MM (2Y,総合商社)


他の受験や就活と違って、別にやらなくても良いと言い訳出来てしまうのがMBA受験だと思います。その割に大変な受験プロセスVS仕事/家庭の両立、高額な学費と受験コスト等、途中で止める理由がいくらでも見つかるので、やり切る力が問われるプロセスです。
私自身も悩んだこともありましたが、こんな社会状況でもMBAはきっちり面白く、視野を広げてくれる経験だと感じる毎日です。きっと後悔はしないと思いますので、やり通してください。

プロフィール:
男性 
国立大学学部卒業
私費

海外経験:
大学時代に半年間中国に交換留学、1年間シンガポールに駐在

職歴:
総合商社の財務部門に5年間勤務


Why MBA?
① 財務畑のみでキャリアを進めてきたため、事業サイドで仕事をしたいという思いがあり、キャリアチェンジの為
② Finance、Data Analyticsの体系的かつ実践的な学習+戦略/マーケティング等未知の分野を幅広く学習
③ 海外エリートと対等に仕事が出来るだけの英語力習得と異文化理解

Why Kellogg?
① 狙ったキャリアチェンジを実現できる可能性が比較的高いと思われた為。コンサルティング業界を中心としつつ、どの業界でも確りとしたプレゼンス。更にアラムナイの愛校心が強く、非常にサポーティブ。
② 充実したExperiential Learningの機会。ファンド運用やPEでの勤務経験、コンサルティング経験等を実践を通じて学ぶ授業が豊富で、様々な仕事を疑似体験しながら、自分にあったキャリアを見定めることが出来ると考えた。

受験スケジュール
2018年7月 軽い気持ちでAGOS夏祭りに参加。「意外と私費でもお金の算段がつく」「トップスクールであれば路頭に迷うことは無い」との感触を得た為、とりあえずスコアメイクに着手することを決意。
2018年9月 TOEFL107点獲得
2018年11月 TOEFL106点。少し迷ったが、107点でも出願は可能と自分に言い聞かせ、GMATに移行。
2019年1月 GMAT740点獲得
2019年4月 TOEFL110点獲得
2019年5月~8月 奨学金(フルブライト・伊藤・中島)に応募+受験校のエッセイ準備
2019年10月 Kelloggインタビュー実施
2019年12月 Kelloggより合格通知受領

受験準備
まずリサーチが大事だと思います。各々のスタートライン(海外経験や中学/高校/大学受験経験、所属業界や職務経験)が全く異なる為、出来る限り情報収集した上で自分にあった作戦を練ることが大事だと思います。沢山の在校生/卒業生がブログで発信しているので、基本的にはインターネットでの情報+カウンセラーで充分とは思いますが、バックグラウンドの近い在校生に相談するのも良いと思います。
カウンセラーについては、受験生それぞれの性格、仕事のスタイル、バックグラウンド等に応じ相性が確実にあるので、レピュテーションだけに囚われず、複数人会ってから決めると良いと思います。

受験準備<TOEFL>
TOEFLのR、Lは大学時代に勉強した遺産があり受験当初から満点近く取れたこと、Sは純ドメ発音の為23点でカンストしていた為、Writingに特化して勉強していました。
自分にとってWritingは「いかにミスなく沢山の語数を書くか」というゲームであり、Integratedは300字、Independentは550字を目安に書き始めてから得点が高水準で安定しました。

受験準備<GMAT>
Mathはマスアカ、VerbalはManhattan Prepで出題パターンを理解した後はひたすらO/G、Prep、Kaomanfenで演習しました。
高得点獲得の為には全問題を時間内に解き切ることが鍵で、常にストップウォッチを手元に置いて試験時間内で解き切ることが出来るペースで解答する様にしていました。また、O/GやPrepの解説は貧弱なので、間違えた問題はそのままコピペしてGoogle検索⇒GMAT clubで納得出来る回答を探す様にした方が良いと思います。

受験準備<エッセイ・インタビュー>
受験を開始して初めて自分が主体的にキャリア形成をしてこなかったことに気付かされたので、非常に苦労しました。
①子供時代からの写真 ②人生論やキャリアに関する読書 ③在校生や卒業生の方との会話 を材料にして、自分の幼いころ~現在の仕事に至る迄、一本の線を通す様なストーリーを作りました。
エッセイを早期に仕上げるという観点では、生煮えでもとりあえずカウンセラーに投げてみて一緒に考えながら作っていくのが良いと思いますが、一方で自分の中である程度確信を持った答えが無いとあらぬ方向にエッセイの完成度が上がっていってしまうので、(普段からやっている人は除いて)自己分析は必須だと思います。