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私はClass of 2027の2YMBAコースで留学しており、受験について少しでも参考になればと思い、自身の経験を書かせていただきます。 

プロフィール: 
男性 30代前半 
国立大学大学院卒業(理系) 
私費(フルブライト奨学金) 

海外経験: 
旅行以外なし、仕事もほぼ全て日本語 

職歴: 
日系の金融会社に5年弱、外資の金融コンサルで3年半。 

スコア等; 

GMAT Focus Edition 705 (Q 90, V 80, DI 85) 

IELTS OA7.5 (R 9.0, L 7.5, W 6.5, S 6.5) 

学部GPA 3.3 

受験校/受験結果; 

いずれもR1です。R2の出願も一応検討しましたが、満足したのでどこにも出しませんでした。 

不合格;MIT Sloan、Wharton 

合格;Kellogg、Booth 

Why MBA? 

本音ベースで以下の通りです、エッセイは上の二つを中心に書きました。 

・前職のバリュエーションの仕事をレバレッジしてVC,PEに挑戦したかった 

・LeadershipやNegotiation等のソフトスキル面を体系的に学び糧にしたかった 

・世界中のハイレベルな学生たちと議論したり交流する機会は将来的に役立ちそう 

・仮に落ちてもMBAに挑戦したこと自体、自分の視野を広げる良い経験になると考えていた 

⇨MBAのなかでもあえてハイレベルなM7という目標を掲げ、代わりに年齢的に一年だけのチャレンジと心に決めていました。思い返すと、終わりがはっきりしていたため、適度なモチベーションと緊張感で受験期間を過ごせました。 

Why Kellogg? 

・金融のリソースが豊富な割に学内の競争相手が少なく経験を積むには最適 

・クラブ活動が盛んで慣れていない自分でもLeadershipを取る機会が豊富 

・ACEプログラムに代表されるinternationalに優しい雰囲気、在校生も協力的な人が非常に多い 

・落ち着いた郊外にあり、生活・通学の両面で便利な環境 

⇨一言で言うとMBA生活を満喫できそうに感じたということになります笑 

受験スケジュール 

2023年12月下旬 MBA留学が決まった友達と会い、感化され受験を決意。 

2024年1月下旬 GMAT一回目受験し635点。想定通りVとDIが全体の点数を引き下げるが感触◯。 

2024年2月 実力試しにIELTSを三回受験したがOA6.5と7.0。下旬にGMAT二回目受験しスコアメイク完了。ここでの上振れがMBA受験の最大のターニングポイント。 

2024年3月 IELTSの対策を本格的に開始。併せて受験校やカウンセラー、奨学金について過去の体験談等をネットで漁り、まとめを作成。 

2024年4月 月末にIELTSの四回目を受験、なんとかOA7.5を達成。カウンセラーへのコンタクトを開始。 

2024年5月 上旬にAdam Markusと契約、MatthewとEdにもコンタクト。フルブライト奨学金の予備審査を出すも、その後のエッセイでAdamにダメ出しを何度もくらい少し心が折れそうに。 

2024年6月 前の会社2名と今の会社の上司1名に推薦書を3通依頼。周りも巻き込んで後に引けなくなったなと感じつつ、下旬にはなんとかエッセイが形になり一安心、月末に無事提出。 

2024年7月 R1に向けてのエッセイ執筆および推薦書も追加で依頼。伊藤国際と平和中島財団のエッセイも作成。 

2024年8月 R1のエッセイが佳境に入るも職場で長期休みを取得した人の皺寄せにより閑散期なのに業務量が爆増。上司に相談できない私費ならではの苦境に直面するも、気合いで作業を進め月末にWharton、Kellogg、Boothの順で提出。 

2024年9月 中旬から下旬にかけてKelloggのビデオエッセイとMITのエッセイを提出。Kelloggから面接の案内が来るもWhartonから書類落ちとの通知。ともあれ面接準備へ移行。 

2024年10月 フルブライトの書類通過の連絡を受領。ここに来てMBA留学が現実味をおびてくる。在校生とのKelloggの面接は無難に終えたものの、フルブライト面接前日夜にMITから不合格通知を受領し、気分が落ち込みながらも本番をこなす。 

2024年11月 Boothの面接をアラムナイの方のオフィスで非常にリラックスした雰囲気のなか実施。月末にフルブライトの合格通知を受領。いよいよ光が見えてくる。 

2024年12月 KelloggとBoothの合格通知を受領。MBA受験はここで終了。とりあえず会社のManaging Directorに留学の頭出しをし、推薦者の方にも報告。 

2025年1月 受験は終了したもののBooth/Kelloggで死ぬほど迷う。在校生の方の話合いを参考にあらためて判断基準を再検討。 

2025年2月 繁忙期にも関わらず頭出しのおかげで有給を勝ち取り、両校の対面の合格者イベントに参加。在校生の方とも複数人お話させていただき、最終的にKelloggを進学先に決定。 

