注:2023年6月中旬に執筆いただいた記事になります。

先週、私はケロッグ経営大学院の二年制MBAプログラムを卒業しました。現在は一時帰国中で、東京に滞在していますが、9月初旬にはコンサルティング会社、マッキンゼー・アンド・カンパニーのニューヨークオフィスで働き始める予定です。まだ卒業が新鮮なうちに、アメリカでの就活について振り返りたいと思います。なぜアメリカでの就職を選んだのか、どのような選考プロセスを経たのか、どのように準備をしたのか、そして実際のインターンシップの経験について書きたいと思います。

まず、なぜ自分の出身地である中国や8年間住んでいた日本ではなくアメリカを選んだのかという点です。私は新卒でデロイトトーマツコンサルティングに就職し、そこで行われたブートキャンプで印象的な課題に取り組みました。それは、自分の夢を紙に書き、手に持ってみんなに見せながら語るセッションでした。その時、私は「人生の散歩」という言葉を書きました。私は自分の生活範囲を広げ、さまざまな場所を訪れ、異なる文化を経験し、人生をより豊かなものにしたいと考えていました。中国、日本、アメリカは世界でも最も大きな経済を持つ国々であり、これらの国々の間には無限の機会が存在します。それぞれの国で経験を積み、架け橋の役割を果たし、自分自身にしかできないビジネスを築きたいという思いがありました。その中で最初に考えたのは、アメリカでのMBAです。また、MBAを修了した後もアメリカでの就職機会を得たいと思いました。

次に、アメリカでの就職選考プロセスについて、説明したいと思います。二年制のMBAプログラムでは、一年生の終わりの時期にサマーインターンシップの就活が行われ、二年生の始まりの時期に卒業後のフルタイムの就活が行われます。私は主にコンサルティング業界に焦点を当てて就職活動を行いました。このプロセスは大まかに、正式面接に進むための選考と実際の正式な面接の二つに分かれます。正式なインタビューに進む前に、履歴書の準備や社員との個別のコーヒーチャットが行われます。10月からはキャンパスリクルーティングチームが会社説明会のために学校を訪れ、すぐにコーヒーチャットが始まります。そこで社員の方々と一対一で話す機会を得ることができます。他の業界でも一般的ですが、アメリカの企業では面接は単に履歴書だけでなく、コーヒーチャットを通じてコミュニケーション能力や会社への適合性も評価されます。コンサルティング企業の正式な面接に進むかどうかは、通常12月に通知があります。正式な面接は1月に行われますが、コンサルティング企業の場合、Superday形式もしくは2ラウンドに分けて行われることが多いでしょう。私の場合、マッキンゼーはSuperday形式で、一日に3回の面接が連続して行われました。その日の夜に電話で結果の通知がありました。

それでは、私が就活準備においてどのようにケロッグのリソースを活用したかについてお話ししたいと思います。ケロッグは非常にコンサル就職に強い学校であり、約25%の学生がコンサル就職に挑戦すると聞いています。入学前に学校が契約しているAI会社に自身の履歴書をブラッシュアップしてもらうのですが、入学後は更にキャリアマネジメントセンター(CMC)や二年生の方々から何度も添削・フィードバックを受け、11月頃に最終版の履歴書を完成させました。また同時並行で、正式な社員とのコーヒーチャットに入る前に、二年生の方々とチャットする機会を作り、その流れや話題についての過去の経験談や意見を伺いました。1月の正式面接は、ケースインタビューとbehavioralインタビューの二部構成です。ここではケロッグのリソースを駆使して対策をしました。例えば、9月ごろにはKellogg Consulting Club(KCC)のトレーニングセッションやInterview Preparation Group(IPG)の活動が行われます。週に一度のトレーニングセッションでは、ケースフレームワークやコンサルティングの面接の基礎を学びました。IPGでは、二年生がボランティアとして週に一度のグループセッションを実施してくれて、一年生に対してノウハウの伝授や、モックインタビューも行ってくれました。さらに、同じコンサル志望の一年生同士で「Case Swap」という形式でモックインタビューを行いました。私は実は12月に学校のスキートリップの後にコロナに感染したため、隔離先のホテルに2週間閉じこもって毎日2回ほどCase Swapを行いました。これが1月の面接前のラストスパートになったと思います。私は英語圏での経験がなく、アメリカ人の学生や英語ネイティブのピアと一緒に就活することに不安もありましたが、実際に練習を重ねることで不安はだいぶ解消されました。ケロッグの校風、「High Impact, Low Ego」は非常に浸透しており、ピアとのモックインタビューの中でも皆さんからのフィードバックを受け取り、自身の意見も真摯に受け止めていただけました。さらに、ネイティブが使用する自然な英語表現や言い回しを学ぶ機会となりました。

最後に、夏のインターン期間についてです。コンサルティング企業では、サマーインターンからフルタイムのオファーが出されるケースが非常に多く、私もインターンを経てリターンオファーを受けました。なお、インターンでオファーをもらわなかった場合でも、二年生が始まった後に再びフルタイムのリクルーティングが行われることがありますが、私はそれについて経験がないため、ここでは省略します。マッキンゼーのサマーインターンは計10週間の期間で行われます。私はOil & Gas業界のクライアントのプロジェクトにアサインされたため、毎週月曜日から木曜日まではヒューストンに出張していました。マッキンゼーのナショナルスタッフィングモデルにより、米国全土の各オフィスからスタッフがアサインされました。私が驚いたことは、ワークライフバランスが非常に良かったことです。毎日午後5時半ごろには客先からホテルに戻る準備をしていました。その後は、同じチームの同僚とホテルのラウンジやレストランで食事をし、ジムに行ったりしていました。ただし、すべてのプロジェクトはこのライフスタイルではないでしょう。また、2か月半のインターン期間中、ネットワーキングイベントにも多く参加する機会がありました。まず、プロジェクトにアサインされる前に、約50人のMBAインターンとBAインターンがグループを組んで1週間のトレーニングを行いました。その中で、ケロッグにとどまらず他校のMBA生とのつながりをたくさん作ることができました。また、毎週金曜日はプロジェクトの仕事を午前中に終え、午後は会社のHappy Hourに参加しました。そこで社員とのつながりを築くことができました。金曜日の午後から夜にかけては様々なソーシャルイベントが催され、インターンのグループと一緒にシカゴでボートトリップ、リンカーンパークでのワークアウトセッション、ボウリング大会、コンサートピックニックなどに参加しました。さらにインターンの中盤では、週末3日間のサマーアカデミーでサンディエゴにも行く機会がありました。私の家族も招待され、リゾートホテルでマリンスポーツを楽しんだり、サンディエゴの湾岸エリアを観光したりしました。

振り返ると、MBAを通じて海外での生活経験を積み、異なるバックグラウンドを持つ人々と出会い、自身の生活の範囲を広げることができた点は、非常に素晴らしい人生経験だったと感じています。ケロッグで過ごした2年間は、「人生の散歩」というテーマにぴったりな生活を送ることができましたし、今後も新たな舞台で働くことが楽しみです。皆さんもぜひケロッグに入学し、様々な挑戦に取り組んでみてください。

何 霊意

Kellogg School of Management Class of 2023 2Y MBA

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