種差別や外見的な理由を自分に結論付けるのは自分の力不足、努力不足を棚に上げているだけだと思うからです。私がアメリカで働いたばかりの時に直面した課題を紹介しましたが、上記の自分の考えを正直に言いました。その後、それを聞いてくれた人が私の話にとっても共感したと何人か話してくれて、仲間の存在がいることで強くなれる人がたくさんいると感じられたので参加した意味があったなぁと思いました。その数日前の似たテーマでのパネルディスカッションを聴講したとき、パネリストらが差別とも思えるような体験も含め様々な壁にぶつかったことを共有してくれました。しかしながら、誰一人として自分は被害者だと認識した人は皆無でした。自分に与えられた困難を乗り越える、苦境があるからこそ人間として成長し、相手の立場を理解できる人になれるということをつくづくと感じました。

Diversity & Inclusionについての別の問題点としては全ての人は無意識の偏見を持っているという事実です。女性がなかなかビジネスで出世していくのは難しい、という問題はアメリカでも頻繁に取り上げられる話題です。つい先日キャンベルスープの元CEO、Douglas R. Conantの講演がありました。彼が社長に就任したとき、男女不平等は明らかであり問題視したため、女性に男性と平等の機会を与えることに非常に意識的に行った、という話です。なぜ彼がこの問題について取り組んだのか。それはある時「もし自分のようにCEOになるまでに与えられた機会が自分の娘には与えられなかったらどうだろう?」という質問が浮かんだそうです。もちろん彼は娘には自分と同じような機会に恵まれた環境であって欲しい。それは言い換えれば他の女性社員にも同じことである、というのが彼が男女平等に機会を与えるよう努力したきっかけです。人間自分と似た人に共感を覚えるという無意識の偏見があります。皆が皆彼のように娘がいるわけでも、彼のような疑問を実行に移すわけでもない。しかしながら、一人でもDougのように行動したら状況は良くなるのではないかと感じました。ケロッグの良さはそういうことを開放的な環境で話し合うことが出来ること、自分が思っている言いづらいことを問題定義しこういった場を設けてくれる人が数多くいること、問題意識を素直に共有し解決策に取り組もうという人が多く存在することだと思います。この問題は大きな社会的課題もありますが、草の根運動のように地道に改善していけたらと思います。

「Diversity and inclusionの活動について」への1件のフィードバック

  1. Sayokoありがとう!

    パネル・Club Presidents meeting等に参加している身としては、Diversity & Inclusionは(一部の集団から)協調されすぎているような印象を若干持っています(whyの部分の咀嚼や理解が進まないまま、なんとなくactionせよ!、と言われているような気がして)。

    ただ、こういうテーマの話を真面目に議論することは人生で初めてだし、なかなか機会創出も出来ないので良い経験。

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