TOEFL/IELTS 

 IELTSで受験し、SとWの弱みをRとLで補うという典型的な純ジャパの点の取り方でした。提出スコアはリスコアによりWが0.5点、Sが1.0点上がって達成という形だったのでOAベースで惜しければチャレンジする価値はあると思います。 

 Sは問題の予想リストも巷にはあるようですが、自分は基本的にDMM英会話と個人練習のみでした。NishはIELTSの対策も対応しているので困った時に参考になると思います。 

 Wは点数が上がりにくいですがPart1は図の説明等ある程度形式が決まっているのでそれに応じた表現を頭に入れておくことでPart2以降に使える時間が増えて点数の安定に役立ちました。 

 あと、東京駅の近くの受験会場が快適で好きでした。 

GMAT/GRE 

 受験当時は新GMATになって日が浅く、試行錯誤しながら対策したので長めに書きます。 

 大前提としてMBA受験はフライングスタートが可能かつGMAT/GREスコアは5年もつので、社費の方でもMBAに興味を持った時点で、GMAT/GRE対策を早期に(TOEFL/IELTSより先に)開始することも検討したほうがいいと思います。運良く早期に点数がでれば社内選考でもアドバンテージになる、TOEFL/IELTSのRをほぼ勉強する必要がなくなる、先に大変な要素を潰しておくことによる精神面での余裕、といったあたりがメリットだと思います。以下私が受験したGMATについて気を付けていた点を科目ごとに記載していきます。 

Q : 理系だったのもあり得意でした。長い文章問題と場合の数・確率が個人的な苦手分野だったのでその問題を多めに解き、あとは過去の凡ミスした問題と特殊な単語をリストにまとめて試験前に復習しました。新GMATだと試験中に後で見直すように画面上で印をつけられますが、Qについては後で再検討する難問以外はつけないようにしていました。後から修正して正解した場合でも1問の修正くらいなら90点は獲得可能なようです。 

V : 一番苦労しましたし、そこまで点が上がらずに終わってしまいました。CRは時々理不尽とも言える理論で正解を導いていることもありますが、GMAT clubやChatGPTを使って曲がりなりにも自分の中で理屈を成立させることは大事だと思います。ただ、こうすることでCRの正解率は徐々に上がったものの代わりにRCにかけられる時間が少なくなり、全体のスコアが伸び悩みました。アプローチとしては悪くなかったものの語彙力を高めず読解スピードが十分でなかったことが原因のように思います。 

DI : 時間管理で最も得点向上が望める科目だと思います。試験中の優先順位は以下の通りでした。Two-Part AnalysisはQとVに近い問題にさらに分けています。 

Data Sufficiency (DS) > Graphs and Tables (G&T) > Two-Part Analysis (TPA-Q) = Multi-Source Reasoning (MSR) >> Two-Part Analysis (TPA-V) 

基本的に数的要素や表・グラフの要素が強いDSとG&Tを確実に取り、逆にVのCRより多い文章量を読むことが多いTPA-Vは即撤退していました。TPA-Qは数的要素が強いのですが、ドツボにハマりやすいので注意。MSRは難易度が高いものの3問連続で出てくることが多いので、Graphに近い問題や全体の一部分だけを使えば回答できる問題にだけ絞って解いていました。とは言え練習の時はどのカテゴリも一応じっくり解いてみたほうがよいです。 

あと気づいた点をいくつか挙げると、 

・Mockテストは二回くらいなら各セットで問題が被らず使用可能 

・仕事終わりに難解な文章を読むと辛いので、勉強は出勤前のみ、疲れてる時は勉強せず 

・試験は午前中に新宿の会場で受験、落ち着いた環境で集中できるので個人的におすすめ 

・予備校を最初から利用するのも◯ 

・公式問題は数が限られているので、2分で答えを一度出した後、時間無制限でその後理由をつけて回答するという勉強方法をとっていました。時間感覚を失わない一方で、一問当たりの学びを最大化する狙いです。 

Essay 

 基本的にAdamと完成度80%くらいまで持っていき残りをMatthewと最終調整して提出するという形でやっていましたが、どのエッセイも自分のイメージに近い形でまとめ上げることができました。Adamはこの路線だと評価されない、とはっきりというタイプで何度も一から書き直しをする羽目になりました。ただ、特に将来のゴールについては実現性とこれまでのキャリアとの一貫性あたりの観点から納得感が高いものが完成したように感じます。おそらくディスカッションしながら全体の方針を決めるタイプのカウンセラーもいると思いますが、Adamは単価が非常に高いので案出しや下書きはほぼ自力でやっていました。 

