KelloggはSocial Activitiesが活発でパーティー含めて様々な学生主導のイベントが随時行われていることでも有名です。Evanstonはコンパクトな街である為、プライベートな時間においてもMBA生は他の学生と時間を過ごすことが必然的に多くなり、海外の学生と、くだらない話から真面目なディスカッションまで、様々なコミュニケーションをとる機会が豊富に用意されている点は他の学校にはない大きな強みだと思います。そんなKelloggのSocial Cultureは学校が用意しているプログラムにも表れているので、いくつかご紹介します。
KWEST
Kellogg Worldwide Experiences & Service Tripsの略称で、Fall term開始前の8月後半にその年の入学生が25名程度の班に分かれ5日間ほど世界各国で旅行をするというイベントです。どの国に行きたいかは事前のアンケートをベースに割り振りが行われますので、100％希望が通るわけではありません。参加は任意ですが、肌感覚で60~70％以上の生徒が参加しているように思えます。他のイベントも同様ですがJV（生徒の配偶者やSignificant others）も参加可能です。なお、費用は自費です。
※コロナ渦においてはKWEST実施有無やフォーマットが上記から変わる可能性がございますので、最新情報をご確認ください。2021年の状況はブログを参照ください。
旅行はすべて学生主導で運営されます。実際の旅程の組み立て、ホテルやフライト、レストランの予約、旅行中の先導は2nd yearの任意の生徒4-5名が担当し、彼らはKWEST Leadersと呼ばれます。
各班は様々な人種・国籍の人々から構成されますが、何と言っても特徴的なのは、旅行中は自身のバックグラウンドを明かしてはいけないというルールがあることです。バックグラウンドとは、国籍・出身地はもちろんですが、Kellogg前の仕事・会社、大学、Relationship statusなどを指します。KWESTでは先入観を排除することで、各参加者を人としてより深く理解し、より深い関係を築くために、このような仕掛けを設けています。旅行の中盤においては、Big Revealと呼ばれるイベントがあり、それまで秘密にしていた各人のバックグラウンドを明らかにする”お祭り”があります。そこでは意外なキャリアが明らかになったり、はたまた同じ旅行の班の中にSecret coupleがいることが明らかになるなど、異様な盛り上がりを見せます。Big Reveal後にはそれまで出来なかったキャリアの話や出身地の話などが新たにできるようになるため、それまでと会話の内容がガラッと変わるのも特徴的で面白いです。
そして、何よりこうした経験を通じて築かれた関係はその後のKellogg Lifeでもずっと続いていくというところが素晴らしい点です。KWEST後においても、KWESTのメンバー同士でパーティーやイベントを行うことはもちろん、キャンパスでKWESTメンバーに会った際には自分の”Home”に帰ったような安心感があります。また、その他の班の学生とも、とりわけ初めて会った際には「KWESTはどこに行った？」という質問が決まり文句になっています。
CIM
Complete Immersion in Management、はたまたCulture is Madeの略であるCIMはKWEST後、Fall term開始前に行われるMBA生を対象にしたオリエンテーションイベントです。数日間にわたり開催されるイベントでは、自分のSection（70～80名からなるMBAにおけるクラス）、Pod（Section内で構成される7～8名程度のグループ）に初めて出会い、親密度を高めあう仕掛けが様々施されています。
例えば、Crucible Momentsというプログラムでは自分のIdentityを作り上げた決定的な体験・瞬間を自身のPodメンバーにプレゼンしシェアします。普段怠りがちな自身のPersonalな部分を振り返り、それを会ったばかりの人間とシェアをすることは不思議な体験ですが、友情や信頼関係を築くうえで極めて重要な役割を果たしています。また、I am Kelloggというプログラムでは、Kelloggの屋外グラウンドにその年の入学生全員が輪になって整列し、投げかけられる様々な質問に該当する場合には、みんなの眼前で「5歩前に出る」ということが行われます。質問の多くは人種、出身、宗教、ジェンダー、家庭環境など、極めてPersonalなものですが、いかに自分がDiversityを有したグループの一員であるかを視覚的に理解でき、Eye Openingなプログラムになっています。
Weekly Event / Theme
Kelloggでは毎週なんらかなテーマが設定され、そのテーマに該当するStudent Clubsなどがスピーカーイベントやパーティーなど様々なイベントを企画します。各週のテーマは、Asia WeekやBMA Black History Weekなどの人種に関するもの、Marketing WeekやFinance WeekなどのProfessional系、そしてSocial Impact WeekやGender Equity Weekなど、多岐に渡ります。学生としては、自身の興味がある分野はもちろん、知見の薄い分野でも理解を深めるきっかけになる重要なCultureの一つです。また、多くのStudent Clubsも自身が関連するWeekのイベント企画に向けて忙しく活動しています。
TG
TGIFの略か、はたまたTailgateの略ですが、Kelloggでは毎週金曜17:00からキャンパス内で無料のお酒が振舞われるイベントが行われています。多くの場合はその週のWeekly Eventとコラボをする形で、+αなんらかの企画が設けられています。週の終わりに友人たちとお酒を酌み交わし、Friday NightそしてWeekendをJump Startするための重要なTraditionの一つです。