Kelloggの魅力の一つとして、1学期から2学期(3か月から6か月)の交換留学制度があります。Kelloggはアメリカのビジネススクールであり、卒業後の進路として米国外での就職をする学生は5%しかいません。そのため、授業で扱う題材はどうしても米国寄りになるのはやむを得ないことと思われます。しかし逆に言えばアメリカにいるだけではで学べないことがあるのも事実です。交換留学制度を利用すれば米国外の商習慣や法規制を学ぶことができ、Kelloggでの学びを補完する重要な機会だと思います。また、現地では言語コースも用意されており、MBAをやりながら別の言語を学ぶことができるのも交換留学の魅力の一つです。
かくいう私も現在Kelloggからフランスのビジネススクールに交換留学をしました。私はヘルスケア産業志望でありKelloggでそれなりの数のヘルスケア系の授業を受けました。しかしヘルスケア業界は規制産業であり、企業戦略は現地の法規制や社会保障制度に大きく影響を受けます。そのため、欧州におけるヘルスケアの産業構造並びに欧州の法規制を学びたいと思い、フランスに交換留学をすることにしました。実際に来てみて感じたのですが、授業内容から得られる知識のみならず、アメリカとフランスの仕事の進め方の違いを垣間見ることもできておりとてもいい学びができていました。また、ほかの学校から来た世界中の交換留学生とも知り合いになれるのも利点です。地理的にも産業的にも一気に知り合いをふやすことができるチャンスだと思います。
交換留学先は18か国・地域にある25校が用意されており、学内選考を経て毎年80名ほどがKelloggから派遣されます(提携校一覧はこちら)。学内選考は2種類のエッセイを以て行われます。テーマは変更されることがありますが、私が応募した際のテーマは
- これまでの異文化交流の経験が、あなたの人間性やキャリアの形成にどう影響したか
- 応募先の学校に行くとあなたはどう成長できるのか
の2点でした。
個人的にはアメリカと欧州のビジネススクールどちらも体験できるうえ、フランスに住むというある種の憧れも叶ったのでとてもお得な機会だったと思っています。Kellogg入学前は、アメリカからほかの国の学校に短期留学するなどとは想像もしていませんでしたが、住んでみたい国を自由に選んでそこに住む、というまたとない経験ができますので是非皆様も検討してみてください。