 Matthewについては文章を磨き上げる能力が高いと聞いていたのですが、実際その通りでさらにAdamと完成させたエッセイについて足りない点も補強してくれたりとセカンドオピニオンとしても非常に優秀でした。結果としてこの二人に依頼してよかったように思います。 

  

推薦書 

 Edのセミナーに参加し、参考資料をもらうことで、初めて推薦を行う人にも流れを説明しやすくなりました。英語が苦手な推薦者だと自分で英訳することもあると思いますが、少なくとも日本文はしっかり書いてもらって、第三者の目線を入れて検討したほうがいいです。 

 また、推薦書は私費の方の悩みどころですが、できるだけ現職の人も入れておいたほうが説得力が増すので、仕事で関わりが多いかつ口が固そうな人に秘密裏に勇気を持って依頼したほうがいいでしょう。また、推薦書の作成過程で上司からの本音に近い自分の印象もわかるので個人的には参考になりました。 

奨学金 

 フルブライト、伊藤国際、平和中島財団、神山財団と出しましたが、フルブライト以外全て書類落ちしました。私は出していませんが、JASSO、ロータリー(地方枠を含む)といったところも奨学金を提供しているようです。 

 その他学校からのmeritベースの奨学金も応募しましたが、こちらも受領できず。一応学校からの奨学金については、他の学校の合格やGMATの点数UPを交渉材料にすることも可能なようです。ただ、どの奨学金も期待値は高くない印象なので、時間が許す限り出しつつ落ちてもあまり凹まないくらいでいいと思います。 

Interview 

 MatthewとNishのお二人とMockを複数回行い、あとはひたすら個人で練習をしました。Matthewの教えに従い、基本的に回答内容は暗記せずあらかじめ頭に入れていたポイントを自分の言葉でその場で組み立てる、ということを意識していました。Behavioral questionsも同様のアプローチでエピソードを複数持っておきどの場面でカードを切るかといった感じでうまく調整できるようになるまで自分で練習していました。 

 他には単語カードに質問を書き、ランダムで出たカードの対する質問を即興で試すという方法をどこかで知りましたが、個人的にこの練習方法はよかったです。また回答時間を計ったり、録音することも客観的に自分の回答を分析する良い機会になりました。 

 あとは、STARメソッド、学びを常に強調する意識を持って答えるようにすることで面接官にメッセージを伝えやすくなったように思います。このあたりはNishが回答案を即興で作ってれるので参考になりました。 

反省点 

 在校生へのコンタクトをエッセイ作成前にもっとしておけばよかったと思います。そうすることでカウンセラーとの議論をよりクリアにできますし、早い段階で効果的なポイントを盛り込むことができ、締め切り直前の最も辛い時期の労力を軽減できたのではないかと思います。 

 また、情報の観点でも同様に在校生の意見は貴重でした。一例として、受験開始期は海外就職や欧州の学校も視野に入れており、6月に推薦書が3通必要という負担の大きさからフルブライトは見送る予定だったのですが、初めてコンタクトした在校生に勧められ締め切りの直前から急いで準備しました。結果的にフルブライト財団のサポートのおかげで留学が成立したので、こちらの点でも非常に重要なアドバイスをいただけました。 

その他 

 キャンパスビジットは受験費用を抑えたい方にとっては特に悩みどころだと思います。モチベーションになる、admissionにアピールできることもある、学校の実際の雰囲気を感じられる、といったあたりが主なメリットですが、私は結局合格後までいきませんでした。個人的にはお金と時間に余裕があれば行くといい、くらいのスタンスです。 

 ちなみに受験費用の内訳は以下の通りで、受験終了までという意味だと120万円くらいでした。 

カウンセラー費用は高いですが4校+フルブライトまで見てもらったので個人的には納得しています。 

エッセイカウンセラー      70万(Adam55万、Matthew 15万) 

試験、出願費用        40万(IELTS×4、GMAT×2、学校4校) 

面接対策            7万 

(受験終了後のキャンパスビジット 30万弱?) 

さいごに 

 正直、30代男、私費、海外経験0、MBAが好む業界の職歴もないということで、バックグラウンドの強みはあまりないという自覚はありました。とあるカウンセラーにはGMATの点数を取得後の4月上旬に強気にM7狙ってます!、とコンタクトしたところ、枠がないとかではなく単純に門前払いされましたので、本当に弱かったのだと思います笑 その点においては、自分の努力が根本にはありますが、周りの方の協力や運に助けられたところもかなり大きいなと感じています。 

 2025年末現在、円安や政治情勢を鑑みると決して留学しやすいとは言えない状況ではありますが、普段の仕事や家庭とMBA受験を両立させながら奮闘されている皆さんの努力がポジティブな形で身を結ぶことをお祈りしています!